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日本代表

2013/08/21

日本代表 2-4 ウルグアイ代表

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 多くの人が酷評するほどの試合ではなかったと思います。日本代表はディフェンスに致命的な問題を抱えていて、その対策が全くとれていないのが勝てない原因だと思っています。この試合やコンフェデレーションズカップだけでなく、優勝した東アジアカップでもそうでしたよね。でも点は取れているわけですから、対策は立てやすいと思います。いや、たてやすいと言ってしまうともの凄い語弊が出るのですが、少なくとも点が取れない悩みに比べればずっとマシです。

 いつもの辛口評論家がザッケローニ監督を交代させろとわめかれていますが、目の前の試合の勝ち負けで判断する物ではないと思います。守備的に守れば確かに失点は減るでしょうが、ボールはつながらなくなります。現在のシステムで守備側のミスをいかに減らしていくか、しかないでしょう。

 南アフリカ大会時より後退したと言われていますが、今年に入ってからの対戦相手は2009年の時よりもずっと上位の国ばかりです。去年から見ればフランス、ブラジル×2、イタリア、メキシコ、そしてウルグアイです。前回の大会前、対戦した強敵というとオランダがあげられますが、それだって惨敗しました。前回の東アジア大会だって韓国に負けましたし。今後、守備的な戦に変更して、それで勝ったとしてもそれは2010年から全く進歩していません。

 まだ1年あります。目の前の試合に一々いらつかないで、ゆっくり見てもいいと思います。

 宮城スタジアム 観衆:45,883人(チケット完売)

2013/06/06

日本代表 1-1 オーストラリア代表

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  ザッケローニ監督も人の子なんだなあと感じたのが後半34分の前田から栗原の交代でした。これが失点の原因でしたし、その後のPKにつながる伏線だったと思います。当時の監督の心理を考えると理解できるのですが、一流の監督であってもそうするのか、と思いました。

 フォワードを下げ、ディフェンダーを入れたのは勝ち点1を取りワールドカップ進出を決定づけるためでしたが、事実上日本は決勝進出が決定しています(日本全敗、3位対象チームが全勝であっても得失点差が16もあるため)。問題なのはいかに次につなげるか、だったと思います。

 ここで失点すると3連敗になり選手が自信を喪失するからだめ、だったら勝ち点1だけでも取り、次のステップにつなげたいという思いがあったのでしょう。けれど選手からすれば勝つことだけが次につながることだと思っていたでしょう。そのギャップが失点につながったと思います。

 ワールドカップ出場が決定したわけですからもちろん嬉しいです。でも感動があったかというと、それはなく、やはり勝って決めたかったと強く思います。それはこの試合でオーストラリアに勝てば、現在でも日本がアジアで一番強い、というマーキングになったからです。FIFAランキングは日本が最上位ですが、実際はここ10年オーストラリアに勝っていないわけで、そういう意味でもやっつけたかった。たとえ失点して負けるリスクがあったとしてもです。もし負けたのなら・・・それはそれで仕方がないでしょう。オーストラリアが強かったというだけの話です。そこを認めて次に勝つためにはどうしたらいいのかを考えるのが監督ではないでしょうか。ワールドカップが始まる前にもう一度オーストラリアと親善試合を組んだっていいんです。

 全体の感想はそんなところですが、一つ一つを見ると課題はありました。一つは結局本田がいないとチームはまとまらない、本田だけが別格のレベルでプレーをしているように見えました。仮に本田が欠場した場合、中村憲剛がその穴を埋めることができるか、あるいは乾はどうか、と言うとそれは無理だと思います。

 もう一つは前線でボールを奪われた後の淡泊さです。特に岡崎が酷いのですが、ボールを奪われたときに奪い返しに行く姿勢がなさ過ぎます。簡単にかわされて前線に送られてピンチを招きます。こういう部分が自陣でファールしないと止められない、ファールするとセットプレーで失点ということになるのだと思います。今回はセットプレーでの失点はありませんでしたが、角度のないループシュートで失点するのも根は同じだと思います。

