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2005年3月

2005/03/27

FCホリコシ 0-1 横河武蔵野FC

0327


 細い住宅路地のようなところをウヨウヨと走ったその先に今日の試合会場である浜川陸上競技場があった。普通、陸上競技場といえば遠くからでも「あそこか」とわかるのだが、ここは宅地の中に埋もれたこじんまりとしたところである。敷地の中を新幹線の橋脚がつきぬけており、少し落ち着かない。

 今日、私は新聞記者付随カメラマンのポジションを得ることができた。つまりピッチ直裏で撮影ができる。受付でビブスをもらって中に入る。選手目線で撮影ができるというのは結構すごい。カメラを構えてみると観客席では絶対に写せないアングルがそこにあった。

 その代わりフォーメーションの確認は難しい。私は遠近感をつかむのが一般人よりも劣っているので3-4-3なのか4-4-2なのかもわからない。オフサイドラインもわからない。こればかりは仕方が無い。

 私の目的は奈良を見ることであるが、一般的に見れば今日の注目はもちろんアマラオであろう。去年、湘南で不遇を囲っていたが、能力的にはまだまだやれるはず。奈良、森、アマラオ。この3人でどこまでできるかはひとつの見ものであった。

 しかしスタメン表を見ると彼は控え。どうして?開幕前に怪我でもしてしまったのだろうか?それとも監督と合わなかったか。なんとなく面白くない気持ちが湧き上がってくる。


 試合は0-1で横河の勝ち。お互い決定的なチャンスを作れ無い中、横河が幸運なPKをもらってしっかりときめて勝った。私が期待した奈良は不発、アマラオも残り5分で出場したが、あまりにも時間が無さすぎた。失望と落胆が入り混じり、ガッカリしながら帰った。

 全体的に見てホリコシの選手間の連携が足りない。特にフォワードの森、平間へボールが出ない。フォーメーションを見る限り彼らにボールを供出するのは奈良の役割だと思うが奈良自身が中盤に埋もれてボールを保持できずにいる。

 ピッチサイドから見ているので各選手間の位置関係がつかめないのだが、中盤でボールを奪われたらどうにもならないだろう。お互いに無失点でいられるのは横河の攻め方が甘いせいで決してホリコシのディフェンスがよかったわけではない。

 私はそんなにホリコシの試合を見ているわけではないので事情がよく見えないのだが、どうして奈良をフォワードで使わないのか疑問に思う。彼はアタッカーであって決してパサーではない。今日の奈良にしても横河の選手を何人も抜いている。しかし何人抜いてもゴールは遠かった。彼を起点にして点を取るには奈良から森、平間にパスを出さなければならないが、中盤でつぶされたらどうにもならない。ディフェンスのチュウミが潰されてからはプレッシャーも甘く、守備も攻撃も中途半端になっていった。

 試合終了直前、アマラオ登場。彼の名が呼ばれるとスタジアムが沸いた。しかしなにもかもが遅かった。アマラオは積極的に動こうとするも横河はすでにクリアに専じており、彼一人でどうにかなるものではなかった。試合終了のホイッスルがなると白けた雰囲気が競技場を包んだ。それはもう全国リーグの雰囲気ではなかった。

 試合が終わり、インタビューに同席する。キーパーの鏑木はPKはやむをえなかったとのこと。奈良はピッチが規定より狭かったこと、芝が長かったことを挙げた。私はあなたを応援している、と告げると「そうですか、ありがとうございます」とにこやかに笑ってくれた。正直、点を取らせてあげたかったと思う。

 競技場は片付けに入ったが私は外で待った。多くの子供たちがホリコシの選手を出待ちし、出てくるたびにサインをねだった。Jリーグのような警備はないので気軽にねだり、気軽に応じる空気がそこにある。ホリコシなんてどうして企業名にしたのだろうと不思議に思っていたが、それはそれで地元に根付いているのかもしれない。

 負けてしまったけれどJFLはまだ始まったばかり。これからホリコシは巻き返しに入るだろう。私はまたこのチームを見にこようと思う。


高崎市浜川競技場 晴れ 観衆2108人(公式発表)

