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2004/03/13

横浜FC 4-0 仙台

0313


 ビデオにとりためたチャンピオンズリーグの試合を見てから家を出る。バイクに乗って三ツ沢へ向かう。走りながら頭の中で横浜FCのフォーメーションを考える。そして仙台のフォーメーションも考える。普通に考えたら仙台が勝つだろうが、横浜FCは例年第一クールだけは調子がいいので勝つ可能性が高い。勝てるとするなら・・ここで仙台は去年のレギュラーメンバーの大半が抜けたことに気がつく。

 もし仙台が横浜FC程度なら勝てるだろうと舐めていたら・・結構面白いかもしれないとそう思いながら走った。走りなれた横浜新道出口から首都高速に入ってすぐ、三ツ沢出口で降りる。三ツ沢公園周辺は駐輪規制が厳しくなり、いつもの公園入口には止めることができなくなった。公園を半周し、陸上競技場の裏手に止める。駐車場はギッシリで待ち行列がたくさん。歩いている人も大勢いる。良かった。みんなマリノス対レッズを見に行ったわけではないんだ。マリノスに食われずに済んだ。少し安堵を覚える。

 試合開始1時間前にもかかわらず入場券売り場に人が並んでいるのを見て驚き、スタジアムに入ってベガルタサポがウヨウヨたむろしているのに驚く。ベガルタサポーターには悪いが、今の横浜FCにとって正規のチケットを買ってくださるアウェイサポーターは大切なお客さんだ。降格したのが大分と仙台では今年度の横浜FCの経営成績が大きく変わる。仙台にはJ2に戻ってきてくれて心からありがとうと感謝したい。

 スタジアムの空気が普段と違うのに違和感を覚える。今年こそは勝つという空気に満ち溢れている。数の上ではベガルタサポーターのほうが断然多いが横浜FCも決して見劣り
はしていない。特に普段ホンワカしているバックスタンドに殺気を感じる。ああ、横浜FCもこういう空気を作れるようになったのか。ダメダメの試合を見続けた私にとってこの空気は嬉しい。横浜市ににマリノスとは違うもう一つのフットボールを持ちえたことを喜びたい。過去、フリューゲルスもマリノスも似たようなスタジアムの空気であった。フリューゲルスに対する時代への決別なのかも知れない。

 ほぼ満員のバックスタンドのちょうどセンターラインの前に座る場所を見つけ、腰を下ろす。J1、J2、すべてのサポーターが均等に夢を感じる開幕戦、私もその一人として試合開始を待った。

 開幕のオーダーを見て驚いた。チーム創設時のメンバーが一人も入っていない。それどころか2年目もいない。スタメンの最古参はなんと内田だ。これでやっとチームの創設から脱皮を果たしたと言ってよいのかもしれない。やっとフリューゲルスより長い歴史を作れる、横浜FCの歴史を作れる。その現実がここにある。

 期待が込められる中でキックオフ。風上を選択した横浜FCが圧倒的にボールを支配し仙台サイドでプレーを続ける。開始1分でファーストシュート、そしてコーナーキック。仙台は気勢が悪く、ボールをカットするだけが精一杯だ。これは比較的早い時間帯に点が入るなと思っていたら案の定12分にマシューがクロスボールからヘッドで点を入れた。そして先制点を取った後も試合終了後まですべての時間帯で横浜がピッチを制圧した。

 それはもう夢幻に近い光景だった。キッチリと入るクロスボール、そしてフリーキック
の精度の高さ、定規で測ったように絶妙のタイミングでにラインを上げ相手フォワードをオフサイドにかけるディフェンス、その高いディフェンスラインでプレスの枚数を増やして攻撃する戦術は今日、家を出る前にビデオで見たチャンピオンズリーグの試合にも負けず劣らないものだと思う。お世辞ではない。本当にそう思う。少なくともこの日見せた横浜FCのプレーはもはや私が知っている横浜FCではなかった。