 こういうのは93年ワールドカップ予選から何一つ変わっていないと思います。カズ頼み、中田頼み、本田頼みと8年ごとに○○頼みの○○が変わるだけです。選手コメントを見てもそれは自覚しているようなので、あとは選手の意識改革に期待していいのかもしれませんが、果たしてどうなるかなと思います。

 まあいろいろグチは書きましたけど、今日の所は素直にワールドカップ進出決定を喜ぶことにしましょう。8月14日、宮城スタジアムで行われるウルグアイ戦のチケットを確保しました。

 埼玉スタジアム2○○2 観衆:62,172人(チケット完売)

2013/04/25

まさか当たるとは思わなかった

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申し込み50万件というから、まあ無理だろうと思っていました。代表にはそれほど執着していないので、このチケットを金券ショップに持って行けば結構な値段で売れるかもと一瞬考えましたが、これは今までいろいろなカテゴリーの試合を毎週毎週見に行っているのでサッカーの神様がご褒美をくれたのではないかと思うことにして、現地で応援してきます。ええわかっていますよ自分でもくさいなあ・・と。ということで、藤沢市善行まで行って発券してきました。まあ本当に神様がいるのならフロンターレの方をもう少し、とか横浜FCのあのダメさ加減をもう少しとか、いろいろ言いたいこともあるのですがこれはこれで試練だと思うことにしましょう。

追伸:頭痛と嫌悪感がかなり酷くて、ブログどころかメールの返信もままならない状況です。サッカーを見に行けるのですから鬱じゃないのですが、結構きついです。更新が滞っていますが、今しばらくお待ちくださいませ。

2012/09/15

日本代表 1-0 イラク代表

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 今年4度目の埼玉スタジアム。いい加減行くの飽きたぞ。横浜から遠いんですよあそこは。埼玉県民も神奈川県に対して同じ気持ちがあるのかもしれませんけどね。でも19時30分試合開始はなあ・・・・

 前売り券の抽選に普通にエントリーしたら普通に当選したので、当日券が出るのかなと思ったのですが、実際はかなり早い段階で完売していてダフ屋価格はとんでもない金額になっていたそうです。ふーん。まあそれはいいのですけど、今までサッカーの試合を誘ってもまったく興味を示さなかった人が、試合前日になってチケットは手に入らないのかと聞いてきたのには複雑な気持ちになりました。結局はブームなんだよなと強く感じます。

 試合当日は午後半休を取得したのですが、残務作業が相次ぎ、結局3時過ぎに会社を出ました。バイクで環状8号線を走っているとどす黒い雲がウニウニと沸いてきたのでいやな予感がしたのですが、最後まで雨は降りませんでした。ラッキー!

 
 さて試合の話。結論から言います。勝ったからすべて良し。それがすべてです。まあ言いたいことはありますけどね。ワールドカップ最終予選は1試合1試合がすべて決勝戦そのもので、勝つのと負けるのとではまるで意味が変わります。ですから勝てばいいのです。それ以外はぶっちゃけどうでもいいです。

 この試合の最大のポイントは日本の強さではなく、ジーコ監督の采配の巧みさでしょう。スタメンをがらりと入れ替えて、平均年齢が23才を切るような若手を入れました。普通に考えると自棄になったように思えたのですが、ピンポイントのチャンスを落とすことなく狙ってきました。もし川島が並みのキーパーであったのなら・・・イラクが勝つことは十分にありえました。ドイツワールドカップ予選時代の日本代表を見てきた自分にとっては、ヨーロッパ組を偏重して組織崩壊を招いた姿を散々見せられたので、このイラク代表のような柔軟性のある戦術を日本代表でも取れたのなら、あんなに惨めな試合をしなくてもよかったのに、そういう悔しさを感じさせました。

 でもそれは正しくはないのだと思います。イラクは戦争から復興途中にあります。この試合に出た選手は自分たちがイラクの将来を背負っている意識があるはずです。とするとスタメンであろうとサブであろうと、代表に選ばれた以上は国のために結果を出すという意識は日本よりもずっと強く、気持ちの面で負けるようなことはなかったのだと思います。そういう両者に下克上的な気持ちがあると、サッカーの試合においてはアップセットが出やすくなります。天皇杯緒戦でJリーグチームが苦労するのと同じです。

