G大阪 4-0 川崎
何も得ることはありませんでした。失意とか絶望とか、そういう陳腐な言葉では言い表せないほどの空虚さがありました。今まで川崎が見せてくれた美しいサッカーは見る影もなく、ガンバに蹂躙されていくだけの90分を見せられて終わりました。
バックスタンドと両ゴール裏はチケット完売。メインスタンドの一部のみ空席がある、ほぼ満員の万博はアウェイの空気をビンビンに感じさせてくれます。私はバックスタンドアウェイ側に座っていましたが、周りはすべてガンバサポで川崎サポーターは誰もいません。身につまされる思いで席に着きます。ガンバサポーターは全員チアスティックをパンパンパンパン叩いて応援するので非常にうるさい。さすが関西、サッカーよりもラグビー・アメフト文化の土地ということがわかります。
試合はキックオフからしばらくは互角でしたが、マギヌンが非常に悪質(川崎サポからみても)なタックルで退場してからは一方的にガンバペースになりました。試合はここで終わったと言って良かったと思います。マグノアウベスがやりたい放題サイドからつっこんでくると川崎のディフェンスラインはずるずると引っ張られます。4失点は概ね妥当でした。動けていたのは谷口と中村だけで、あとはどうしようもなかったと思います。GK相澤はまたしても危なっかしく、信頼できません。ジュニーニョも原田と交代してからは川崎に攻撃のチャンスはなくなりました。
この展開を見て私は懐かしくなりました。なんのビジョンもプランももたず、J1に昇格した西暦2000年、川崎フロンターレはこんな試合ばかりしていました。相手チームに蹂躙されるだけのサッカーというの久しぶりです。もっとも今年の川崎は京都や新潟相手におなじことをやっていたのでそれが返されただけとも言えますが。
これもサッカー。いつものフレーズをつぶやきながらスタジアムを後にします。スタジアム前の駐車場にはアウェイ弾丸ツァーできたサポーター達がすでに集まっていました。マイクロバスのような小さな車を見て、彼らはこれで帰るのかと気が遠くなります。勝たせたかったなあと改めて残念に思いました。
私もダッシュでバイクに戻り、宿泊地の服部緑地ユースホステルに帰りました。門限が10時とギリギリだったのですが、なんとか時間内につきました。風呂も10時までだったのですが、管理人さんは大目に見てくれます。ガンバが勝ったのはテレビでわかっていましたので、お互いバツが悪いです。シャワーを浴び、ビールを飲んで一息つくとそのまま寝ました。明日は三重県伊賀市で女子サッカーの観戦です。長い一日が終わりました。
万博競技場 観衆:17,544人