2005/03/26

横浜FC 1-0 草津

0326


 1-0で横浜の勝ち。見ていて非常に疲れた試合だった。手に汗を握る展開というわけではない。ボールが落ち着かず、あっちに行ったりこっちに行ったりと見ていてイライラして、ストレスばかりがたまっていった。


 この試合、インターセプトの応酬という面で見れば十分にJ1級と言えるのだが、実際はお互いにボールが保持できず、奪われてばかりの緊張感の欠けたゲームだった。

 J2も4節になってくるとチームの特徴というか監督の目指すやり方というのが見えてくる。横浜FCの場合、足達監督は玉ばなれの早いスピーディなサッカーをしたかったのだろう。ゲームを見ているとパスを受けた選手はとにかく次の選手にパスを出さなければならぬと言った妙な使命感を感じてしまう。もっと落ち着けばいいのにと試合中私はそんなことを考えていた。

 リトバルスキーが監督の時は、試合が面白いかどうかは別として、戦術はわかりやすかった。それは彼の戦術はボールを支配することに重点を置いていたからだろう。ボールを保持しながらパスの出所を捜す。ゆえに失点は少ないが攻撃も遅くなり、結果ゴール前を敵に固められ得点できなくなる、そういう傾向はあった。


 足達監督の場合、戦術としてはとにかく前へつなぐんだ、という意識が見える。これは日本のサッカーの特徴とも言えるもので、欧州のサッカーと比べても十分に早いと思う。この考え方自体は問題ない。しかしこういうシャンパンサッカーを目指すのであれば選手には広い視野が必要とされる。フランス代表ならともかくJ2の、それも下位の戦力でそれができるのかといえば非常に怪しいといわざるを得ない。できもしないことを無理やりやっている印象がある。

 リトバルスキーは個人の能力を高めることによって敵の守備を突破しようと考えた。足達監督は戦術の浸透によって敵の守備を突破しようと考えているのであろう。そう考えた場合、開幕序盤がオロオロガタガタした試合になるのは仕方の無いことかも知れない。問題はいつその戦術が浸透し切れるのか、だ。私にはわからない。

 この試合、オロオロガタガタしているのは草津も同じで、結局のところ先に落ち着いたほうの勝ちというものだった。先に落ち着いたのが横浜。久保田が前線をかき回してディフェンスを引きつれ、その隙を縫って城が決めた。草津はとにかく宮川にボールを預けるんだという気持ちは見えるのだが彼に対するフォローが全く無くて、宮川にボールがわたった所をつぶされてしまう。これでは勝てないだろう。

 サッカーは心理戦、という目で見れば相手の能力を見切ったほうが勝ちである。草津は最後まで横浜の力を見切れなかった。その差がゲームに出てしまった。相手を見切るためには精神的な支柱となる選手が必要で、JFLの時は小島や鳥居塚がその役目を引き受けたのだがJ2では役不足なのだろうか。佐藤正美が復活すればどうかといえば、難しいだろう。いずれにしてもこのままでは状況は好転しまい。今日のアウェイ側ゴール裏では熱心なサポーターが大きな声を出していたけれど、この地獄にどこまで耐えられるかはひとつの壁だと思う。

 横浜にしても状況は決して芳しくない。小野信義が去年よりもずっと動けているのが救いだけれど、新戦力が必ずしも期待にこたえていない現状はいかんともしがたい。惨敗するようなことはないだろうが、こうすれば勝てるという戦術もないのである。個人的には佐藤一樹には期待していたのだが何かこう今ひとつである。さあどうするか?


