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2003年5月

2003/05/25

横河武蔵野 0-2 栃木

0526


 13時試合開始だと思い込んで速攻で家を出る。バイクをすっ飛ばして戸塚~調布間を40分で走り12時20分頃会場に着く。着いてみるとスタジアムはまだ会場前。おかしいと思ってプログラムを見ると14時試合開始。待ち行列はパラパラでちょっとガックリ。

 JFL初開催となるとなるアミノバイタルフィールド。味の素スタジアムの補助競技場に仮設スタンドを貼り2000人収容としている。2000人収容というと貧弱な施設のように感じるが、実際はゴール裏芝生席も収容人数と捉えると3000人は超えるだろう。JFLどころかどこぞのJ2チームが使ってもなにも問題はない。芝生は非常によく手入れがされていて、その上で寝そべり上空を通過するセスナ機を見ていたらさぞかし気持ちいいだろうと思う。そう、大きなスタジアムなどいらないのだ。このくらいの、それこそ
仮設スタンドをフィールドの4隅に貼って5千人程度の観客席を作るだけでよい。日本中そこかしこにある何とか県総合運動公園陸上競技場の端っこの空いてるスペースに作れば充分に観戦に耐えるスタジアムができる。JFLからJ2へ、観客動員数が軌道に乗れば仮設を外して増設すればよい。何も無理に何百億も金を出して立派なスタジアムを作ることはない。ワールドカップ以降、ろくに使われもしない宮城スタジアムなどを見てるとつくづくそう思う。

 スタジアムには早く着きすぎてしまったが天気は良いので芝生とセスナ機を見ているだけで充分楽しめる。自家用飛行機で来る人はさすがにいないだろうが飛行機が着陸態勢に入るとフィールドの上空ぎりぎりを通過するので結構スリルを伴う。試合が始まったら集中しづらいような気がする。

 今日の観戦カードは横河武蔵野FC(以下、横河と呼ぶ)対栃木SC。去年までの結果を見ている限り実力はほぼ互角。対戦成績は横河の2勝3敗と負け越しているが、いくつかの試合を見ている限りでは接戦の上の栃木の勝利であり今回の試合の参考になるものではない。

 試合開始が近づくとメイン側の仮設スタンドが満員に近くなる。収容人数がメインバック両方で2000人だから片面使用だと1000人で満員となる。見た目600人から700人位だろうか。500人前後が標準のJFLのゲームから見ると結構多く入っている。しかし横河武蔵野FCに1点だけ苦言を言わせてもらえれば、横河サポの「ULTRAS武蔵野」と栃木サポの「KING OF CALLS」はバックスタンド側に移動してもらいたかった。別に彼らが嫌いだといっているのではない。旗を振り、声を出して応援する人たちと純粋に観戦を愉しむ人たちでは試合の見方が全く違う。少なくとも両サポの近くでは座ってみたくはないだろう。スタンドがガラガラならともかくメインは満席に近いのだからバックも開放して欲しかった。彼らだってそれを望んでいるだろう。

 さて試合開始。両チームがいきなり激しくプレスを掛け合うが、前半風上にエンドをとった栃木SCが押しぎみに試合を進める。強風というほどではないがボールの動きに影響が出る程度に右から左にかけて風が吹いている。その風も利用して比較的遠目からシュートを何本か放つ。そのすべては外れたけれども狙いとしては悪くない。攻撃の基本-それは必ずシュートで終わること。シュート体制に入る前にボールを奪われてしまうとディフェンスの戻りが遅くなりカウンターを取られてしまう。去年横浜FCは何度これに泣いたことか。

 栃木は攻撃の手順もさることながら気迫という点で完全に横河を凌駕していたと思う。栃木サポの過激さはJFLファンなら誰でも知っているところであるが、彼らの存在は確実に選手に影響を与えていると思う。浜松はもとより島根や仙台まで駆けつけて声をからして応援すればその声に応えたいという気持ちにはなるだろう。前回観戦したHonda戦でも激しいフィジカルコンタクトをかけ、レベルはともかくとして見る側に感動を与えてはいた。少なくとも私は感動した。

 栃木は試合の運び方が明白だ。只木、伊奈川の両中盤(本当の中盤。5列あるうちの3列目)からFW松永に向けてパスを供給する試合運びでディフェンスはそのケアに回る。個人的には国士舘出身の板橋が出ないのが残念だが身長190センチの巨大フォワードは横河にとってはまさに脅威で横河ゴールエリアを一人で引っ掻き回す。

 私は電柱タイプのフォワードはあまり好きではない。私だけでなく一般的に嫌われる傾向にあるようだ。Jリーグにおける長身フォワードはえてしてポスト役、あるいは折り返しをヘディングで併せるだけの選手というのが多く、動きは少ないし応用がきかない。しかし松永は果敢に空きスペースに飛び込みシュートを打つ。他の栃木のプレーヤーも積極的に供給するのでスリリングな展開となる。

 その松永の努力は前半20分、早くも実を結ぶ。ゴール前に飛び込んだ松永は相手選手と交錯して転倒。サイドからはおかまいなしの低いセンタリングが上がるが松永はなんと寝転んだ体勢のまま足を上に突き出してボールをあわせゴールに蹴り込み先制。偶然といえば偶然だが松永のシュートを狙う貪欲さが結果に結びついたものだと思う。

 栃木の攻撃はなおも続き35分過ぎにまたも松永が追加点。2-0。ここで事実上決まったと言ってもよかった。横河はプレスも弱く得点を得るための道筋が見えない。ここで前半終了。

 後半は横河が風上に立つのだが、攻撃内容に変化がない。前半果敢にオーバーラップしていた#21のディフェンダーがボランチの位置に入り3バックに変更したのが横河の目立った変化といえる。ただ、横河の選手交代の仕方には疑問が残る。フォワードからフォワードへの交代、中盤から中盤への交代と同タイプの選手交代であり、パワープレーをか
けて絶対に点を取るという意識が感じ取れなかった。まあこれは私が横河についてよく知らないせいもあるが、意図が見えずその点が残念だ。3バックにした横河は逆にそれがピンチを招いてしまう。ディフェンス、特に右サイドが手薄になってしまったせいで栃木のサイド突破が多くなる。ピンチを呼ぶほど激しくはないがいただけない。

 栃木も気合が入っているのはいいけれど、不用意なファールが多い。それは今日の主審の梅本氏(J1審判-イエローカードが多いので有名)の特徴でもあるが、ブチブチブチブチ試合が止まり、その度にカードが出る。この影響で栃木の只木が退場となってしまった。試合が止まりだすと見ているほうもイライラする。