 だからこそ、そういうチームに勝てたこと、ディフェンダーが出場停止を食らっても無失点で抑えたこと、エースを腰痛で欠いても点が取れたこと、芝の状態が決してよいとはいえないのにパスミスはあまり見られなかったこと、そういうハンデがあるけど結果をしたことに私は心からうれしく思います。

 4試合消化で勝ち点10というのは望外の結果です。さらに他のチームが駄目に駄目を押したような結果で日本の強さが際立っています。次節試合がなくても首位は確定、そしてその次の試合に負けても首位は間違いがない状態で、さらに2位までは無条件で本大会に進出が決まるとあっては決まったといってもいいのかもしれません。

 もっとも前半は4試合中3試合がホームであり、アウェイで引き分けたことを考えると後半戦は苦しくなると思ったほうがよいです。特にオーストラリアがヨルダンに負けたこと、中東同士の対戦が引き分けに終わったことなどを見ると、FIFAランキングなど当てにはなりません。だからこそ一戦一戦を結果最重視で戦ってほしいと思います。ザッケローニ監督がメンバーを固定化していることを批判している人がいますが、私はこのままでよいと思っています。そういうテストは親善試合でやればよいのです。このペースで勝てれば本大会までかなりの期間を残したまま出場が決定します。新戦力が見れない我慢などわずかな期間でしかありません。

 この試合の問題点などはたくさんあります。連携面などは明らかな課題がありました。しかし今日はちゃんと結果を出したことだけを喜ぼうと思います。何が課題かは選手たちは十分に理解しているでしょうから。

 埼玉スタジアム2002 観衆:60,593人(チケット完売)

2012/08/28

U20スイス女子代表 0-4 U20日本女子代表

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 まさに眼福でした。第一試合の韓国戦とはまったく違うレベルの戦いがそこにありました。第一試合の観戦記で私は「どういうレベルで試合を見るのか難しい」と書きましたが、前言を撤回します。このレベルの試合はJリーグでもなかなか見ることができません。見ていて楽しい、わくわくしながら観戦していました。もちろんそれは日本を応援しているからというのもあるし、スイスとの実力差が大きすぎたというのもあります。しかし、日本代表の視野の広さやプレー技術は女子だからとか、20歳未満だからとかというレベルをずっと超えていました。

 田中、楢本、横山、西川、柴田。この5人のパス回しがスイス代表を追い回させて疲弊させていくのが観客席からもよくわかりました。ただ、攻めてはいるものの先制点が入らないのが気になりました。スイスも引いて守っているわけですからある程度は仕方がないのですが、このきめ切れない部分はニュージーランド戦でも同じでしたので気にはなります。

 なんというか・・田中のフリーキックがあまりにも見事すぎて、この2発だけで幸せになってしまい懸念が消し飛んでしまったのが今となっては不安になります。その後のPKにしても追加点にしても、日本が先制をしたあとの追加点です。もし、先制されたら・・そして引いて守れたら・・ここの部分が次の韓国戦で払拭されるのでしたら私は何も言うことはありません。

 スイスはすでに敗退が決まっていましたので、ある意味のびのびとプレーをしていたと思います。変に引いて守らず、全力で日本に食らいついてきました。全力のその先にあるものがフリーキックによる失点というのはかわいそうな気がしますが、こういう実力差のあるチームと試合をするというのはスイスにとっても価値のあった試合ではなかったかなと思います。

 私の目の前がスイスチームのベンチだったのでよく見えたのですが、選手交代で下がる選手たちがかなり疲弊していたのがわかりました。日本の戦い方は相手に相当の運動を強いらせていて、ここに日本の強さを感じることができました。もし次戦、韓国に勝つとすれば、韓国の選手をいかに走らせるかがポイントになるのかもしれません。

 次は準々決勝の韓国戦です。正直あの国とは面倒くさいという気持ちが先に出てあまり乗り気がしないのですが、決まってしまった以上は勝ちに行かなければいけません。今の日本の実力をもってすれば、勝てると信じていますが、さて、どうなるか。