 横浜は次は仙台と対戦する。仙台は開幕からボロボロだったけれど、この日は札幌に3-0で勝っている。もう少し寝ていればいいのにと思うが仕方が無い。仙台相手に勝てればこの先の見通しも明るくなるが、負ければ泥沼にはまる。そういう意味では重要な試合だろう。がんばってほしいと思う。

 試合が終わって私はやり残した仕事を片付けに職場に戻った。明日はJFL開幕戦、ホリコシFCの試合を見に高崎に行く予定である。

三ツ沢球技場 晴れ 観衆4387人(公式発表)

2005/03/22

空き巣に入られた・・

03-06
帰ってみると裏口の扉がブラブラ開いていて、鍵が壊されていた・・戸棚のバッグその他が床にぶちまけられていました。ショック。幸い盗まれたものは無いです。自慢じゃありませんが自宅に現金は1円もありません。実印も常に持ち歩いているし。モノとしての財産は大型バイク、レース用の自転車、デジタル一眼レフカメラくらいだし。一応、使っていないクレジットカードとキャッシュカーがあるのを確かめて暗証番号を変更しました。パスポートもとられていませんでした。当然110番を呼んで現場検証。外国人の反抗ではないとのこと。部屋に入って一人暮らしというのがわかったのですぐに退散したのだろうと言っていました。裏口は前の道路から死角になっていたので前々から危ないとは思っていたのですが・・現在セキュリティを考えています。

2005/03/19

東京V 4-4 川崎

0319


 私は年間100試合前後を観戦しているけれど、4点差を追いつかれた試合というのは記憶にない。サッカーは何がおきるかわからないとは言うけれど、前半4得点して後半4失点するというのは少し極端すぎないかと思う。ひどい試合だったと一言で済ますのは簡単だが、全ての結果には原因があるわけで、それを考えなければ次の試合にはつながらない。 

 前半と後半で何が違うのか?後半早々ヴェルディは森本を投入したが、それがすべてではないと思う。もちろん森本の動きはすばらしかった。しかし本当の原因はもっと単純で、純粋にフロンターレのメンタリティの弱さからきているのだろうと思う。

 後半始まって早々、PKをとられ、オウンゴールで追加失点をした。この2点は純粋にフロンターレのディフェンスのミスであり、非難されなければいけないと思う。しかし、まだ2点差あったのだ。そのまま守りきればよかった。しかしフロンターレにはもう試合をクローズさせる力は残っていなかった。崩壊した守備がそのまま攻撃陣の不信感を呼びボールがつながらなかった。4点差を守りきれなかったというけれど、もし前半5点取れば5失点、6点とれば6失点しただろう。この試合において点差というのは意味を持っていないと言っていい。

 横浜FCを見ているとつくづく思うのだが、守備と攻撃は一体なのである。守備陣がきちんとしているから攻撃陣は安心して攻められる。結果ディフェンスラインは高く保っていられる。サッカーはそういう関連性は必ず存在している。それはリーグのディビジョンは関係ない。横浜FCの場合、攻撃があまりにもヘタレすぎてカウンターを喰らいやすく、結果ディフェンスラインを上げられないという面があるのだが、川崎の場合は話が逆で、守備の能力に問題があるため攻撃側が集中して攻めあがれない、結果カウンターを喰らっても戻れるようなポジションどりをしてしまい、それがボールを支配できない結果となっているのではないか。

 2失点後、寺田は明らかに落ち着きを失っていた。3バックのセンターはディフェンス
の要石であり、ここが機能しなくなると守備は一気にザルと化す。さっさと交代すればよかったのだが人材が薄いのだろう。フロンターレの現状を考えるとここでの交代していいのかどうか、私は判断できない。

 落ち着かない試合となった割には川崎の攻撃は一応機能していて後半も盛んにヴェルディゴールに攻め込んでいく。ただ、個人プレーの限界なのか、混戦でのボールの受け渡しができなくなっている。短いセンタリングですらターゲットの頭上を越えていき、パスを受けてもシュートに持っていくまでの時間があまりにも長すぎている。ヴェルディほどのチームになればこんなルーズなボールでは得点は入らない。

 ゆっくり攻めればとられる、早くまわせばパスが合わない。その繰り返しが心身を疲労させていく。後半ロスタイム、最後のワンプレー、アウグストのフリーキックはキーパーのはるか頭上を越えていった。これが川崎の現状をよく現していた。焦り、不安、弱者の
メンタリティが川崎を支配していたのである。