 もっとも10人となった栃木はあわてることなく守備の意識をもちだしてきたので栃木のピンチというケースは少なくなる。危なげなく守りきって0-2で栃木の勝ち。これで横河と栃木は順位が逆転し、JFL中位から下位グループは混戦となってきた。次の試合が楽しみである。次の観戦予定は5月31日、三ツ沢競技場で行われるJ2第15節、横浜FC対モンテディオ山形。横浜は是非勝って立て直してもらいたいものだ。

14:00~東京都調布市 アミノバイタルフィールド 晴れ 観衆 702人

2003/05/24

川崎 2-1 アビスパ

0524

 フロンターレにとってアビスパ福岡というのは天敵に近い存在だった。98年のJ1参入決定戦の一発勝負で夢を絶たれた。その夜、中州では多くの川崎サポーターが涙を流しながらラーメンをすすっていたのは今でも鮮明に覚えている。その翌年J1昇格した年も勝てず、福岡がJ2に降格した最初の試合でも勝てなかった。そんなに強い相手だとは思っていなかったけれどどうしても勝てない相手というのはある。福岡を倒すことだけに執念を燃やしていたこともあったのだが。

 それからわずか2年弱。今日、対戦してみてその変わりように愕然とした。ここまで弱くなったのかと。福岡に知っている選手がほとんどいなかったというのもあるが、根本的にレベルが全く違う。試合は川崎が終始押し気味に支配し、2-1で川崎が勝った。もっとも試合内容は決してほめられるようなものではなかったが。

 今日の試合、我那覇のゴール前からの混戦からの先制(12分)は良かったのだがその後が続かない。しかもJ2屈指のファンタジスタ岡山がオウンゴールで失点。福岡のセンタリングをヘディングでクリアしようとしたのはよい。しかしこれが大きく弧を描きオウンゴールに。スタンドは一瞬の静寂と失笑に包まれる。正直言って勘弁してよと。まあこれが彼の持ち味ではあるが。

 福岡はベンチーニョの1トップにロングボールを当てる戦術で、J2の標準的な戦法をとる。ここまで落ちぶれたかという感じ。セルジオも高齢化しておりディフェンスからの押し上げは無理なのかもしれない。一種やむを得ないものはある。

 岡山のオウンゴールの後は川崎が一方的に支配する。相変わらずアウグストの左サイドオンリーの攻撃で右サイドの長橋は果敢にオーバーラップするもパスをもらえない。今日は出場していないけれど塩川が右サイドをやった時もパスが来なかったのでもう開き直っているのかもしれない。

 今まで引分け地獄に苦しんでいた川崎が今日を含めて調子がいいのはジュニーニョと我那覇のコンビが合ってきたのが大きいと思う。使えるフォワードが一人しかいないのと二人いるのとではチームの怖さが全く違う。二人いればマークが分散できる。二人にマークをつければトップ下がフリーで打てる。ましてや川崎は3列目にアウグストがいる。ここまで選手がそろえられれば攻撃に関して言えば心配ないだろう。

 ただ、そのタレント性が右サイドの不在という逆効果も生み出してしまっている。左サイドから2トップに当てるだけでゲームを進めることができるので福岡のマークも単調ながらそれなりに機能してしまっている。福岡はディフェンス一方でとても得点できる見込みはないのだが、川崎の攻撃ルートを押さえていることもあって失点だけは防いでいる。

 1対1の同点後、ジュニーニョや我那覇のシュートがバーを叩くなど惜しい面もあったのだが得点にはいたらず前半終了。後半にかける。

 後半も大体同じ展開。長橋から塩川に代わり、その塩川が前線に張り付くことが多くなって攻撃の機会も増えてきた。しかし福岡のディフェンスが厚い(というより川崎のフィニッシュラインがつながらない)ため結局は無得点のまま。こう着状態が続く。

 この状態を切ったのはやっぱりアウグスト。福岡ディフェンス最後の1枚を一対一で抜けて2-1。本当にサッカーは1対1を決められるフォワードの有無で試合が決まってしまう。もちろんフォーメーションは最初に守備ありきなのだが、守備自体はお互い一定のレベルに達することができれば後は決定力が勝負なのだ。横浜FCにこういうフォーワードが後一人欲しい。アウグストを呼ぶといくらかかるかわからないが。

 試合はロスタイムに我那覇が黄川田に交代して守備固めをして終了。川崎3連勝。水戸をかわして暫定3位。ようやく波に乗った感じ。次の甲府戦はお互いが調子いいだけに注目した一戦となりそう。来週の私の観戦予定はJ2第15節、横浜FC対モンテディオ山形である。横浜にとっては落としてはいけない戦い。勝って欲しいもの。

2003/05/18

ルミノッソ狭山 3-1 群馬FCホリコシ

0518

 ルミノッソ狭山というと関東リーグの雄というイメージがある。ザスパ草津とかYSCCとか、新興勢力が注目されてきても我関せず、目標はあくまで関東リーグ優勝、そして地域リーグ決勝大会に進出して今年こそJFLへ、その目標を立てていることに間違いはないと思う。実際関東リーグで自前のグラウンドを持っているのはルミノッソだけで企業のサポート体制も他チームとは桁が違う。しかし今年は出足から苦しく現在群馬FCホリコシ、エリースについで3位である。まだ第5節が終了したばかりだからつまずいているとはいえないし、事実勝ち点はホリコシが13、エリースが11、ルミノッソが8。今日の試合いかんではまったくわからない。

味スタでFC東京戦を見て深夜に帰宅した私は翌日疲れた体を引きずり起こして関越自動車道へ。花園インターから秩父方面に走ること20分。寄居グラウンドに着く。グラウンドはピッチが3面は取れるほど広い。道路を挟んだ反対側にも同じ広さのグラウンドがあり、そこでは少年サッカーをやっている。おそらく景気のいいときに造成地を作ったものの、バブルが弾けて頓挫、そこを本田技研が買い取って練習場にしたというのが実像だろう。とにかく無駄に広い。 グラウンドであるから観客席などというものはない。異様に広いピッチの脇で広告看板に挟まれながら身を縮めて見る。両チームの練習を眺めているとホリコシの応援団がバスで到着。全員高校生とその保護者で楽器を持ち込んでプーカ、プーカと音あわせ。気の抜けた音に練習している選手もずっこける。ブラスバンドはやるなとは言わないが音合わせぐらいは見えないところでやって欲しい。

 試合開始が近づくと観衆も集まってきた。といってもホリコシ応援団も含めて50名ほどだが皆、広告看板と広告看板の間で挟まってみるので密集度は高い。しかしこの看板、ピッチ側からしか見えないのであんまり広告の意味がないような気がするが。アウェイチームにホンダをアピールするのが狙いなのだろうか。