 今日の第一試合と第二試合では試合の質に大きな差が出ていました。それは引き分けを前提として取り組んだ韓国と、最初から勝ちに行った日本の違いでもありますので、この差をもって日本は韓国よりも実力が上とはいいきれません。韓国の11番は韓国チームの中でもずば抜けていて、この選手を抑えることが鍵になるのでしょうね。

 国立霞ヶ丘競技場 観衆:16,914人(公式発表)

◆お知らせ◆
この試合は本大会公式スポンサーのエミレーツ航空様から招待を受けて観戦しましたので、ここでスポンサー・アピールをします。

✓エミレーツ航空は、 アラブ首長国連邦ドバイを本拠地としたインターナショナルエアラインで、世界6大陸74カ国125都市に就航。
✓FIFA のオフィシャルスポンサーとして、U20女子ワールドカップ ジャパン2012をサポートします。
✓エミレーツ航空は、現在成田と関空から毎日運航中。 日本就航10周年を迎える今年は、 成田路線に、シャワースパやバーラウンジなどを備えた総二階建て大型旅客機エアバスA380を導入しました。最新鋭の設備と日本人クルーによるおもてなしで日本のお客さまに快適な空の旅をご提供しています。

エミレーツ航空についての情報
日本語サイト http://www.emirates.com/jp/japanese/index.aspx
スポーツ関連 http://www.emirates.com/jp/japanese/about/emirates-sponsorships/football/football.aspx
FIFA関連 http://www.emirates.com/jp/japanese/about/emirates-sponsorships/football/fifa/fifa.aspx
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U20韓国女子 2-0 U20ブラジル女子

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 長いこと観戦記を書き続けているといいことがあるもので、今回U20女子ワールドカップ公式スポンサーのエミレーツ航空様から観戦記の執筆オファーがありました。ありがたく受託し、オリジナルプリントの招待券をいただいて国立競技場にいきます。案内された席はメインスタンド中央の関係者席でした。あの中央の水色の座席です。それもセンターライン上、前から2列目。すごいな。私は国立競技場で100試合近く観戦していると思いますが、さすがにこの位置で観戦したことはないです。ご厚意に感謝して席に着きました。

 第一試合は韓国対ブラジル。午後4時20分キックオフです。日差しはまだ燦燦と照りつけていますが、メインスタンドなので順光で観戦できます。さすがカテゴリー1。いい席です。このカード、普段だったら第三者的視線で観戦するのですが、昨今の国際関係を考え、ブラジルを応援します。好き、嫌いというよりも準々決勝で日韓戦となったら面倒くさいという気持ちのほうが強いですね。

 さて試合の話。総じて退屈なシーンが目に付きました。この年代の試合を見る上で難しいのはどういうレベルで試合を見るのか、ということです。Jリーグの試合と同じレベルで見るわけにもいかないので、どうしても「いいところ探し」をするように見てしまいます。そういう意味で、観戦していて辛い部分がありました。

 全体的にいえることですが、両チームとも視野が狭く、フリーでいる選手を探せていません。中盤でのボールの競り合いに勝ったほうが、ワントップのフォワードにボールを出すという単純な戦術で、正直効果的な攻めとは思えません。もう少しわかりやすい位置でフォローができないのかな・・・外野から見てるとそう思います。ブラジルにしても韓国にしてもこの試合を落とすとグループリーグでの敗戦が決まるので積極的な攻めには出られないというのがあるかもしれません。韓国としては引き分けでもグループリーグ進出が決まるのですからカウンターに徹しても不思議はありません。

 得点はそのカウンターから生まれました。ブラジルは#7のケトレン選手を下げ、#9のグラウシア選手を入れて3トップ状態にします。その攻めの途中、中盤とディフェンスラインの間に隙間が生まれ、その隙を韓国のチョン・ウネ選手がかっさらって独走で点を決めました。ブラジルの組織的なミスでした。試合終盤、さらに韓国は追加点をいれ2-0に。ここで事実上試合は終わりました。

