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2005/10/19

千葉 2-2 マリノス (前編)

t1019
 蘇我駅には12時につきました。試合開始まで3時間もあるのですが、駅周辺は市原サポーターでいっぱい。「チケットを売ってください」とプラカードを掲げた人も何人かいました。駅からスタジアムまでの1キロほどの道路は旗が並び露天も出ています。ジェフをホームとして迎えようという千葉市の意気込みを感じます。
 5年前の川崎戦、五井駅からタクシーに乗ったときに運転手から「今日はサッカーの試合があるのですか?」と聞かれてひっくり返ったことがあります。それを思えば隔世の感があります。今シーズン、残り試合のチケットの売れ行きもいいようで、来シーズン以降、ジェフがどうなるのか楽しみです。

 フクアリは綺麗で見やすいスタジアムでした。椅子の間隔が少し狭いのに閉口しましたが、概ね満足しています。等々力競技場も綺麗ないいスタジアムだと思いますが、球技専用にはかないません。臨海で試合をしたときは少し優越感も感じたのですが、抜かされてしまったなあと思います。収容人数の少なさが将来ネックになると思うのですが、どうでしょうか。

 スタジアムが新しくなってサポーターは確かに喜んでいます。しかし臨海に行くたびに感じたジェフサポーターの妙な刹那さと明るさはフクアリでも感じました。菜の花を思わせる、決して強そうに思えないユニフォームがそうさせるのかなと思っていました。しかし、それは違ったようです。

 私の近くに一人のジェフサポーターが来て、持ってきた風船を観客に配っていきます。「今日はこけら落としだから風船を膨らませて選手を出迎えます。協力してください。」丁寧に、そしてまじめに一人一人に声をかけて行きます。彼の少し憂いた表情を見て私はその理由がわかりました。

 ああそうか、ジェフと付き合うということはそういうことなのか、と。ジェフの歴史に付き合い続けること、それはとてつもない覚悟を要すること。そういうことなのかと。

 どんなに一生懸命応援し続けてもチームはまったく応えてくれず、それどころか降格の恐怖は常にあり、狭くて遠くて見づらいスタジアムの中で10年以上応援し続けるということは、もう好き嫌いを語るレベルではないのだなと、そう感じました。
 チームが強かろうと弱かろうと、スタジアムが新しくなろうと古かろうと、そこでジェフが試合をするから応援する。そこで気持ちを完結させているから、そういう刹那さを感じるのだと思います。 
 'Football is my life' そう言い切るサポーターはいくらでもいます。でもジェフサポータくらい、本当にこの言葉を背負って応援し続けている人が日本にどれだけいるのかと、そう思います。うっすらと滲んだリトバルスキーのサインが既に悟りの境地に達していることを感じさせます。横浜も川崎もまだまだその境地には達していませんね。もっとも達したいとは思いませんが。

 試合開始まで3時間、ブラスバンドやら市長の挨拶やら、セレモニーが延々と続き、いい加減飽きたころ、選手の練習が始まりました。やっぱりピッチが近いのはいいことです。ライン際の近さで言えば三ツ沢のほうが近いですが、スタンドが湾曲しているのでコーナー付近に座っていても同サイドの反対側が見えます。観客席もこのくらいの数が一番いい。6万人収容だと球技専用でも席が遠くなります。

 スタメンの紹介があり、試合が始まります。川崎サポとしてはマリノスが勝ったほうがいいのですが、それはそれ。いい試合を期待します。

(後編に続く)

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