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2005/07/10

全国社会人サッカー大会予選決勝

0710


 ワールドカップ予選で民放局が「絶対負けられない戦いがここにある」と執拗に流していたけれど、おおよそすべての公式戦で「絶対負けられない戦い」は普通にある。

 7月10日(日)、アマチュアサッカーの全国大会である全国社会人サッカー大会の代表決定戦が保土ヶ谷サッカー場で開催された。観衆は概ねチームの関係者のみ。保土ヶ谷サッカー場の観客席は非常に小さいけれど、それですら座る場所を確保するのには困らな
かった。私が観戦したカードは東芝府中(関東2部)対町田ゼルビア(東京都1部)。勝ったほうが10月に兵庫県で行われる全国社会人サッカー大会の参加権を得る。アマチュアサッカーに関心が無い人は関東2部とか東京都1部とか言われてもどのくらいのレベルかわからないと思うが、J1を1部とすると関東2部は5部、東京都1部は6部に相当する。リーグのレベルは東芝府中の方が格上ということになるが、東芝も町田も昨年度は東京都1部に所属しており、今までに何度も対戦しているので両チームにしてみれば勝って知ったる相手である。

 町田ゼルビアは将来はJFL入りを念頭入れている。「将来Jリーグ入りを狙っているチーム」という話題が出るとよく引き合いに出されるチームでアマチュアサッカーに詳しい人たちには結構名前が知られている。町田市はJリーガーを数多く輩出しており、街にプロクラブを作る土壌は整っている。戦力も東京都1部としては不釣合いなほど充実していて元エスパルスの谷川、元横浜FCの竹中などプロ経験者もいる。現役のプロ選手の兄弟も在籍していたりして純粋に戦力比較だけをするのであれば東芝府中よりも町田ゼルビアのほうがずっと上だろう。

 試合開始は12時。梅雨の中休みなのか陽がガンガンにさしていて蒸し暑い。アマチュアサッカー特有の過酷さを感じる。ただし観客席から見る限りピッチコンディションは非常に良く、快適にプレーできそうだ。

 ゼルビアにはサポーターズグループいてメインスタンドホーム側に陣を張っている。今日の試合、私はその中の一人の方から誘いを受けていたので挨拶をする。彼らのテンションは非常に高い。横断幕を張り、レプリカ(というより本物か)を着る。彼らが陣取るスタンドの直下で選手たちが試合前のミーティングをする。選手達とはみな顔見知り。選手との距離が近い分、サポートしている実感の強さはJリーグチームのサポーターの比ではないだろう。


 試合開始。お互いが攻撃的に攻めあうという展開で、東京都1部対関東2部というカテゴリーとは思えないほどスピーディに試合が進む。パスにしろドリブルにしろ、ひとつひとつのプレーに意思があり、見ていて飽きさせない。数年前のJFLなどはセンターサークルを挟んでロングボールの蹴りあいばかりだった。今日見ている試合はそれよりずっと下のカテゴリだ。にもかかわらず試合はコンパクト&スピーディである。こういう試合を見ると、サッカーの面白さとリーグノカテゴリは全く比例しない、ということがイヤというほど良くわかる。少なくともJ2でこれよりクオリティの低い試合はいくらでもある。

 ゼルビアはボランチ谷川とトップ下の竹中が試合を魅せてくれた。彼らがボールを持って攻めあがると期待感が生じる。能力的にはこの2人が明らかにチームの中で1枚うえで、ゲームを作っているというのが良くわかる。18分、ゼルビア中村が先制する。先制点はゴールラインを超えたかどうかのきわどいものだったけれど、決して運がよかったわけではなく、チーム全体で攻撃をかけ続けた結果によるものだと思う。試合はこのまま一進一退が続き、前半終了。時刻はまだ1時前で、観客席はうだる様に暑い。ゼルビアがリードしているので皆、表情が明るい。

 後半開始。形勢は一気に逆転し、東芝の一方的な攻撃となる。私はピッチレベルで写真を撮るために東芝ゴール裏に移動したが、こっち側に選手がこない。シャッターチャンスが皆無となってしまった。待てど暮らせどゼルビアの選手は全くこない。まずいなあと思っていたら同点にされてしまう。何やってんだか。 東芝の一方的な攻撃はなおも続く。逆転も時間の問題かと思っていたがゼルビアディフェンダーが良く耐えて同点のまま後半終了。

 攻撃がうまくいかなかったのはいただけない。しかし選手は良く走り良く耐えた。私は感動していた。この暑さの中、動きが鈍くなってきているとはいえ、集中力を切らさずに追加失点を与えなかったことは賞賛に値する。試合終了間際にボコボコ失点するJリーグチームを散々見ているだけに前後半80分をプレーしきるというのは並大抵のことでは無いはずだ。ゼルビアはもちろん東芝府中もすばらしかった。ゼルビアサポーターも負けるつもりはない。前節、関東1部の厚木マーカスをPK戦で破っているだけに格上チームに対する恐れなどというものはないのだろう。

 延長戦が始まる。消耗戦になるだろうと思っていたが、試合はゼルビアが押す形になった。試合自体はゼルビアのものだった。交代で入った星がピッチをかき回し始めると東芝は集団の連携が取れなくなってきた、延長前半10分は無得点、そして延長後半5分、竹中のアシストを受けた中村が決勝点を挙げた。中村は今日2得点。そして竹中は交代し、試合終了。ゼルビアは全国社会人大会進出。

 勝ったのはゼルビアであったがその差は紙一重だったと思う。その差とはモチベーションの差、陳腐な言い方であるが「背負うものの差」なのだろう。勝つことを信じて全力で応援したものがあるかないかは非常に大きな差になると思う。12対11の差が試合終了5分前に出たといえるのかも知れない。

 試合が終わり、サポーターの人から選手を紹介してもらう。みんな喜んでいる。ありがとう、そういってくれるその言葉は素直に受け止めることができた。私もいいたかった。いい試合を見せてくれてありがとう。

 試合は終わったが時刻はまだ2時。うだるような暑さの中、私は保土ヶ谷サッカー場から引き上げた。 

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