 ブラジルが痛かったのは、この試合はどうしても勝たなければならなかったところにあります。2位対3位の試合で最終戦を戦う場合、2位のチームは守備を固め、カウンター狙いにいくでしょう。その部分でブラジルは不利でした。運のなさもありました。前半、ブラジルがゴールを決めたところがあったのですが、オフサイドの判定が出て取り消しになりました。このゴールが認められていたら試合展開はまったく変わっていたと思います。

 この試合を見た感想としては、20歳から23歳までの3年間がいかに貴重であるかということです。ブラジル女子代表はロンドンオリンピックでベスト4に入りましたが、今日の試合を見る限り、U20ブラジル女子代表とフルのブラジル女子代表との間には歴然たる差があります。どうしたらその差が埋まるのか。20歳を迎えてその先の3年間が彼女たちにとっての勝負になると思います。

 国立霞ヶ丘競技場 観衆:約4000人(目測)
 

◆お知らせ◆
本大会公式スポンサーのエミレーツ航空様から招待を受けて観戦しましたので、ここでスポンサー・アピールをします。

✓エミレーツ航空は、 アラブ首長国連邦ドバイを本拠地としたインターナショナルエアラインで、世界6大陸74カ国125都市に就航。
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2012/04/02

東京セブンズ2012 日本 17-24 ケニア

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 浦和戦は暴風でしたが今日は晴れ。少し冷たいですが観戦日和です。今日は秩父宮で7人制ラグビーを見ます。7人制ラグビーは男女とも、オリンピックの正式種目になりました。ですから日本ラグビー協会は気合いが入っています。ここで良い成績を取れば2019年ワールドカップ日本大会に弾みがつきます。私も当然応援します。
ところで7人制ラグビーの名称ですが、「セブンズ」と言います。「セブンス」ではありません。「セブンズ」です。間違えやすいので注意してください。

 ところで、7人制ラグビーと15人制ラグビーの違いですが、競技者の数だけではありません。一番の特徴は7人制は試合時間が7分ハーフとかなり短く、試合数が2日間で50試合と非常に多いことがあげられます。ちなみに第一試合のキックオフはなんと午前9時。決勝戦の終了時刻は午後5時。運動会かよ!と突っ込みを入れたくもなりますが、運動会と言ってもあながち間違いではなく、観客はお祭り気分で楽しんでやろう言う感じで観戦しています。サッカーのようなホームアウェイの空気はありません。まあこれは15人制のラグビーもそういうところがありますけどね。

 この大会はワールドシリーズの一環で、日本大会となります。12カ国のコアメンバーが転戦し、それ以外の4カ国が大会ごとにゲストメンバーとしてスポット参戦します。日本はコアメンバーに入れてもらえず、この東京大会のみの参加です。イングランドやオーストラリアに勝てるわけがないのは承知の上ですが、そこそこ頑張ってもらいたいものです。

 で、結果ですが、初日は3戦全敗で第4グループ順位決定戦周り。最終日は第4グループ2連敗で最下位、つまり ビリ で大会を終えました。正直恥ずかしいです。イングランドやフランスに勝てないのはともかくとして・・・・


ケニアに負けるとは


どういうことだ?(怒)




まあ少しフォローすると、ケニアはワールドツァーのコアメンバーで、7人制ラグビーの世界では格上というのはあります。7人制と15人制は戦い方も必要とする能力も違うので、15人制で弱い国だから7人制でも弱いとは限らないと言うのもあります。しかし、日本は初めてこの大会に出るわけではなく、過去にもいろいろ参加してノウハウがあるのです。広州アジア大会ではメダルも取っています。で、その結果がこれですか。


 1日を通して試合を見たのですが、ピッチの広さは15人制と同じなので、足の速い選手をそろえた方が強いというのはあります。ディフェンスラインを越えてしまうとトライは確実で、敵の選手も追うことをしません。ですからケニアのような、それこそ駅伝に選手を出し続けているような国は日本より有利なのかもしれません。見ていると足の細い選手が多かったです。ケニアに限らずどこの国も7人制を専門としているのだろうなと思われる選手ばかりでした。体のごつい、典型的なラグビー選手というのはいなかったように見えます。日本はトップリーグに出場している選手も出ているので、その違いはあるのかもしれません。

