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2003/04/13

韮崎アストロス 2-0 東邦チタニウム

0413

 横浜ではすでに葉桜となっているが、愛川町まで来ると満開に戻る。バイクで愛川から相模湖へ、そして国道20号線で甲府へ。天気がいいので気持ちがいい。3時間ほどで甲府を通過してさらに10キロほど走ると韮崎市へ到着する。ここは中田英寿の生まれ故郷で駅から少し離れたところに母校の韮崎高校がある。ごく普通の高校だがちょっと寄ってみる。韮崎高校の裏手を国道の方に戻ると中央本線を超える。そこから上に登る県道があって上り詰めたところに今日の目的地の韮崎中央運動公園陸上競技場がある。韮崎市は駅を中心にヴァンフォーレの旗が大量になびいていて甲府のホームタウンプロジェクトが上手く浸透していることをうかがわせる。

 現在、J2のヴァンフォーレ甲府は全試合ホームを小瀬陸上競技場で開催しているが、2000年までは試合の3分の1程度をこの韮崎で開催していたのだ。故意なのかどうかわからないがヴァンフォーレは9月から10月の暑い時期、毎年この韮崎でデーゲームを行うスケジュールを立てていた。韮崎は盆地の中にあり、風が全く吹かない。ジリジリと身を焦がすような暑さの中、J2公式戦が行われたのである。 アウェイの洗礼というのがあり、ここを訪れる相手チームは皆この暑さにやられた。FC東京も、フロンターレも、コンサドーレもこの地で甲府に負けた。当時フロンターレに在籍していた中西哲夫はその著書「魂の叫び」中で書いている。

「(ホテルから)外に出る。やっぱり暑い。なんで毎年ウチはこの時期に甲府と試合なんだ?考えてもしょうがないことを考える。そして毎年お約束の快晴、今日も快晴。J2名物”灼熱の韮崎”で今日もお約束どおり十四時にキックオフ。」

 99年9月、その「灼熱の韮崎」の試合を私は観た。甲府対川崎。今の甲府からは全く想像もできない程少ない観衆の中でその試合を観た。バイクで来た私は暑さで脱水症状を起こし、ゲームの内容はそっちのけで観客席でくたばっていた。

 その韮崎は今日も快晴だった。4年前とは全く変わらない強い日差しの中で関東リーグが開幕する。第一試合は韮崎アストロズ対東邦チタニウム。正午キックオフ。 試合開始30分前についた私は事前に買っておいた弁当を開き、ビールを飲む。普段の試合はスタジアムまでバイクや乗用車で行くことが多いのでアルコールは飲まない。しかし今日は2試合、4時間もここにいるのだから一本くらいはいいだろう。革ジャン、革パンツにヘルメット持参でビールを飲むと周りの視線が非常に痛く感じる。

 関東リーグはJFLの下位、地域リーグに所属する。関東1部はJ1から数えて4部リーグに相当する。世間一般の人とサッカーの話をしていて、横浜FCを応援しているというと「好きですねえ」と言われる。その横浜FCサポに「関東リーグを見に行く」と言うと非常に驚いた表情で「ホントーに好きですねえ・・」と言われる。サッカーヲタクなのかフットボールジャンキーなのか自分でも良くわからないが、多分そうなのだろう。

 そんなもの好きが見に行く下部リーグのチームにもサポーターはいる。東邦チタニウムはバスを繰り出していて総勢約20人。メインスタンドアウェイ側端に陣取る。神奈川県茅ヶ崎市のチームだから結構な遠征隊だ。まあ選手の家族・友達がほとんどだと思うけど。 韮崎アストロズサポーターはバックスタンド芝生席に一人で陣取る。彼のチーム名は「アストロボーイズ」という名で、恐らく全世界の中で現在一番「旬」なチーム名だと思うが一人だとつらい。複数形にする必要ないじゃんと突っ込むのは言いすぎか。しかし私は強いものに与することなく己の信念で行動できる人間を心から尊敬する。道のりは厳しいだろうが頑張って欲しい。少なくとも2003年に限っては君の時代だ。

 12時試合開始だが11時57分までアップ時間が取られる。時間が来ると審判は両チームマネージャーに声を駆け、選手を呼び寄せる。地域リーグにはスタメンの紹介もスタジアムDJも入場行進曲もない。ついでにスコアボードもない。だから途中から来ると何対何でどちらが勝っているかわからない。私は試合中何度も「今、点数はどうなっていますか?」と声をかけられた。 試合開始。試合のレベルは高くはないが低くもない。少なくとも基本はきっちり身についている。アマチュアとは言え彼らは県代表だ。JFLを観ていると「ヘタなプロ」という気がするが地域リーグを見ていると「うまいアマチュア」と感じる。どこが違うのだと言われても困るが生活とかの足かせがない分だけのびのびやっているように思える。

 こういう試合でフォーメーションとか戦術とかを論じても意味がないだろう。一ついえるのは、両チームとも100%、自分達のサッカーをやっているということ。Jリーグのように「相手を潰すサッカー」というゲームではない。基本に忠実なサッカーと言うのも観ていて楽しい。例えばワンツーパスが綺麗に通って相手を抜けば拍手をしたくなる。しばらくJリーグでは見ていない光景だ。Jリーグは常にスペースの見つけあいだ。個人技というのが見られなくなったJではなつかしさを感じる。抜けた先はゴールキーパーと一対一。これを外してしまう。あああ・・・とため息が出る。そういうプレーの連続だった。

 試合はアストロズが2-0で勝った。前半を0-0で終わった両チームは後半お互いに攻めあった。プレスというものは無いので一旦攻撃に移ると相手のゴール前までボールが運ばれる。これをクリアするか奪うかしてカウンターに入り、そのまま逆のゴール前まで行く。その繰り返し。ファールも少ないのでゲームが止まらない。

 直射日光がサンサンと降り注ぐ。「灼熱の韮崎」を選手は身をもって感じる。こうなると不利なのは東邦の方だ。アウェイで慣れない環境が効いてくる。しかも彼らの大半は長袖でプレーしており疲労度の増し方は韮崎より大きいだろうと思う。

 韮崎の得点はこうした後半の疲労で動きがとまりつつある中で生まれた。チーム力は両チームとも互角で目立った差はないが、体力を保持して押していた韮崎のほうに分があった試合だった。先制された東邦は押し返す気力が無かったように思える。試合終了近くに選手交代を行い、パワープレイに持ち込む形をとったが功はなさず、追加点をとられて試合は終了した。

 試合終了後、パンフレットを貰いに運営スタッフ室に行く。試合管理責任者に聞くと選手ロッカーの方に案内され、汗臭い選手達の横を通って入手する。韮崎の選手達は礼儀がよく、私と目を合わせると「ありがとうございました」と挨拶する。こういう態度を横浜FCの選手に見せてやりたいと思う。謙虚さと礼儀を本当に必要とするのはプロなのかアマチュアなのか、聞いてみたい。

 試合が終了しても特にイベントがあるわけではなく直ぐに第二試合、FCコマコマ対YSCCの試合が始まる。私は急いで観客席に戻り、試合開始を待った。

韮崎中央公園陸上競技場  晴れ 観衆 40人位

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