 試合開始。両チームとも攻撃時は3バック、ディフェンス時は4バックでお互いスピーディに攻める。JFLと比べてしまうと高度な技術はないが、意図した攻めや判断の度合いなどはちゃんと見れるレベルはある。ザスパ草津のようなタレントはいない。しかし約束事・・特に相手が攻めてきたときのディフェンス同士のケアの仕方などは丁寧だ。個人能力任せのイケイケドンドンサッカーとは違う。なんだかんだ言ってもやはり一部と二部はちがう。この世界で長いことやっているやり方というのがわかっているのだろう。

 試合は大体がルミノッソが押していた。パスの出だし、一対一の個人技もルミノッソが優勢でホリコシはルミノッソのシュートコースを潰すのに手一杯となる。逆にホリコシの攻撃はゴールキーパーからの縦パス一本でこれはルミノッソのボランチに全部拾われてしまう。これではルミノッソの先取点は時間の問題だなと思っていたところ、案の定ルミノッソ#9が混戦から先制。その後も押し続け40分近くでさらに#9長谷。試合の流れは大体
見えてきた。

 スタメンの確認や交代選手、さらにはフォーメーションを確認したいのだがピッチレベルのためおぼつかないのだがホリコシは後半から選手を入れ替えたように思える。なにしろアナウンスがないので誰がスタメンで誰が交代したのかわからない。関東リーグはこの辺が辛い。

 後半もルミノッソが押す。ホリコシはルミノッソに体を入れるようにしたフィジカルコンタクトを増やしていく。というよりもはやこの方法でないと止められない。本当にホリコシが首位でルミノッソが3位なのかわからない展開で、完全に各上と格下のしあいとな
る。ファールで試合が止まるたびホリコシの選手がレフェリーに文句を言う。見苦しい。そういうイライラした展開が続き、結局ホリコシにレッドカード。ルミノッソの決定的チャンスを潰したのがいけなかったか一発レッド。仕方ないか。後半は両チームずつ一点ずついれ3-1でルミノッソの勝ち。エリースは引分けだったのでこれで1位ホリコシが勝ち点13、2位エリースが勝ち点12、3位ルミノッソが勝ち点11。わからなくなってきた。次は第7節、前半戦最終節である。

 で・・・・ここから私の問題が始まる。現在時刻は13時ちょうど。14時から大宮公園サッカー場でJ2大宮アルディージャ対横浜FCの試合が始まる。寄居グラウンドから大宮公園サッカー場までは距離65キロ。残り時間1時間。私は選手の挨拶もそこそこにバイクに飛び乗り関越自動車道をひた走る。制限速度の何倍かを出して川越インターをおり、渋滞の中、国道16号線を走る。概ねスムーズに行ったと思うが初めての道ゆえ何回か道に迷う。それでも京浜東北線の陸橋を超えると右手に大宮駅が見え、それを超えると見慣れた氷川神社の入り口についた。この時点でちょうど14時。大宮公園サッカー場の中に入ったときは試合開始5分程度。まあ間に合った、といったところか。


11:00~埼玉県児玉郡寄居町 本田技研寄居グラウンド

  曇り 観衆 50人くらい

2003/05/17

佐川急便東京 3-2 FC京都1993

0517

■ 展開力の乏しい佐川東京


朝、起きて雨が降っているのを確認するとそのまま布団の中にもぐる。めんどくさくてサッカーなんぞ見てられるかという気になる。しかし気を取り直して出発。どうしてこう毎回毎回雨の中を見に行かなければならんのか。いや誰も見に行けなどとは言っていないけれど。

 今日は14時から大和でJFL第9節を見た後、味の素スタジアムに移動し18時30分からJ1第9節を観戦。一旦戸塚の自宅に帰り、翌日11時より寄居で関東リーグ第6節を観戦。試合後すぐに大宮に移動し14時からJ2第13節を観戦。さすがに自分自身気持ち悪くなる。繰り返すがそれを見ろとは誰も言っていない。「何故そんなにサッカーの試合を見るのですか?」「そこでサッカーの試合をやっているからだ」 わかりやすい論理だ。まあ自宅と会社でコンピュータをかちゃかちゃ叩いているのだから休日はスタジアムでゲームを見るというのは健全な発想かもしれない。

 自宅を出るのが非常にめんどかったので大和には試合開始直前に到着。雨が降っているからか東京のチームが神奈川県で試合をするからか、観客は非常に少なく100人ほど。観客席中央に行くと知ってる人が1、2、3、4、5・・・・お約束ではあるが今日はJFLではなく横浜FCサポたちと同席。

 佐川急便東京の試合を見るのは今年2回目で、どちらかというと対戦相手のFC京都1993の方を楽しみにしていた。毎週セレクションをやっているチームでセレクションの収益がチーム運営費の大きな柱となっているのもすごい話ではある。馬鹿にしているわけではなく、そういうやり方もあるのかという驚きの方が近い。背番号が44まであるので選手の名前を覚えきれない。もっとも普通の人数でもおぼえていないが。

 佐川のスタメンは開幕の夢の島とほぼ同じ。田島と光岡が先発なのは嬉しいが嘉悦がサブなのが少し悲しい。一昨年の天皇杯3回戦、名古屋相手のハットトリックが最後の輝きなのか。期待しているのだが。

 試合開始。試合前の私の予想では攻める佐川と守って守って引分け狙いの京都と踏んでいたのだが、さにあらず先制は京都。佐川は3バック3トップを敷いており中盤からバックラインが手薄となっていた。その上で数少ないディフェンスがマトモに京都のフォワードに当たりにいったものだから佐川ゴール前に広大なスペースが出来た。そこを突かれて京都が先取点を得た。まだ前半5分くらいの出来事。これで京都は守ってくるだろうから佐川は苦しくなる。

 佐川は3トップを中心として京都ゴールを襲う。しかし京都は守備の人数が足りているのであわてることなくはじき返す。もちろんその後はカウンターとして佐川ゴールを攻めるが中盤を省略して前線にロングキックを上げるだけなので京都に追加点が取れるチャンスというのもない。

 佐川は焦ってきた。攻撃に手数をかけるがボールがつながらない。攻撃の仕方が異常なほど左サイド偏重で右サイドの田島は攻撃にからむ機会が無くサイドライン際でぶらぶらしている。京都はマンマークを厳しくつけており佐川が左サイドラインに選手を集めれると京都も同じライン際に選手を集める。観客席から見るとフィールドのタテ1/5ぐらいのエリアに14~15人くらいが集まってボールの蹴り合いをやっているように見える。これは幼稚園児のワーワーサッカーと同じである。