 去年、ジェフのオシム監督がよく言っていたのが印象に残っている。「ジェフはいままで中位にいました。だから優勝するポジションにいることに慣れていないのです。」と。川崎も同様でJ1に昇格したばかりで競合相手に勝つということになれていない。勝ち試合を勝ちのまま終わらせるのは強いメンタリティが必要なのだと思う。マリノスが強いのは個々の個人の能力が高いだけでなく、勝つためのメンタリティを徹底的に刷り込んでいるからではないだろうか。私は関塚監督の戦術を支持するけれど、強いチームとしての意識を植えつけられないという点で岡田監督との間に能力の差を感じてしまう。

 川崎は戦力は充実している。少なくともJ1に残留できるくらいの力はある。あとはメンタリティの問題だ。でもそれは一朝一夕につけるものではない。経験をつみながら得ていくしかない。でも正直言ってボチボチ積んだ結果を見せてくれやと思う。私はフロンターレのメンタル面の弱さは散々見てきた。勝ち点1足りないために昇格できなかったことを繰り返したのはすべて同じ根だと思う。去年もそう。ロスタイムで2点取られておいつかれた仙台戦。昇格マジックをかけながら負けを繰り返した後半戦。意識が弱い。

 シーズンはまだ始まったばかり。根が単純なだけに体が気づけば問題は劇的に改善されるだろうが、気づかなければずっと引きずるだろう。どこまで耐えられるか、せめて次節は勝利という結果で改善したところをみせてほしいと思う。


味の素スタジアム 晴れ 観衆6433人(公式発表)

2005/03/12

川崎 3-3 浦和

0312


 あと5秒だったのになあ・・・今まで何度も何度も体感した「This is Football」。絶望からの生還も、夢の実現からの挫折も、いろんなことを経験したけれど、なかなか慣れない。先週に引き続きロスタイムからの同点劇。先週は追いつき、今週は追いつかれた。一年で見ればおあいこなのかも知れない。でも・・もう少しで勝てたのに。悔しい。

 試合開始直前に等々力競技場に入る。川崎史上初の前売り券完売、当日券なし。

等々力の空気はJ2時代とは全く違っていた。スタジアム全体に漂う相手チームへの敵意。今まで、どうしてもほのぼのファミリー的なイメージのあったホームゲームであったが、この日はゴール裏も2階席も、みんな浦和に勝ちたいという気持ちで一致していた。J1に上がれて嬉しいという浮かれた気持ちはなかった。メインもバックスタンドもみんな一緒に歌を歌ったし手拍子を叩いた。コーナーキックを蹴るマルクスが観客席をあおり、観客は答える。私はそれがまず嬉しかった。

 スタジアムカラーは青が6、赤が4と言ったところだろうか。周到に準備を重ねて川崎限定で売り出した前売り券は幸いにして敵に買い占められることはなかった。5年前、磐田と清水にホームをジャックされ、試合もスタンドも敵に蹂躙されたことを思えば大きな進歩であったと思う。選手だけでなくクラブもチームもサポーターもみんな進歩していた。

 浦和は普通に対戦して勝てる相手ではないと思う。チャンピオンシップを見ればよくわかる。すべてのポジションにおいて浦和が上だ。もし川崎が勝つならば、セットプレーからの得点を守りきるしかない。茂庭ですらエメを止められたのだから箕輪だってやってくれるかも知れない。でも守りきれないだろうなあ。不謹慎ではあるが、そう考えていた。

 この予想はいい意味で裏切られた。全体を通して川崎の動きのほうがよかったと思う。この理由として浦和はエメルソンがイマイチ、田中達也が今二つだったのにもかかわらず、ボールはこの二人に集めていたこと、逆に川崎は3トップが実に機能していて、特にジュニーニョのスピードに浦和のディフェンスがついていけていないということが上げられるだろう。得点経過でみれば前半のPKはラッキー、失点はまあ仕方がない。勝負は後半だった。