 横浜と仙台、圧勝と惨敗の結果を分けた原因は何か。少し考えてみる。私の席の前の仙台サポーターは「ディフェンスが全然だめだねえ」と愚痴っていたが、それは少し違う。1対1で仙台が負ける場面は確かにあったが根本的な原因は仙台の中盤の酷さ、それも右サイド村上に大きな穴が空いていたのが大きい。その穴を内田が効果的にインターセプトをした。内田は左サイドの大友と共に仙台ゴール前にクロスボールを供給していたため横浜FCはチャンスを大きく作れたのだと思う。仙台は村上のプレーが生きているのであれば財前とのコンビで横浜ゴールを狙えた。それができなかった。中盤が機能しなかった。

 逆に横浜FCが点を多く取ることができたのは、決してフォワードが好調だったからではない。もちろんジェフェルソンが体を張ってゴール前のマークをひきつけた功績は大きいけれど、最大の貢献はディフェンスラインの精度の高さであろう。ギリギリ且つ確実にオフサイドを取れるからこそ最終ラインが上がり、仙台エリア内で積極的にプレスをかけられるのだと思う。ボランチのマシューが2得点であるのがそれを証明している。フォワードだけではない、ウィング、バックス、どこからでも攻撃が行なわれれば仙台の守備陣もマークのつけようがないだろう。

 本来、こうラインの高い攻撃は穴を作りやすい。私は仙台がいつ、その穴をついてくるのか、そちらのほうに興味が移ったが、それはついに見ることはなかった。そういう選手がいないのか、あるいはスタメンの選手で展開を変える事ができると踏んだのか、ベルデニックの采配は意図が見えない。横浜の攻撃を防ぐのに精一杯の右サイドバック森川を見ると哀れにすら感じる。川崎時代はもっと光っていた選手なのだがいまはその片鱗も見ることができない。

 仙台に攻撃の意図が見ることが出来たのは試合終了15分くらい前になって登場した萬代が入ってからだった。この運動量が豊富なフォワードは横浜FCのバックスの裏を狙って縦横、特に横に積極的に動き魅せるプレーをしたのだけれど、残念ながらすでに仙台は攻撃をする意思はなく、彼の献身的な動きはただのフリーランニングに成り果てていた。

 全般を通して試合は緩慢なものだったと思う。それは比較的早い時間に先制点を取り、その後も仙台のプレーが効果的なものではなかったため、横浜は落ち着いてボールをキープする時間が長かったからだろう。試合中盤から後半にかけて、横浜の遅攻ぶりにイラだっていた観客がいたけれど、それは違う。勝ちが見えている試合は無理に攻めることはない。むしろ相手に攻めさせて空いたスペースを狙ってボールを放り込むべきだ。放り込むスペースがなければボールキープのまま過ごせばよい。それで試合が終了してもなにも問題はない。

 たとえば菅野がキャッチングする。そしてボールを置いてそのままボケーっと立っている。痺れを切らした敵フォワードが突進してくるタイミングを見計らってゆっくりと蹴り出す。その様を見ていると、横浜もこういうプレーが出来るようになったのかと感慨深くなる。王者の風格と言っては言いすぎだけれど、一つの完成されたチームができた、そういう印象がある。

 4-0。もう何もいうことが無い結果だろう。もちろん第1節の結果を見ただけで浮かれすぎるのは馬鹿だと思うけれど、攻める手だて、守る手立てがハッキリしていればそれはそのまま次につながる。次の湘南戦は仙台とは異なり、おそらく引いてくるだろうけれど、それはそれでやり方がいくらでもある。もし引いてくるのであれば1-0で充分OKだ。

 試合が終わりバイク置き場に戻ると暖かい風が身を包んでくるのを感じる。もう春である。明日は埼玉スタジアム2002で行なわれるUAE対レバノン、そして日本対バーレーンの試合を見る予定である。

三ツ沢公園球技場 晴 7,788人(公式発表)

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