 攻める手立てのない佐川、守り一辺倒の京都と展開に乏しい前半にイライラしてくる。田島も田島で、せっかくボールをもらってもキープするわけでもなく前に進めるわけでもなく、すぐにディフェンスにバックパスを出してしまう。ゴールを狙わない(狙えない)サッカーは見ていてつまらない。ボクシングで言うとお互いガードを固めてお見合いをしているようなものだ。鉄道好きの私は試合よりも会場の外側を走る小田急線の電車のほうを眺めるようになってきた。

 淡々と時間はすぎ前半ももう終わりという頃、京都の選手がよくわからないイエローカードで2枚目、退場。この退場で京都は守りきれるのかがポイントだが点をとる気がないのなら特に問題はないだろう。

 ■ 自滅したFC京都1993

 後半開始、この展開ではこのまま京都が逃げ切れると思っていたのだが・・・サッカーは予想がつかない。佐川は中盤を代え、フォワードを投入。さらに左サイドバックも一人前列に押し上げる。フォワード4人、ディフェンス2人。2-4-4という某チームのサポには悪夢のようなフォーメーションで一気にカタをつけにいくらしい。田島は右サイドからやや中央にポジションを移しボランチの役を演じるらしい。彼にそんな器用な真似はできないはずなのだが。京都は4バックに加えてボランチ二人も守備専門につき6-1-2で守りきる体制。当然佐川が一方的に攻める。

 京都の守りは完璧に近かった。しかし先制後、試合終了まで80分以上を守りきるには厳しかったかもしれない。後半も半ばをすぎた25分頃、佐川が京都の虚を突くロング
シュートを打ち同点。ディフェンスに人数を割いたことが逆にあだとなり、誰も反応できず。

 ここまで1勝3分け4敗、3連敗中の京都にとっては勝ちたかっただろう、守りきりたかったのだろう。失点後、キーパーもディフェンスもみんな芝にへたり込んだ。ボールは既にセンターサークルに戻されているが再開はされない。彼らの胸中を察すると余りある。

 しかし京都は頑張った。再開後、ディフェンス一辺倒だったフォーメーションから一気に全員攻撃に入り2分で追加点。2-1。再度勝ち越し。地獄から天国へ。京都の夢はまだ生きている。この時点で後半30分。試合終了まであと15分。

 京都は守る。佐川が京都のペナルティエリアに近づくと集団で囲って大きくクリアする。クリアボールは佐川が拾い佐川が攻める。この繰り返し。あと14分、13分、12分。予備審判席横には電動の簡易時計が設置され、赤い秒針が時間を刻む。あと11分、10分。京都の頑張りはここで終わった。後半35分、佐川同点。後半40分、佐川逆転3-2。京都は再度天国から地獄へ。残り時間はあと5分。そして試合終了。

 京都の敗因はその露骨な守備固めが自らの首を絞めた結果だと私は考える。フィールドプレーヤー9人のうち7人が自陣ペナルティエリア周辺に固まっていたのだ。京都ディフェンス陣一人一人から見た場合、攻めてくる佐川フォワードに対し誰がどうチェックに入りだれがフォローに入るのか、その約束事が確立されていたと見るのは非常に難しい。言いたくはないが他人任せの意識があったのではないか。またゴールキーパーはどうか。ディフェンスが複数でプレスをかければ奪ってくれるだろうという気持ちになっていたのではないか。2点目、3点目ともディフェンスの隙間を抜けるミドルシュートだった。それほど球威はなかったので京都から見れば虚をつくシュートだったと思う。この失点が防げたかどうかは議論はあると思うが突き詰めて考えればディフェンス陣が多すぎたためにゾーン
ディフェンスの意識、マンマークの意識がキーパーを含めて稀薄になっていたのではないか。アマチュアとは言え全国リーグのフォワードであればシュートチャンスがあればシュートを打つ。15分あれば2点は取れても不思議はない。

 サッカーはまず守備から。この考えは正しい。しかし私は守備とは攻撃と表裏一体であると思う。ボールを支配し相手陣内でプレーを行う。この状態をキープし続けることが失点を防げる最善策ではないか。90分間、点を取る意識がなければ京都はこの先、試合に勝つのは難しいだろう。京都がどう立て直すかに注目したい。

 試合終了後、大和を後にして調布に向かう。町田街道から国道246号にでて、多摩川沿線道路を通れば1時間くらいでつくのだが、別件で所要があり八王子に抜ける。本日の第二試合、味の素スタジアムで行われるFC東京対大分トリニータの試合に間に合うかどうかはぎりぎり。ちょっとつらい。

14:00~神奈川県大和市 大和市営スポーツセンター

  小雨 観衆 202人(公式発表・・見た目は100人弱)

2003/05/14

横浜FC 0-0 札幌

0514

 スコアレスドロー。お互いが攻め手を欠き、落ちなし意味なし山なしの試合だった。ガムシャラ、という合言葉がイヤミに聞こえる位、淡々とした試合だった。広島の怖さが身に染みてしまっているのかもしれないが、横浜は少し相手を警戒しすぎではないのか、そんな風に思える。

 リトバルスキーの求めるサッカーが繋ぎながらゆっくり攻める戦術を取る以上、お互いが攻めきれないまったりとした試合が起こるだろうは前もって想像していた。しかしそれは山形とか鳥栖とか、いわばディフェンシブな試合をするチームでそうなるだろうと思っていたわけで、まさか札幌で見ることになるとは予想していなかった。攻め手が無い、ウィルとベットのいない札幌の窮状はそこまで深刻だったのだろうか。

 別に遅攻が悪いと言っているわけではないが、この戦術が有効になるのは相手がある程度前がかりになって敵ゴール前にスペースが生まれるときであって、今日のように敵ディフェンスが上がらないサッカーをされると攻め手がなくなってしまう。今日の試合は前半は札幌が、後半は横浜が優勢になって押していたけれども程度としてはどっちもどっちで見所は少なかった。

 ボール支配率はぴったり50対50。というより0対0というほうが正しいのかも知れない。横浜はルディ、ファン、横山、山尾を欠き理想とするサイドアタックが上手く機能しない面が多々見られた。レギュラーが欠場しているのに横浜のフォーメーションが安定していたのは札幌の新井と堀井の両FWがタコだったせいもあるが吉武、逆サイドの北村が積極的に攻守に絡んでくれたのが大きかった。特に吉武の中盤から前にうまくボールが抜けたボールをドリブルで突き進む姿は圧巻であった。(ただ、横浜が意図的に吉武にパスを出したとは考えにくい。ボランチがボールを受け損ねて前線に転がったのではないかと思うのだが・・)、ペナルティエリアで潰されてしまうのが非常に残念であった。

 しかしこの場面、久しぶりにファンタスティックプレーを見たような気がする。そのようなプレーが立て続けに見ることができればいいのだが、残念ながら簡単なミスパスが続出しているので積極的な評価ができない。