 意外にも後半の川崎で一番機能していたのはアウグストだった。もちろん前の3人も前半同様動きはよかったのだが浦和の攻撃、特に三都主や長谷部がフォワードを追い越して攻めてくる動きに川崎は対応しきれていなかった。浦和は前半の戦いを反省したのだろう。

 フォワードに頼る動きをしなくなってきた。川崎のディフェンスは彼らに引き連られ、フォワードまでボールが回る機会が減っていた。

 アウグストはディフェンスからボールを受け取ると久野や山根を使いながら前線まで上がる。そしてゴールまで切り込む。浦和のディフェンスは前3人にかかりきりなので手が回らない面もあったのだが、この動きのよさはアウグストの経験の賜物であろう。2年前、J2で見た驚異的な動きというのはもう見られなかった。そういうものではない。老練といったほうがよいかも知れない。頭を使ったサッカー、そんな感じだった。後半の2得点はいずれもアウグストが攻撃の基点となったものだった。

 この試合、どうしてもジュニーニョ対エメルソンという位置づけで見てしまうが、試合の鍵を握ったのはアウグスト、山根、三都主、長谷部、酒井といった中盤であったと思う。両チームともトータルフットボールそのものの試合をし、打ち合いになった。打ち合いをそして制したのは川崎。それがあと少し。本当にあと少し。追いつかれたのは経験の差だったと思う。


 試合終了直前、闘莉王の同点ゴールで浦和サポは当然喜んだ。しかし試合終了直後、両チームの選手はお互いにガッカリしたような精気のない表情で整列したのが印象的だった。この試合、勝てなかった川崎、負けなかった浦和という図式で間違いはないと思う。けれど、優勝候補なのにいまだに勝てない浦和、昇格チームに3点も取られた浦和、エメルソンよりジュニーニョの方がはるかに出来がよかった事実、そういう点で考えると浦和はとても安堵に浸れる状況ではないだろう。むしろ浦和相手にここまで戦えたという自信を得た川崎のほうがずっと引き分けの価値があったはずだ。J1でやれる、選手もサポーターもそう感じることができた試合だった。

 勝てなかったけれど今日の試合は楽しかった。2万人以上の川崎サポーターは満足していたのではないだろうか。試合が終わり外に出たとき大勢の浦和サポーターとすれ違ったけれど、みんな例外なくうかない表情をしていた。それはそうだろう。今日の試合は絶対に勝たなければならなかったのだから。

 次節、川崎はナビスコカップでヴェルディと対戦する。驚異的な突破力をもつワシントンをどう抑えるかがひとつのポイントになるだろう。楽しみなカードである。 


等々力陸上競技場 曇り 観衆24332人(公式発表-チケット完売)

川崎 3-3 浦和

0312


 あと5秒だったのになあ・・・今まで何度も何度も体感した「This is Football」。絶望からの生還も、夢の実現からの挫折も、いろんなことを経験したけれど、なかなか慣れない。先週に引き続きロスタイムからの同点劇。先週は追いつき、今週は追いつかれた。一年で見ればおあいこなのかも知れない。でも・・もう少しで勝てたのに。悔しい。

 試合開始直前に等々力競技場に入る。川崎史上初の前売り券完売、当日券なし。

等々力の空気はJ2時代とは全く違っていた。スタジアム全体に漂う相手チームへの敵意。今まで、どうしてもほのぼのファミリー的なイメージのあったホームゲームであったが、この日はゴール裏も2階席も、みんな浦和に勝ちたいという気持ちで一致していた。J1に上がれて嬉しいという浮かれた気持ちはなかった。メインもバックスタンドもみんな一緒に歌を歌ったし手拍子を叩いた。コーナーキックを蹴るマルクスが観客席をあおり、観客は答える。私はそれがまず嬉しかった。

 スタジアムカラーは青が6、赤が4と言ったところだろうか。周到に準備を重ねて川崎限定で売り出した前売り券は幸いにして敵に買い占められることはなかった。5年前、磐田と清水にホームをジャックされ、試合もスタンドも敵に蹂躙されたことを思えば大きな進歩であったと思う。選手だけでなくクラブもチームもサポーターもみんな進歩していた。