 選手層がコアメンバーと違うのだから勝てないのは当たり前、と言い切ってしまうのならばそこで話は終わりです。しかしそれなら、勝てる見込みがないのなら最初から出るなと言いたいです。この大会に向けてどのような準備をしてきたのか、そういう問題です。オリンピックの出場国は12カ国です。この大会は16カ国が参加しました。それでビリ。この現実をどう見るのか、これでメダル云々を語るのなら、寝言は寝てから言えと言いたくなります。そこに希望が見えないから私は怒っています。

ちなみに大会自体は楽しかったです。フランス、イングランド、ウェールズ、オーストラリア、ニュージーランドとラグビー強豪国同士の試合が続々と組まれて続々と消化していって、みんなビールとソーセージを片手に楽しんで見ていました。着ぐるみを着た人、コスプレをする人、外国人も沢山きて、みんな笑って観戦しています。上の写真は母国から来たオーストラリア人親子。子供もカンガルーの着ぐるみを着て頑張っています。みんなから写真を撮られているので脱げません。母国の決勝戦ははじまってしまいました。ごめんなさいね。


 秩父宮ラグビー場 観衆:12,646人(公式発表)

2008/07/02

カタール行きます。

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11月19日にドーハで行われるワールドカップ最終予選に行くことにしました。
予算は確保。あとは休暇の確保だけ。私の勤めている会社は10月20日までが夏休みを取れる期間なのですが、代休を過去3ヶ月にさかのぼって取れるので夏休み期間中は休日出勤、翌月代休のパターンで行こうかと。

燃料サーチャージが恐ろしいことになっているので最終兵器イラン航空、とかパキスタン航空・インド航空もねらい目かな。
まだ格安航空券が出そろっていないのでこの辺はわかりません。
それにしても・・カタール、クェート、バーレーンって世界で一番つまらない国のように思えます。行ってみたらそうでもないかもしれませんが。でも、スタジアムガイドを作っている身からすると、やっぱりドーハのあのスタジアムは行かなければならないでしょう。

それはともかく去年買ったガイドブックが無駄にならず良かったです。↓

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2004/06/09

日本 7-0 インド

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 水曜日の夜7時に埼玉スタジアムというのは無茶苦茶に難易度が高い。チケット完売にもかかわらずキックオフ時には空席が目立っていた。サッカー専用競技場でやりたいという協会の気持ちはわからないではないが、やはり国立か横浜国際でやってほしいと思う。もっとも横浜国際でやろうものなら埼玉県民が同じことを言うと思うけれど。この試合、観客席の雰囲気はゆるかった。

 埼玉スタジアム2002 観衆:63,473人(チケット完売)

2004/04/24

日本女子代表 3-0 北朝鮮女子代表

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 3-0。北朝鮮圧倒的優位の前評判にもかかわらず日本が快勝することができたのは国立を埋めたサポーターの力だと思っている。試合が終わって4日が過ぎようとしているけれど、その点を述べたサイトは何故か少ない。私としては意外な気がする。

 観客の力が試合の勝敗を決定付けることがあるか?といえば普通にありえる。それはワールドカップの韓国、Jリーグのアルビレックスを見ればわかる。まあ浦和のような例外もあるが、えてしてサッカーの勝敗において観客の影響は大きい。

 私はこの試合を見るのであれば、普段彼女達がどういう環境でプレーをしているのか知っておかなければならないと思う。○○運動公園多目的広場のような、観客席もない、ただの原っぱ(例えばここ)でLリーグの公式戦を行なっているのだ。

 観客は選手の家族と友人、サポーターは2人、アルバイトに精を出しながら日曜日に原っぱで試合をする。そういう日常をすごしている彼女達が国立競技場で3万人もの観衆をバックにして男子A代表と同じ歌声を受けて試合をすることが、どれほど意義深いことであるか想像できるだろうか。私はできない。今までにみたLリーグの試合とのギャップが激しいだけ、少なくとも彼女達のこの試合にかける意気込みは男子A代表とは全く比較にならないくらい大きいだろうとは感じる。

