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2003/04/27

Honda FC 2-0 栃木SC

0427

 浜松市中心部でゆっくりしてしまったため、都田サッカー場に着いたのは試合開始10分前。すでに栃木SCサポはバックスタンドアウェイ側で臨戦態勢をとっている。

 私は栃木SCのサポが大好きだ。栃木SC自体は別にどうでもいいのだが彼らの応援姿勢は見ていて楽しい。マイチームオンリー、喧嘩上等、近寄ると危ないそういう雰囲気が漂っている。 日本のサポーターでこういうスタイルをとっているグループは殆どいない。柏のゴール裏にやや面影が見られるといったところか。一般的に日本のサポーターは対戦チームに優しい。サポーターサイトでは背景バトルが繰り広げられ、サイトの掲示板では対戦チームのサポが挨拶に訪れる。

 もちろんそれは非常に素晴らしいことだ。サッカーを見みなければ決して知り合うことが無かった他所の土地の人と交流が持てるのは必ず大きな財産となるであろうしサイトの更新だってずっと楽しい。

 しかし欧州や南米のサッカー場が持つ特有の殺伐感-敵をぶっつぶす。自チームに勝ち点を取らせるためにスタジアムもサポーターも一緒になって相手をなじる。(その本音はもちろん生活や仕事のストレスの発散だけど)というよな雰囲気を日本で味わえないのは少し寂しい。アウェイに行った時、スタジアムDJが「アウェイサポーターの皆さん○○スタジアムへようこそ」と言うのを聞くとお尻が痒くなる。みんなで仲良くサッカーしましょうや、と言ったマッタリ感が漂ってきて拍子抜けしてしまう。

 そういう意味で栃木サポは日本では数少ない「相手に中指を立てられる」グループである。媚びず、屈せず。己の信念を突き通せる人たちは羨ましくもあり貴重でもある。 席に座って程なくして選手入場。栃木のスタメンに国士舘出身の板橋が入っていないのが残念。彼を見るのを楽しみにしていたのだが。国士舘時代、4年生になっていきなり開花しJFL要員から大学リーグ要員に昇格して実績を作った。彼がいないのは・・怪我でもしたのか前の試合でレッドカードを食らったのか。現在の成績は本田の5戦全勝に対して栃木は1勝3敗1分け。実力差は明白で栃木SCはどこまで頑張れるか、が興味の中心だった。極端な実力差がある場合、弱いチームは得てして引き気味となり、強いチームが攻めあぐねるという展開が予想される。

 試合開始。予想に反して栃木が攻める。しかし実力差はやはりはっきりしており本田はボールを奪って速攻を食らう。栃木SCの陣地内でゲームが繰り広げられるのはやむをえないか。本田は#19宇留野が右サイドを攻め、栃木#27高野がその飛び出しを食い止めるというプレイが繰り返される。栃木は4バックをフラットとはいかないまでもほぼ一列に並べておりオフサイドを取りやすい状況を作り上げている。

 栃木にとってこの布陣は大体当たった。本田の右サイドをおそらくそれなりに研究したのだろう。栃木は自陣地の割りと高いラインでボールを奪い返してチームの中心、只木につなぐ。 もっとも栃木の攻撃はここまで。本田のDF陣は優秀で、特にあわてることもなく対処する。栃木は本田DFの合間から力なくシュートを狙うのがせいぜいで特に怖くはない。

 この試合は2-0で本田が勝ったのだが、大差をつけることが無く終わらせることができたのは栃木DF陣の必死の守りと特に攻め急がない本田の攻撃の仕方がプレーヤー個々の能力を相殺させたと言っていいと思う。本田の安間監督は昨年まで本田で現役プレーヤーとして活躍しており監督の経験は今年が初めて。普通にやって勝てるゲームは無理に冒険することなく終わらせたかったのかも知れない。2位の大塚も無敗で追撃しており格下相手に負けることは許されない状況は理解できる。 対して栃木は絶対に勝つという死に物狂いのプレーが見られた。ボールホルダーの本田選手に対し体を張って奪いに行く様はそれだけで見に行く価値があった。都田はサッカー専用のスタジアムで観客席最前列はピッチと同レベルの高さというプレミアリーグのスタジアムの雰囲気を持つ。そのライン際、私の目の前ほんの2,3メートル先でショルダーチャージをしながらプレーをする選手は意地とプライドの表情が直接感じ取れて目が離せない。それでも、栃木の奮闘虚しく先制点を挙げられて前半終了。

 後半、栃木は選手を入れ替える。DF松本に代えてFW黒須。本田相手にスリートップで挑むというのは挑戦を通り越して無謀としかいいようがないが、絶対に勝ちに行くという指揮者からのメッセージは見ている人間に感動すら呼び起こす。が・・・・気合と根性で勝てるほどサッカーは甘くは無い。3バックとなった栃木DF陣の負担は加速度的に増え、手数をかけて攻めに来る本田FWを止めるのに精一杯となる。それがなかなか追加点に結びつかなかったのは先ほど述べたとおり本田の戦術が遅攻基調でボール回しが多いからだ。栃木もボランチがやや下がり気味にプレーしていてディフェンスのフォローができている。

 私がデジカメの電池を交換している最中にスタンドから歓声が上がる。本田追加点。2-0。事実上これで勝負あった(記録上53分)。さらにその直後、栃木FW黒須が退場。私からは特に危険なプレーにはみえず不思議な退場ではあったが・・(公式記録では乱暴による退場)。そこで栃木のプレーは止まった。もちろん選手は一生懸命やっていたし本田のペナルティエリアまでボールを運んではいたけれど怖さはなくなり殆ど無駄走りのような感じとなった。本田も手仕舞いにしたかったのだろう。中盤の選手を下げディフェンスに交代してそのままゲーム終了。2-0本田6連勝。

 圧倒的な差はついてはいたけれど見ていて楽しいゲームではあった。私が栃木の監督だったとしてこの試合、どういう戦術で行くのかを考えるとかなり悩む。現実的な方法はバックスを多くして引分け狙いにいくだろう。しかしそれが人に見せるサッカーなのか、次につながるサッカーなのかと考えると答えはノーだ。負けてもどこまでやれるかやらせてみたい、勝つ気持ちを持ち続けさせたいというのが高橋監督の考えなのだろう。私はそれを強く支持する。

 試合が終わると観客は引き始める。栃木サポも弾幕を片付け始め、撤収する。彼らはこの試合、どう見たのであろうか。いい試合だったと思う。栃木SCが結果を出せるようになるまでの道はかなり厳しいと思うが、こういう試合は今後も見せて欲しい。返す返すも残念だ。この試合、栃木がもし勝ったら・・・週末は栃木に出向いて彼らを見続けることになったと思うが。世の中そう甘くは無い。
 
 都田サッカー場は浜松市中心部からかなり離れているが、東名浜松西インターからは比較的近い。私は試合が終わるとそのまま東名高速に乗り、夕方には自宅に戻った。次は4/29、等々力でJ2第8節川崎フロンターレ対大宮アルディージャを観戦する予定である。

13:00~静岡県浜松市 都田サッカー場  晴後曇 観衆 823人

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