 浦和は普通に対戦して勝てる相手ではないと思う。チャンピオンシップを見ればよくわかる。すべてのポジションにおいて浦和が上だ。もし川崎が勝つならば、セットプレーからの得点を守りきるしかない。茂庭ですらエメを止められたのだから箕輪だってやってくれるかも知れない。でも守りきれないだろうなあ。不謹慎ではあるが、そう考えていた。

 この予想はいい意味で裏切られた。全体を通して川崎の動きのほうがよかったと思う。この理由として浦和はエメルソンがイマイチ、田中達也が今二つだったのにもかかわらず、ボールはこの二人に集めていたこと、逆に川崎は3トップが実に機能していて、特にジュニーニョのスピードに浦和のディフェンスがついていけていないということが上げられるだろう。得点経過でみれば前半のPKはラッキー、失点はまあ仕方がない。勝負は後半だった。

 意外にも後半の川崎で一番機能していたのはアウグストだった。もちろん前の3人も前半同様動きはよかったのだが浦和の攻撃、特に三都主や長谷部がフォワードを追い越して攻めてくる動きに川崎は対応しきれていなかった。浦和は前半の戦いを反省したのだろう。

 フォワードに頼る動きをしなくなってきた。川崎のディフェンスは彼らに引き連られ、フォワードまでボールが回る機会が減っていた。

 アウグストはディフェンスからボールを受け取ると久野や山根を使いながら前線まで上がる。そしてゴールまで切り込む。浦和のディフェンスは前3人にかかりきりなので手が回らない面もあったのだが、この動きのよさはアウグストの経験の賜物であろう。2年前、J2で見た驚異的な動きというのはもう見られなかった。そういうものではない。老練といったほうがよいかも知れない。頭を使ったサッカー、そんな感じだった。後半の2得点はいずれもアウグストが攻撃の基点となったものだった。

 この試合、どうしてもジュニーニョ対エメルソンという位置づけで見てしまうが、試合の鍵を握ったのはアウグスト、山根、三都主、長谷部、酒井といった中盤であったと思う。両チームともトータルフットボールそのものの試合をし、打ち合いになった。打ち合いをそして制したのは川崎。それがあと少し。本当にあと少し。追いつかれたのは経験の差だったと思う。


 試合終了直前、闘莉王の同点ゴールで浦和サポは当然喜んだ。しかし試合終了直後、両チームの選手はお互いにガッカリしたような精気のない表情で整列したのが印象的だった。この試合、勝てなかった川崎、負けなかった浦和という図式で間違いはないと思う。けれど、優勝候補なのにいまだに勝てない浦和、昇格チームに3点も取られた浦和、エメルソンよりジュニーニョの方がはるかに出来がよかった事実、そういう点で考えると浦和はとても安堵に浸れる状況ではないだろう。むしろ浦和相手にここまで戦えたという自信を得た川崎のほうがずっと引き分けの価値があったはずだ。J1でやれる、選手もサポーターもそう感じることができた試合だった。

 勝てなかったけれど今日の試合は楽しかった。2万人以上の川崎サポーターは満足していたのではないだろうか。試合が終わり外に出たとき大勢の浦和サポーターとすれ違ったけれど、みんな例外なくうかない表情をしていた。それはそうだろう。今日の試合は絶対に勝たなければならなかったのだから。

 次節、川崎はナビスコカップでヴェルディと対戦する。驚異的な突破力をもつワシントンをどう抑えるかがひとつのポイントになるだろう。楽しみなカードである。 


等々力陸上競技場 曇り 観衆24332人(公式発表-チケット完売)

2005/03/06

柏 1-1 川崎

0306


 きつい試合だった。目をそらすことができないボールの奪い合いが90分続いた。J2よりはるかにレベルが上、しかし決して美しくない試合だった。お互いがショートパスと強引なドリブルを繰り返し、そしてつぶし合う。その中でどちらがボールを相手ゴールに持っていけるのか、客観的に見れば楽しい試合、両チームのサポーターからすれば祈りたくなる展開だった。