 この試合、横浜FCが無得点だったのは城が下がりぎみになりあまりボールが回ってこなかったところに原因があるように思える。彼がボールを持つのは彼自身が敵から奪った場面がほとんどで、サイドで孤立している面が多かった。横浜のフォワードは登録上は城と佐藤だが実際は小野信義と佐藤で城はトップ下の位置にいる。このポジションにいながらパスがこないと苦しい。サイド攻撃を主としているからトップ下にはボールが来なくてもいいんだとはいかないだろう。どうも全員攻撃という場面がない試合は緊張感に欠けてしまう。

 この試合、ウィルがいれば・・・きっと血で血を見るような試合になるのだろうな。横浜FCはこういう自分でなんとかしちゃう選手が大の苦手でちょうど2年前の川崎戦ではエメルソン一人に4失点を喫している。ウィル、ベット、砂川の欠場。今日のコンサドーレは飛車、銀、香車落ちといったところか。かなり我慢を強いられているのは確かだと思う。

 スコアレスドローとなった今日の試合。引分けは3試合連続。見方によるが、私はそれほど悪くはないと思う。何より失点が相当減った。ただ、せめて攻撃のオプションがもう一つあればずっと楽に試合ができるのだが、無理をいえないか。

 試合後、挨拶に来た横浜の選手達に対して観客の反応は冷淡だった。パチパチとまばらな拍手が今日の試合を的確に表している。「佐藤ー!!俺にサッカーの試合を見せてくれ!」という野次は私を含めてみんなうなずいてしまう。札幌から勝ち点1を得られるということはそれなりに評価されていいのだが、試合のクオリティだけ見るとお金を払ってみるに値するのかどうかは結論を出すのは難しい。むしろ大歓声で選手を迎えた札幌サポーターの態度のほうが異様と言っていいと思う。彼らにとって今日の試合は確実に勝ち点3を取る試合ではなかったのか。彼らは1シーズンでJ1復帰を狙っているのではなかったのか。彼らは開幕戦で横浜に惨敗した悔しさを晴らしに来たのではないのか。他人のチームのことはどうでもいいけれど既にJ2サロンに浸かっているのも悪くは無いという感覚なのだろうか。今日の相手はマリノスではない。耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ。そして1部に復帰し来年の試合は横浜国際で。それが都落ちのサポのあるべき姿ではないかと。まあ横浜国際は今年の最終戦でプレーできるけれどね。

 勝ち星には恵まれていないがそれでも上位チームとはそれほど離されず9位をキープしている横浜FCは捨てたものではない。次節の大宮戦がカギとなるだろう。私は寄居でルミノッソの試合を見た後大宮スタジアムに行く。今後の私の観戦予定は17日が佐川東京対FC京都@大和(JFL)とFC東京対大分トリニータ@味スタ(J1)のダブルヘッダ。18日がルミノッソ狭山対群馬FCホリコシ@寄居(関東1部)と大宮対横浜FC@大宮(J2)のダブルヘッダ。少し気力と体力が必要であるが、頑張ってみよう。

三ツ沢球技場 小雨 観衆 2,514人

2003/05/11

ザスパ草津 5-0 FCコマコマ

0511


 マイナーリーグを見るときのお約束事。「あそこのスタジアムは不便なところにあるから行くのは大変」というのはバイク乗りにとっては逆でむしろ楽しいことではある。交通不便な場所。つまり田舎。ツーリングプランを練るのは楽しい。鉄道マニアが時刻表を眺めるのが一番楽しみであるようにバイクのりにとっては地図を見るのが一番楽しいときではある。

 コニファー岩櫃サッカー場。草津のふもとの吾妻町のリゾートホテル所有のグラウンドで関東リーグの公式戦が行われる。早めに家を出て草津温泉で一風呂浴びた私は試合開始1時間ほど前にグラウンドについた。ピッチは本当に唯の私有地で芝のグラウンドとはいっても枯れ草の中に所々緑色の草が生えているだけ。当然スタンドなどというのは存在せず、グラウンドを作るときに削り取ったであろう斜面に腰をおろして座る。斜面は傾斜が急で寝転がろうものならズリズリと下に落ちる。落ちた先はピッチの上。座る行為一つとっても気が抜けない。試合とは全く関係ない所で緊張感を強いられる。座った箇所はバックスタンドに相当し、反対側のメインにあたるところはザスパとコマコマのチームテントが張られる。


 多目的グラウンドであるから常設のトイレなどというものは存在しない。チームテントの横に仮設トイレが一箇所あり、観客席側からはピッチを横切って用を足しに行くことになる。ただの原っぱに石灰で線を引いただけとはいえ「ピッチ」には気軽に入れない独特の雰囲気がある。私はゴール裏のわずかな通り道を這うように抜け、反対側のトイレに到着。トイレは選手も共同で使う。私の後ろに綺麗なお姉さんが並びその後ろに奥野亮祐が並ぶと結構びびる。緊張してしまって出るものもなかなかでない。


 観客はそれなりに来た、という感じ。推定で100人弱と言ったところであろうか。ザスパ草津のサポーターも多くは無く、前回の保土ヶ谷のほうが多く来たように思える。せっかくのホームなのだから応援してあげればいいのにといいたくなるが、私有の交通手段がないと非常に来にくい場所であるのは確かだ。


 さて試合開始。キックオフの笛がなったと同時に試合の決着はついてしまった。ザスパのキックオフだったのだが、ポンポンとコマコマ陣内をもてあそぶ様にパスをつなげ、あっさり先取点をとってしまった。前半2分の出来事。その後、コマコマは一生懸命けなげにボールを奪おうとするが実力の差が圧倒的に大きくもはやどうにもならない。開幕して4節を終え、首位のザスパとビリのコマコマではこうも違うのか、いろいろな意味で考えさせられる。


 実力差がどのくらい違うのか、というのを考えるのは全く無意味であろう。サラリーマンが趣味でやっているサッカーとホームタウンを設定し、J経験者をセミプロとして雇っているサッカーではチームのベクトルが全く違う。J参入のためには下部リーグで好成績を収めなければならないというためだけに試合をすると内容は冗談でしかならない。ザスパの選手にとってこの試合が意味を持つのか、コマコマの選手にとって完全アウェーの中ボロクソにされることが自分の為になるのかは私にはわからないが、見てる側からすると時間の無駄としか思えない。


