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2005/11/06

富士チャレンジ100(参戦記)

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 レースの前日、仕事から帰ると背筋に寒気を覚え、鼻水が止まらなくなりました。体温計で計ると38度5分・・・。うーーーーん困った。翌日が会社なら間違いなく休みますが、レースのキャンセルはしたくありません。意識が朦朧とする中、常備薬の風邪薬を飲んであったかくして寝ます。その甲斐あって、レース当日は熱が下がりました。ただし異様にダルイ最悪のコンディションです。ダルイのは当然で、風邪薬は体温を下げたり鼻水を止めたりするだけで、風邪そのものを治すわけではないのですから仕方がありません。(というか、風邪を治す薬は存在しません。風邪薬はすべて対処療法です。風邪薬で熱を下げて咳を止めた状態で無理をすれば下手すれば死にます。良い子はまねをしないように)

 サーキットについてもだるさは取れません。この瞬間、私はレースを放棄し、完走狙いに切り替えました。完走狙いとすると軟弱なように聞こえるかもしれませんが、風邪を引いた人間が自転車で100キロ走ること自体、かなり無茶なので仕方がありません。コースの試走やウォーミングアップも省略し、不安を覚えながらレースが始まります。

 レース会場の富士スピードウェイは今年大改装を受けてF1レースも開催できる最新式のサーキットとなりました。こういうコースを自転車で走れるというのはかなり楽しいことです。このコースの最大の特徴はメインスタンド前の1キロ以上あるストレートで、ここをいかに早く駆け抜けるかが肝になります。

 スタートしてストレートを走りぬき、第一コーナーを抜けると一気に下り坂に入ります。このあたりの時速は大体60キロ前後、コースがクリアになれば70キロ近く出ます。その勢いでバックストレートを駆け抜けるとゆるいのぼり、そして上り坂のコーナーをいくつか抜けて最終コーナー直前にキツイのぼりがあって、それを抜けるとホームストレートに戻る1周4560メートルのコースです。ここを22周、101キロ走ります。

 通常であれば100キロ程度の距離など特に苦はないのですが、病み上がり(上がっていないけど)の身にはつらい。5周程度過ぎたあたりからのどが渇き始め、10周位で足が動かなくなります。1周6分台を予想していましたが実際は8分台。これはトップ集団の倍くらいの時間です。

 疲れてきていますがリタイアだけはしたくないので半分、つまり11周経過時に一度ピットイン。少し休憩して残り半分を走ります。あごが上がり始め、タイムは1周10分台まで落ちました。

 レースですが、予想外に落車が多かったです。頻繁に救急車が入ります。コース上で横たわっている競技者を見ると人のことは言えなくなります。最初のうちは爽快さを感じていましたが、残り数週ともなるとリタイアだけはしたくないという意地だけの世界に入ります。

 限界を感じたらやめようと思っていたのですが、何とか走りぬきました。レースの周回カウントは自分の頭の中で数えるしかないので数え間違いがあっても大丈夫なようにもう一周走ります。

 レース会場のスタジアムアナウンサーがすでにゴールした選手のインタビューをします。まだ走っている選手のことなど無視しているようで、なんだかなあと思いますが、勝負事の世界はそういうものです。悔しかったら早くなるしかない。

 タイムなど数えてはいませんが、私がゴールした後も同クラスの人が何人かいたのでビリではなかったと思います。とりあえず走りぬいたことだけを良しとします。

 自転車を解体して車に積み込むころには足の痙攣も治まってきました。少し落ち着いたころを見計らって帰ります。本来のコンディションで走れなかったのは非常に悔しいのでまた来年も走ります。そのときはもう少し・・。

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