 川崎はスタメンの構成に若干の議論の余地があるにしても、去年と同等もしくはそれ以上のクオリティで試合をした。それでも苦労した。試合の主導権はほぼ一貫して柏に握られた。

 それは川崎の攻撃がほとんどジュニーニョ頼みだったのに対し、柏は玉田と安永の2トップが完璧に機能したことの違いが大きい。。玉田のスピードがディフェンスをひきつけ、明神が逆サイドにクロスを放る。そこにドンピシャのタイミングで安永が突っ込む。川崎は必至にクリアする。押されている中で川崎はカウンターを仕掛けるが、ジュニーニョニは土屋がきっちりとマークにつき、永田と2人がかりで潰す。そして逆にカウンター・・。前半は0-0の無得点であったが私はよくしのぎきれたと思う。

 こういう試合が経験したかった。5年前の3月、博多の森で手も足も出ずに失意で帰ったこと、そして11月、日立柏でこれまた手も足も出ずにJ2に突き落とされたこと、何一つ成長できないまま挫折しか感じることができなかった当時を思えばこのキツさは何者にも代え難い経験だろう。と、同時に自分の甘さをも思い知らされることになる。柏ですらここまでやるのかと。

 後半も同じ展開が続く。このまま両チームとも無得点ならば必ず選手交代がある、それが勝負を決めるかだろう。私は先に交代枠を切ったほうが負けると思った。両チームとも戦術が完全に機能していた。これで交代をすればその緊張が切れてしまう。だからこのままで行くべきだ。そう見ていた。

 先に動いたのは柏だった。安永に代わって山下。フォワードを交代した。やった、早野はミスった。チャンスだと思った。柏サイドからみれば交代するのは安永ではなくて玉田だったと思う。彼は確かにスピードはあるし突破力もあるが、川崎のディフェンスは玉田のクセはつかんでいた。むしろピンポイントで併せてくる安永のほうがずっと怖かった。

 予想は往々にして当たらない。先制点はその山下から生まれた。ディフェンダーのほんの一瞬の連携ミスだったと思う。逆エンド側のゴールなので詳細はわからないが、一瞬の隙にボールを奪われてゴールを決められた。時間は80分。

 キツさが輪をましてくる。ゴール裏サポーターは歌を歌い続けるが明らかに声が裏返ってきている。私はカメラのシャッターを切ることができなくなってきた。もはや見ているしかなかった。川崎は飯尾を投入し4トップに。フォーメーションは3-3-4、さらにアウグストが上がるというという捨て身の攻撃に入る。なんとこれが機能した。展開が圧倒的に川崎優勢に変わる。南は飯尾と我那覇に手一杯のところにアウグストがシュートを打ち、跳ね返ったところをジュニーニョが押し込んだ。時間はロスタイム突入ちょうど。川崎同点。そして試合終了。

 結果は引分けであったが喜ぶ川崎とガッカリする柏の差が結果の意味を表していると思う。川崎は貴重な勝点1だった。負けなかったということも大きいが、チーム史上初めてJ1初戦で勝点を奪ったことが大きかった。次節が浦和戦であるだけにここで手ごたえを得られたことは大いに意味があった。

 客観的に見れば試合は明らかに柏のモノだったと思う。勝てる試合をきちんとクローズできない所に柏のマヌケぶりがよく現れていて、ハタから見ていればさぞかし面白かったであろうが、サポはたまったものではないだろう。柏の選手がサポに挨拶に向かうとき、ホームゴール裏の空気が明らかに悪かったのが印象に残っている。サッカーなんてそんなものさ、とは思うけれど今年も降格が現実問題としてある以上、今日は勝ちたかったに違いない。

 試合が終わって引き上げる。時間は午後5時30分。この時間に試合が終わるというのはあまりない。日が長くなったな、そう感じた。土、日で平塚、調布、柏と3箇所回ると少し疲れを覚えてくる。来週は早くも大一番である。チケットは完売。さて、どうなるか。


日立柏サッカー場 曇り 観衆11815人(公式発表-チケット完売)

