
今日の試合会場は関東学院大学釜利谷グラウンド。大学ラグビーの強豪として有名だけあって、石造りの観客席を備えています。すごい。芝のグラウンド3も面あり、Jリーグも顔負けの環境です。ラグビートップイースト10の最終戦を観戦します。カードは東京ガス対釜石シーウェイブス。
グラウンドの周囲は学生や他のスポーツ団体の選手が釜石の練習を見ています。釜石は珍しいチームなのかみんな勝手なことを言っています。女子大生の二人組が言います。「釜石ってどんなチームなの?」「きっと漁師さん達のチームだよ」・・・・・これはさすがにひどすぎるにしても、新日鉄釜石→釜石シーウェーブスとなっているのを知っていろと言うのは無理かもしれません。Jリーグのサポーターも横浜フリューゲルスを知らない世代が出てきました。
今日は東京ガスのホームですが、観客の大半は釜石のサポーターでした。最終戦だからでしょうか、釜石市からマイクロバス2台で遠征する根性は素直に敬服します。釜石がもう少し強ければいいのですが、現実は厳しいものがあります。
私が釜石の試合を見に行くと、大抵負けるのでこの試合も期待していなかったのですが、今日は主導権を握りました。先制トライこそ奪われましたが、すぐに同点、そして逆転。後半になっても勢いは衰えず、31-19のスコアで試合時間も残り10分となりました。
これなら勝てるだろう。残り時間を見ながら釜石の応援をします。が、ひとつのミスからトライとゴールを奪われるとあとは防戦一方となり、釜石陣内をずるずるに引っかき回されていきます。東京ガスにパスをどんどん回され、ロスタイムの最後のワンプレーでトライを奪われ、ゴールも決められて31-33でノーサイドとなりました。がっかり。
試合の率直な感想ですが、今日の試合に関して言えば技術も戦術も両チーム同じくらいでした。勝敗を分けたのは勝利への執念の差だと思います。要は精神論。サッカーで最近よく使われる言い方ですが、限界より1センチ先に進むの努力、限界より1秒早く走る努力の差ではないか、そう思います。
今日の試合ではお互いに5トライでした。東京ガスが4ゴール、釜石が3ゴールで、釜石がゴール1つ少なかったことになります。これはたまたまではありません。東京ガスは釜石のサイドラインを突破してサイドギリギリで相手ゴールエリアにはいるのですが、そこでトライにはいかず、必ずゴールエンド中央まで走りそこでトライを取ります。絶対にゴールをとれる位置にくるまで我慢します。逆に釜石はとにかくトライを、という走り方でした。その差が2点差での決着になったのではないかと思います。
去年の秩父宮での試合もそうですが、釜石は負けてもサバサバしているのが妙に気になります。サッカーの場合、ロスタイム経過、ラストワンプレーで逆転されたら芝生の上に倒れ込んでしばらく動けなくなるのが普通です。が、釜石は試合が終わるとにこやかに観客に挨拶しています。(陽気に旗を持って走る選手もいました)勝敗の差は気持ちの持ち方の違いではないか、そう思います。
勝って得るものがあるか、負けて失うものがあるか、そういう問題ではないかと思います。ラグビーは格闘系の要素が高い割には妙にほのぼのしたところがあって、そこに違和感を感じるのですが、やはり勝敗にはこだわってほしい。これが花園の高校選手権だったらこんなプレーはできないだろうとすら思います。
まあ最終戦だから明るく終わりたいのだろう、そう解釈しようと思います。釜石は企業色のない純粋なクラブチームですが、日本のラグビーを面白くするにはやはりトップリーグに上がってきてもらわなければ困るのです。横浜FCだってJ1に上がれたのですから釜石だって不可能ではないはず。今期は終了しましたが、また来年頑張ってください。
関東学院大学釜利谷グラウンド 観衆:約500人