 結局この試合は5-0でザスパが勝つのだが試合の内容は15対0と言ってよかった。悲しい話であるが、コマコマの放ったシュートは0本だった。(何を持ってシュートとするかは私の主観による) 少し細かく言うと、ボール支配率は前半がザスパ70%、コマコマ30%、得点は4-0。後半はザスパ95%、コマコマ5%、得点は1-0。つまり後半はほとんどザスパがボールを持っているにもかかわらず得点できなかったのがザスパの問題点なのだろう。草津サポも得点の入らない後半には怒りだし、自チームの選手に対して辛らつな野次が飛び始める。しまいには審判にもはけ口が向けられる。こういうのはリーグのカテゴリというものは関係ない。


 後半1点しか取れなかったのはフォワード陣を控えにしたのが影響していると思う。実績を残している奈良を下げ、サブメンバーを入れた。彼は緊張しているのかゲーム間がつかめていないのか詰めが甘くゴール前の最終パスをいい体制でもらえない。慣れの問題だとは思うのだが少し気になる。


 コマコマもまた問題で、これだけ実力差がはっきり出ているのだから玉砕的にボールを奪うことはせずにディフェンシブにいけばいいのにと思うがそうはならない。下部リーグのチームには対戦チームごとに戦術を変えるというのは難しいことなのか。この辺は私にはわからない。


 後半も半ばに入る頃、雨が降り出してきた。点が入らないザスパの選手は個人プレーやトリックプレイに凝り始め、試合の体をなさなくなってきた。私はチーム戦術のかけらも無いその光景に嫌気が差し、帰りたくなってきた。しかし我慢してみる。くだらないお遊びが・・それでも通じてしまうのは両チームにとって不幸なことなのかもしれない。ザスパの選手はプロをクビになった、正真正銘もう後がない人たちのはずなのだが。意識的な問題とはいえザスパは関東1部で早くも限界が出るのではないかと思う。


 試合が終わると同時に引き上げる。雨はますます強くなり、風も吹き始める。私は麓のコンビニで荷物を宅急便で自宅へ送るようにして手ぶらで帰った。こんな山の中でがけ崩れでもあったら目もあてられぬ。休憩を取らずに高速に乗り、自宅を目指す。練馬を過ぎた辺りで雨はやみ、第三京浜に乗ったあたりで夕暮れとなった。夢幻のようなゲームであったがこういう試合もあるという経験ができたのは収穫だったかも知れない。明日は月曜日。水曜日は早くも次の試合が始まる。横浜FC対コンサドーレ札幌。19時キックオフ。当然見に行くつもりである。


19:00~群馬県吾妻郡吾妻町 コニファー岩櫃サッカー場  曇りのち雨 観衆 900人(公式発表)

2003/05/10

川崎 1-1 横浜FC

0510

■ フォワード人材難を嘆く


 どちら側チームの目で見るかによって見方が全く異なるが、ひとつ言えるのは現在の川崎は当初予想していただけのチーム力が整っていなかったと言えると思う。最大の原因はバルデスの誤算。彼の不振によって相方のフォワードの負担が増え、チャンスメークが非常にし辛くなったこと。もうひとつは攻撃の起点がアウグスト頼みのため左サイドオンリーしか攻めることができず、パターンが読まれていること。 にもかかわらず負けずに済んでいるのは箕輪を中心としたディフェンス陣が完全にまとまっていて安心感があること。これが川崎が勝ちきれずかといって負けない最大の理由だと思う。まあ一言で言い切ってしまうと決定力不足ということなのだが。


 それにしても高原直人、鈴木隆行から我那覇和樹、佐藤正美に至るまで本当に日本人フォワードは自分でシュートを打って決めることができない。上げられたクロスをヘディングで合わせるのはかなり上手いと思うのだけれど。フォワード以外の、例えばミッドフィルダーだったらJ2もブンデスリーガも技術的に極端な差は見えない。もちろんこれがレアルマドリーやマンチェスターユナイテッドと比べたら可哀想だが、少なくともJリーグを見て「やっぱり世界を見ちゃうと日本のサッカーは駄目だねえ」などと知った風な口を聞かれる筋合いはない。ただ一つ、フォワードの1対1の弱さだけが問題なのだ。加茂ジャパンからジーコジャパンに至るまでずうっと。


 三浦カズ、中山雅史がピークを過ぎたにもかかわらず未だに現役でフォワードを務められるのはチャンスは自分で作るものであり、ディフェンスは自分で抜くものであるという意識が自分自身の中で確立されているからではないか。クロスに合わせるだけのシュートで120点以上も取れるとは思えない。我那覇にしろ佐藤にしろシュートの技術はあるが伸び悩んでいるのはディフェンダーから怖いと思われていないからだろう。敵ペナルティエリアに入ったら自分で打つべきだろう。助け合いのサッカーは見たくは無い。


 それでも佐藤は自分で打とう、決めようという積極性は垣間見れた。開始2分の決定機をふかしたシュート、ロスタイムの中のポストに当てたシュート、いずれもすばらしかった。決められなかったのだから評価できないというむきもあるが、まず自分の中の意識改革を行っているという点は高く買いたい。信藤監督からリトバルスキに変わって私が評価したいのはバックパスが多いというネガティブなところではなくボールは最前線に預けるという意識を選手に植え付けたところにある。城にしろ佐藤にしろファンデルフェンにしろ、最前線に張っている限りはボールは来る。たとえ何回外していても。

 逆に言うとフォワードがいかにチャンスメークを作れるのかそれがフォワードの能力だろう。我那覇も佐藤ももう少し、もう一剥けなのだが。二人とも今後のチャンスがあるか。厳しいところだ。


 この試合、後半86分に佐藤が決めた後(手元時計)94分にアウグストが同点のフリーキックを決め、同点で試合終了となった。多くの横浜FCサイトではロスタイムの長さを非難する所が多いが、根本的な原因として横浜FCサイドにファールが多く、試合が止まりやすい傾向があったことは否めない。最初に掲示されたロスタイムが3分。アウグストの直接FKの原因となった高木成太のハンドが94分30秒。

 1分間のFK準備時間を得て同点ゴールが95分30秒。リスタートをしてすぐに試合終了。これがが96分ちょうど。ロスタイム3分というのは3分から3分59秒までをさす。ロスタイム中に発生したロスタイムは40秒程度である事を考えるとまあ妥当ではないか。ロスタイム中には横山の遅延行為も発生している。

 ついでに言うと審判が予備審にロスタイム表示を告げるのは88分くらいでその直後いくつかのファールがあった。プレー中すぐにキレる選手達(最大の問題児は監督だが)、反則でしか止めることのできないディフェンス。今日のゲームで横浜が失点する要素はいくらでもあった。この荒いプレーを向上しなければ累積出場停止者の増加、報復で削られて負傷者する選手の増加でいつまでもベストメンバーは組めないだろう。そうなれば横浜は自分で自分の首を絞めてしまう。横浜は結果的には引分けに持ち込まれてしまった。しかし試合終了までに何回川崎の拙さに救われたのであろうか。PKの失敗、ゴールを割ったがオフサイド、そして度重なる水原のファインセーブ。横浜は運が悪かったのではない。負けないで済んだだけだろう。その点にチームもサポも気づかなければ永久に「今日の試合は運が悪かった、審判が悪かった」といい続けることになる。それはおかしい。