2005/03/05

湘南 2-0 横浜FC

0305


 通常、昇格有力チームというのは前年降格したチームだ。戦力の引き抜きはあるにせよ、チームとしてのあるべき方向(J1復帰)が明確であるだけにそれは当然だろう。 今年のJ2は降格チームがない。ということは混戦したリーグになることを意味する。川崎、大宮が抜けてJFLから2チーム昇格すれば、現有戦力を保てれば少なくとも中位には入れる「はず」だ。少なくとも最低目標はそうなるだろう。

 そう考えてみると今日の試合の位置づけはハッキリしている。湘南には悪いが今日の試合は絶対に勝たなければならない相手だ。緒戦ということを考慮すると、内容の良し悪しは問わないからとにかく勝て、そういうことでいいと思う。

 私は移籍情報に疎いので湘南の新戦力というのが良くわからない。ついでに告白すると横浜FCの新戦力も良くわからない。フリューゲルス時代の佐藤一樹は知っているが、6年経過した今は参考にならないだろう。パラシオスが抜けたことは横浜にはチャンス、その他の両チームの外人の出来を考えるとまあ互角、あとは監督の力量次第かな、そう考えてキックオフを待った。

 試合は惨敗と言えるものだった。スコアこそ0-2と「普通の負け」であるが、内容が全く無かった。ひとつひとつのプレーが全くつながらず、戦術の意図が見えず、ずるずると湘南に引っ張られるだけのゲームだった。

 この試合、選手を使う力量というのは横浜の監督よりは湘南の上田監督のほうが遥かに上だった。坂本と柿本の2トップと高田のトップ下という代わり映えのしないフォーメーションはダミーであった。3列目にいた加藤望のオーバーラップに横浜FCのディフェンスは大混乱に陥った。

 この加藤、なにしろ早い。横浜から見て右サイドに駆け上がる加藤をケアするのは早川の役目であるが、全く対応しきれていない。恐らく早川は柿本を潰す役目なのだろうと思うけれど、外側からオーバーラップを許してしまうポジショニングの悪さと一対一の弱さはいかんともしがたい。まあ大分ユースのフォワードですら止められなかった
ディフェンダーだから「予定外の出来事」に対応できないのは仕方がないのかも知れない。

 結局湘南の攻撃を無理に止めようとするからペナルティエリア付近でファールとなってしまう。これを加藤が直接放りこんで湘南先制。あとは(横浜から見て)ザルの右サイドを突かれきり追加点を取られ、前半が終了した。

 前半を見ていて正直しんどかった。攻める手立てがない。攻撃の戦犯はフォワードにパスを出せない内田だと思うけれど、内田とて攻める手立てが見えなければどうにもなるまい。無理やり上げたクロスにジェフェルソンは合わせようとするのだが、あたらない。前半のうちに一点取り返せればよかったのだが、それは無理な相談だった。


 後半も同じ展開が続く。何故選手を買えない?シルビオとやらがどういう選手なのか知らないが、突っ込むのは後半開始早々だろう。湘南も2-0となり、前半ほど積極的に攻めてこない。横浜は相変わらず攻めてが見えず、膠着したまま試合は終了した。

 私は複雑だった。去年、リトバルスキーが作り上げたディフェンス陣が全く機能しなかったことに加え、攻める道筋が見えない、という2重の問題が露呈してしまったからだ。ワンパターンとはいえ、サイドからの攻め上がりに道筋をつけた去年のほうがまだ良かった。別にリティのファンだからいうわけではないが、戦術を変更したのであれば、去年のどこに問題があり、どう変更することで解決の道筋をつけたのか、ちゃんと説明して欲しかった。加藤望のオーバーラップを許したのはディフェンスだけの問題ではなく、ボランチの危険察知能力が足りない面もであり、そういう点で言えばマシューブーツの退団はあまりにも痛かったといえる。

 この敗戦は次節までに解決できるのだろうか?山形は湘南よりもずっと戦力が上である。修正できればそれでよし、出来ないようならば手を打つべきタイミングを早めに設定することが必要だろう。


平塚競技場 曇り 観衆7721人(公式発表)

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