 それは北朝鮮代表の選手達にとっても同じだろうと思う。北朝鮮と言う国の特異さ、そして女子というカテゴリーから考えると彼女達は3万人の敵意というものを感じた経験は無かったのではないかと思う。テレビで女子ワールドカップを見たけれど、かなりノンビリした雰囲気であった。怖さを感じたこと、そして国のために勝たなければいけないというプレッシャーを感じたことは非常に強かったことだろう。日本が挙げた3得点のうち2得点は北朝鮮のミスによるものであったが、それは間違いなく国立を埋めたサポーターの影響だろう。

 この日の、試合の運び方、個々の力、すべてにおいて北朝鮮の方が数段上だった。中立地において10回対戦すれば10回とも北朝鮮が勝っていたに違いない。北朝鮮の選手達はさぞかし悔しかっただろう。もしホームアンドアウェイで対戦していれば、もし中立地で開催していれば、勝っていたのは自分達だろうに。試合が終わったあとの挨拶を北朝鮮の選手達は行なわなかった。非常に無礼だと思うけれど私は彼女達の気持ちが良くわかる。

 逆に日本の出来は今までのLリーグのレベルからは想像できないほどレベルは上がっていた。もちろんレベルが上がっていたと言ってもそれは女子としての範疇であるけれども、今まで女子サッカーで見せつけられていた視野の狭さというのがかなり解消されていたと思う。

 普通にLリーグを見ていて思うのがサイドチェンジの少なさである。上下の動きはよくできているのだが、片一方のサイドに追い詰められたときにパスの出しどころが無くなってしまう。そして無理に前方突破を試みボールを奪われてしまう。または相手選手が向かってきたときに横パスを出さずにボールをキープしてそのまま相手選手と衝突してしまう。だからLリーグの選手達は足に怪我を負っている人が非常に多い。こういう視野の狭さがこの日の準決勝戦ではなくなっていた。

 日本女子代表は進歩している。それははっきりわかる。しかしそれが世界標準と比べればまだまだ力が足りないのは明らかだ。それは「男子のレベルと比較してはいけない」と常に但し書きをされることが証明している。それではいけないのだ。男子と比較していいのだ。男子と女子が試合をすればフィジカルコンタクトやボールのキック力の差で勝負にならないというだけのことであり、女子同士で試合をしたときのプレーのクオリティにおいては男子同士で試合をしたときと本来差はないはずなのだ。私はドイツ国内でドイツ女子代表の試合をテレビで見たことがあるけれどプレーレベル自体は男子と差はなかった。

 日本女子代表がその世界標準に追いつくにはどのくらいかかるかはわからない。中国や北朝鮮という、男子では日本よりも弱い国が女子だと強い、ということからも日本女子代表はまだ実力不足なのだろう。これから先、北朝鮮や中国と中立地で、そしてアウェーでやって勝てなければ実力の評価はできない。そのアジアの先に世界最強のアメリカ、カナダ、ドイツ代表がいる。その差は男子A代表とブラジル、フランス、アルゼンチンなどのA代表の差よりもずっと大きい。

 一歩ずつ、一歩ずつ進歩していけばいいのかも知れない。今年からLリーグは2部制になった。毎年1、2試合はLリーグの試合を見に行くけれど、今年もまた行こうと思う。澤、酒井、山郷の日常のプレーが見れる。それは今日、国立で見たプレーとはまた違う一面を見せてくれるに違いない。その違う一面を知らなければ女子サッカーは語れないと思う。

 試合が終わり国立を出て、バイクを止めてある日本青年館のほうに向かっていく。途中、北朝鮮のサポーター達の一群に混じってしまう。ブラスバンドを吹いていた彼、彼女達はおそらく朝鮮高校の生徒達だと思う。3人、4人が横一列になって両腕をしっかりと組みながら言葉少なげに歩いているのを見ると、やはりこの試合は彼らにとってアウェイだったのだ。私は北朝鮮国内でこの予選を開催できなかったことについて少しかわいそうに感じた。

国立霞ヶ丘競技場 観衆:31,324人