 試合後の記者会見でリトバルスキーは審判の技術レベルが低いと言ったそうだ。それは私もそう思うけれど結果として横浜に不利になったわけではない。川崎にとっても低いレベルで戦ったのだ。ついでに言うと前節の鳥栖戦、横浜の同点弾はオフサイドである。技術レベルの低い審判に救われたと言っていい。川崎相手に勝ちたかった気持ちは理解できるが。


 横浜の選手層は確かに薄い。しかし決して低い戦力だとは思わない。充分に戦えるだけの力はある。1順目、3勝5敗2分けは不満足ではあるけれども未来ある。佐藤そして大久保。若いフォワードが伸びること。これが成績を残す条件。外国人に頼ってもいいが頼りっぱなしはだめだと思う。ルディもファンも30歳を超えている。来年があるかは厳しい。是非国産のフォワードで点を取って欲しい。まだ代表への目も残っているのだから。

14:00~川崎市中原区 等々力緑地公園陸上競技場  晴れ 観衆 7,209人

2003/05/05

横浜FC 1-1 サガン鳥栖

0505

 Webのニュース速報で「白装束集団東へ」などという見出しを見るとげんなりする。ちゃんとパナウェーブ変えたのは先見の明があったかもしれない。もっとも白のグラウンドコートの集団が町を歩くと不気味だとはフリューゲルスの頃から散々言われていたけれど。

 5月5日の子供の日なので子供は5円で入場可。ゆえに子供の数はやや多い。この企画は年間を通してやるべきだと思うが。はっきり言って子供から入場料を取る時代じゃあない。少子化の現在、子供は未来の大切なサポーターで、その限られたパイをマリノス、ベルマーレ、フロンターレ、横浜FCで奪い合っているのが現状だろう。その場合、地域的に一番不利なのは横浜FCだ。チームに選り好みをしなければ横浜市民はマリノスの試合を見に行く。子供は一人でスタジアムに来るわけじゃあない。親から充分に入場料収入は取れる。

 札幌に勝ったとはいえ最下位のサガン鳥栖となかなか連勝を作れない横浜FCとの対戦。スタメンを見た限りでは勝てないとも負けないとも言えない感じで勝負は時の運ではないかと予想を立てながら三ツ沢入り。城と重田がいないのは間違いなく影響が大きいはずで、その穴埋めを佐藤正美ができるのか、これが勝負のポイントであろう。サガンも服部が出場停止であるが、この選手は壊し屋として有名で、チームも彼が出場停止の試合が増えるのは織り込み済みのはず。代役は機能するのか、これがサガンの不安か。

 14:00キックオフ。例によって両方ともヘタ。毎度毎度のゲーム展開で、予想したものがまんま予想通りだとがっかりする。サガン鳥栖を見ていると横浜FC以上に台所事情が苦しいのがよくわかる。戦力補強もいきあたりばったりと言った感じがして見ていてつらい。

 バックパスが多いとよく批判されるリトバルスキーのサッカーであるが、JFL時代からそうやってきたし、永井監督時代はリトバルスキーのサッカーをもう一度との声があったので何も問題ないだろう。監督の最初の仕事は前任監督を批判することから始まる。永井監督は攻撃よりもまず守備と叫び信藤監督は最初に攻撃ありきと叫んだ。そしてリティは守備面の確保を挙げた。であればバックパスありきのサッカーだって仕方が無い。

 キーパーからディフェンスへ、そしてボランチからサイドへ、そしてアタックへと少しずつ後ろから攻めて行くのであれば前線は厳しいマンマークにさらされることになる。点をとるのであればいかにマークを外すか、フリーに動くか、であるがこれはJ2レベルでは非常に難しい。これが横浜FCにできるぐらいなら同様のスタイルをとるグランパスはすでに勝ち続けている。この課題を克服しない限り、J2で継続した勝利は難しいだろう。

 この試合の得点経過は前半にサガン鳥栖がコーナーキックで先制、後半開始直後にファンデルフェンが混戦から同点ということで、後半のほとんどは同点ですごした。試合は前半はダメダメであったものが後半立て直してなんとか横浜が支配する展開となり引分けに持ち込めたというもの。正直言って勝ちきれなかった悔しさはある。

 横浜FCの弱点はフォーメーションの問題ではなく1対1でのボールの奪い合いに圧倒的に弱いという点にあると思う。例えばキーパーからサイドの横山や小野智にボールが渡るとする。ここまではいい。しかしその先のファンや佐藤がボールを受けた瞬間さらわれてカウンターという場面が非常に目立つのだ。ゆえに点が入る気がしない時間帯がだらだらと続く。また、相変わらずコーナーキックやフリーキックからの得点率が悪く、せっかくコーナーをとってもを相手に取られてピンチを招いてしまう。

 これは鳥栖にも同じことが言える。ただ鳥栖の場合、シュートで終わることのできることが横浜よりも上だったという点で自分達のゲームプランを達成できた。コーナーからの得点はそれを表しているし、横浜の得点は私から見てもオフサイドで鳥栖にとっては不運だった。

 今日の試合、城がいれば・・・・と言ってはいけないのか。この試合を分けると川崎戦は非常に苦しい。横浜にとってはアウェイであることを考えると引分けで充分なのだが、サポはそれを許さないだろう。その点でどうなるか気になる。川崎にとってはホームで横浜相手に引分けというのは負けと同じでこれ以上勝ち点を失うと昇格に黄信号がともる。そういう意味ではお互い絶対に負けられない試合であろう。個人的には複雑なカードであるが、横浜よりの立場で観戦してみたい。

14:00~横浜市神奈川区 三ツ沢球技場  晴れ 観衆 3,855人

2003/05/04

YSCC 3-4 ザスパ草津

0504

 関東2部-J1から数えて5部リーグに相当する試合を楽しみに見に行くとしたらそれは相当な物好きだと思う。もちろん自分のことを棚にあげて言っているわけであるが。ゴールデンウィーク中日の5月4日、保土ヶ谷サッカー場のメインスタンドはその物好きで溢れかえった。座席は全て埋まり後ろに立ち見ができる。それでも収容しきれずにあふれた観客はゴール裏の芝生席に移動する。両チームにはJ2リーグに相当するサポーター集団がつき応援コールが繰り返される。YSCC対ザスパ草津の一戦はそんなリーグとしては場違いな雰囲気の中で開始された。

