川崎フロンターレ 4-0 徳島ヴォルティス
徳島戦だからそれ程混まないだろう、試合開始1時間前につけば余裕かと思ったら甘かったです。まさかのチケット完売。川崎まで来た徳島サポーターはさすがに少なかったので、等々力競技場はほぼ一周川崎サポーターで埋まりました。今までチケット完売は何度もありましたが、それは相手サポーターが大挙してきたから結果的に完売になったわけで、川崎側のチケット販売だけで完売というのは今回が初めてだと思います。これならメインスタンドができて収容人数が増えても席は埋まるかもしれません。
さて試合の話。
ものすごい上から目線になってしまいますが、徳島は良く戦ったなと思います。川崎相手に4-3-3ですよ。アドリアーノと高崎が突っ込んで来て、川崎の守備陣の穴をこじ開けようとする姿勢は見ていて感心していました。そういう意味では見ていて楽しい試合でした。ただそれは、上から目線というよりも嫌味とい言ったほうが正しいかもしれません。徳島は守備ブロックを中央に寄せてレナトをきっちりマークしていましたが、それは結局小林と安の二人をフリーにしてしまいました。安の初ゴールはともかく、小林の角度のない(だいたい20度位か?)ところから決めたシュートは小林の得意とする角度で、それはもう研究済みなのではないのか?なぜあの角度から打たせるのだろう?徳島はライン上げすぎだろう、もっとフォワード3人にマンマークをつけるべきではないかと思いました。
レナト→小林、あるいは(今日は出場していませんでしたが)大久保へのパスは川崎の得点パターンです。ならばレナトを徹底的に封じようと思っていたのかもしれません。でもそれなら中村からパスがダイレクトに小林や安に行くのですよ。それが面白いように通ってしまうから徳島は3失点(もう1点はセットプレーから)してしまったと、そういう感想を持ちました。川崎サポから見ると、あれだけパスが通って4得点って少なすぎないかと感じたかもしれません。
攻撃的にいくのはいいことだと思います。でもそれは選手の能力差をきちんと見極めないとバンザイアタックになってしまいます。
どんな試合も勝たなければ意味がありません。川崎としては優勝を狙うためにはこの試合は絶対に落とせないし、4点差で勝ったことにより得失点差も詰めることができました。その意味ではまったく文句のない試合です。でもイーブンな立場で試合を楽しみたいと見た場合、徳島の戦い方には疑問を持ちました。
川崎側の立場でこう書けば嫌味に感じるかもしれません。でもこの試合を見ていろいろ思うことがあります。それはJ2を2位以内で勝ち抜けなかったチームがプレオーオフを制してJ1に昇格した場合、多少の戦力を上積みしてもこれが限界なのかということです。札幌、大分ときて、徳島もこれだと今、J2でプレーオフ進出をを夢見て戦っている中位チームのサポーターは夢の先にある絶望を今、感じてしまうような気がします。徳島はプレーオフ勝ち抜きチームの代表として、残留するための工夫とか、そういうものが見たかったなと、残念に思いました。
等々力陸上競技場 観衆:18,444人(公式発表 チケット完売)