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2013/01/12

【映画】のぼうの城

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 去年の秋から公開されている作品ですが、なかなか鑑賞できずに上映終了が近づいてしまったので、見に行くことにしました。戦国物を見るのは久しぶりです。「戦国自衛隊1542」以来かな。あれを戦国物と言っていいのかはわかりませんが。

 内容は戦国時代、豊臣秀吉が小田原の北条攻めをする際、北条方の支城である忍城(おしじょう:現在の埼玉県行田市)を石田三成に攻め落とすように命令したのですが、光成は攻め落とすことはできずに撤退したという実話を元にしたものです。

 忍城方の城主は開城を決めていたのですが、交渉の際、豊臣方の武将のあまりにも横柄ぶりに嫌気が差し、籠城を決定、その後は少ない兵で守り通した爽快さと、忍城方の指揮官が「でくのぼう」と評され、あまり武将に見えない人物であったことが話の面白さになっています。

 結構ヒットしているようで、私が見たのは公開から2ヶ月が経過してもう上映終了が近づいていたのですが、それでも劇場は半分程度が埋まっていました。実際面白かったと思います。

 面白いと感じる理由は、以下のところうなと感じます。

1.主人公の指揮官が「でくのぼう」でひょうきんなこと。
2.2万人の敵に対して3000人で守り切ったこと。
3.実話であり、日本人がよく知っている石田三成が出ること。
4.武将のしゃべり方が現代語で親しみやすいこと。
5.水攻めのコンピュータグラフィックの使い方が巧みなこと。

 私はこの作品は脚本の勝利だと思います。正直、この時代の武将物は語り尽くされてて、新たに話を起こす余地があるとは思ってもいませんでした。さらに水攻めという、日本ではあまり例がない(備中高松城くらい)戦術が面白さを出していました。洪水を引き起こしたコンピュータグラフィックは見事でしたが、これは脚本があってこそ、ですね。

 この映画は面白さと同時に考えさせられる設定があります。光成も主人公の成田長親も農民のことを第一に考えていたというところです。一般に石田三成は戦況も読めない敗残者のイメージがありますが、実際は「大吉大一大万」という旗印を使っています。これは「万民が一人のため、一人が万民のために尽くせば太平の世が訪れる」という意味で、本当は民百姓の幸せを願っていたということです。現実の光成はそういう人でした。映画で見る限りでは、じゃあなぜ水攻めにして田んぼをつぶしたんだという疑問もわくのですが、史実によると忍城の水攻めは秀吉の発案だったらしく、光成は強行に反対していたそうです。映画で話が違ってくるのは話を面白くさせるためでしょうね。成田長親も農民から慕われていましたから戦後の交渉は比較的スムーズに行っています。そういうところも見所ですね。

 この映画を押すポイントはもう一つ別のところにあります。人が戦で死ぬという場面を丁寧に書いているんですよね。武将同士が一対一で戦い首を飛ばされるところ。油で敵をやり込めたところで火をつけて兵士を燃やすところ。そういうエキセントリックな場面だけではなく、戦後、荒れた田畑を直すと同時に戦死した兵士や農民を丁寧に藁を乗せ、葬っているところ。戦争の虚しさをよく出していました。

 1月6日 川崎チネチッタ

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