 絶対負けられない相手というのがある。YSCCとザスパ草津の立場はそんなものかも知れない。同じ都市をベースにしている訳じゃあない。同じ時期に設立されたチームでもない。一緒にJ1を目指して戦っている訳でもない。でもこのチームには負けられないという気持ち。それは何か。

 それは背負っているものがお互いに見えるからか。自分のチームに期待してくれる人が大勢いるということがお互いにわかっているからか。草津温泉の期待をかけて元日本代表ほかJリーグ経験者をそろえて注目を集めるザスパ草津と地元横浜にNPO法人を作って地域密着を図るYSCC。大勢のサポーターをバックにして試合をすれば絶対に勝って期待に応えたいという気持ちは痛いほど理解できる。

 試合開始15分前、ウォーミングアップを終えた選手は控え室に引き上げフィールドは無人となる。試合前からBGMが流れスタメン紹介がなされ、得点表示ボードにチーム名が張られるという地域リーグとしては異例のサービスに感激し試合開始を待つ。そしてFIFA-ANTHEMの曲が高らかに流れ選手入場。YSCCの選手にはリードキッズが一人ずつ付きスタンドは大拍手に包まれた。選手と審判は観客席に向かって横一列に並び一礼。そしてアウェイザスパ草津がYSCCの選手達と握手をする。そして10人以上のプレスによる写真撮影。ほとんどナショナルゲームののりに観客も盛り上がる。しかし惜しい!ここまでやるならいっそのこと花束の贈呈と草津節と横浜市歌の独唱までやってほしかった。ちょっと残念。

 さて試合開始。YSCCがスタートアンドダッシュでザスパ陣内に猛攻をかける。ショートパスを使い、3人がかりでペナルティエリア内に仕掛ける。前半6分、ゴール前にループ上に落ちたボールをザスパ小島が拾おうとした瞬間、YSCC小笹が足で軽く蹴り上げ小島の頭上を抜けてYSCC先制。その2分後、今度はザスパのほとんど電車道と言っていいほどのストレートパスにYSCCのDF陣は誰も反応できず、裏をザスパ高須のミドルシュートが決まりあっさり同点。選手の動きが早すぎて何がどうなっているのかさっぱりわからない。

 登録上はお互い4-4-2だが両方とも3-4-3に見える。ザスパDF奥野は本来センターバックだが左サイドのDFが上がりっぱなしのためそのまま左サイドバックを務める。その奥野すら前線に上がる場面が増え、ノーガードの殴り合いのような展開になってきた。

 サッカー通な人から見れば決して褒められるような試合運びではない。特にYSCCが攻撃する時はザスパDF陣の統制が乱れ、両サイドからYSCCの突破を許すケースが多い。いかにして点を取るかという面では及第でもサッカーの基本はまず守備からという鉄則はこの試合には存在していない。

 しかし私はこれはこれでよいのではないかと思う。もちろんこんな試合運びでこの先勝てるとは思えない。しかし攻撃の方策を見つけられずに守備固めをしても仕方が無い。4点取られても5点取るというサッカーがあっていい。守備はもちろん課題として直す必要はあるが。要はボールの支配権を握るサッカーができるかどうかだ。現在主流のカウンターサッカーとは逆を行っているが。

 ザスパは同点に持ち込んだ後攻撃の手を緩めずにYSCCを襲う。左サイドから奈良がキーパーの隙をつき放ったシュートはサイドネットを揺らす。1-2。その頃になるとザスパ守備陣も安定し始め試合はYSCC陣内で行われる。が前半終了間近、YSCCのシュートを小島はゴールラインの内側でキャッチしてしまい2-2の同点で前半を終える。かなり大味な展開になってきたが後半はどうなるか。

 後半はザスパの一方的なペースで始まる。後半9分、30分に連続して得点し2-4.これで勝負あったかに見えた。

 残り15分で2点差、この展開なら普通は守備固めをする。しかしザスパはおかまいなしに攻め続ける。68分FW(登録上MFだが)奈良にかえてFW堺。82分FW宮川にかえてFW梁。ザスパは何人FWがいるのか。そもそも守るつもりはないのか。この辺の考えはよくわからない。

 ザスパは守るつもりは本当になかった。ロスタイムが終わるまで攻め続けた。当然YSCCは逆襲する。80分に福島の放ったシュートを小島がまたもゴールネット内側でキャッチし3-4。全くわからなくなった。 天気は快晴で気温は20度を超える。こんな中、お互いが攻め合っているのである。ほとんど見たことのない展開に見ているほうは固唾を呑んで見守るほかはなかった。ボールの動きが早すぎる。選手間の玉離れが早く、その場面だけ見ているのならそれはまさにイングランドの光景だ。守備をしていない、という点が大きく異なるが。

 このゲームの特徴、それは選手の真剣すぎる目つきとボールを追う執念は上位リーグには全く見られないものだった。関東2部が面白いかと聞くのであれば、少なくともこの試合に限っては面白いと断言していえる。謙虚さとひたむきさ、そして執念が感じ取れる試合はプロリーグを見てもそれほど多くない。 結局ゲームはザスパが4-3で逃げ切った。YSCCのシュートは惜しいものが何本もあり、その点では小島は多いに慌てたのではないか。試合が終わってもYSCCの選手は芝生に倒れこむようなことはなかった。それは全力を出し切って攻め続けたということではないか。試合後、YSCCの選手には多くの拍手が送られた。もちろん2試合で9失点というのは決して褒められたものではない。前節4-5●、今節3-4●というのは守備に問題があることを露呈している。この修正を行わない限りYSCCはこの先も苦しいと思う。

 だが得点ができているということは課題の解決は比較的容易だ。サッカーは得点するのが難しいスポーツだから。失点を防ぐためにはどうしたらよいか、それはチーム内で考え実行してほしい。個人的には今年の関東2部はザスパとYSCCが昇格すると考えている。後期の直接対決が楽しみでもある。

 試合が終わるとすぐに次のチームが入ってきた。下部リーグの前座というのも・・・みんなすばやく撤収する。昼下がりの保土ヶ谷公園は試合観戦後の子供達であふれ帰り、いたるところでストリートサッカーが行われている。YSCCの目的がこういう風景を作ることにあるのなら、その試みはある程度成功していると思う。次の観戦試合は明日14時から三ツ沢球技場で行われる横浜FC対サガン鳥栖の予定。

11:00~横浜市保土ヶ谷区 保土ヶ谷サッカー場  晴れ 観衆 550人(公式)

2003/05/03

日本 5-0 ミャンマー(アテネオリンピック2次予選)

0503

国立で行われた第1戦は見ていないのだが、この試合は動きが非常に悪かった。

16:00~東京都調布市 味の素スタジアム 晴れ 観衆 35,000人

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