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京都サンガ

2013/08/19

横浜FC 1-0 京都サンガ

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 岐阜が神戸に勝つこともあるんだから横浜FCが京都に勝つことだってあるだろう、そう感じさせた試合でした。試合のペースは圧倒的に京都が握っていて、横浜FCは押されてばかり、相変わらずフォワードにボールが行かない、そんな展開でした。京都の調子も良くないので、スコアレスドローか京都が1-0で逃げ切りか・・・そう予想しながら見ていました。まさか勝つとは思いませんでした。

 大久保をスタメンから外す、という時点ですでにシーズンは終わったと思っていました。どう見ても彼を上回るフォワードはいませんでしたし、大久保にマークがつくから他の選手達にもボールが回るんだろうと思っていました。ここ数試合の駄目だめさはこの辺が原因だと思っています。フォワードの猫の目起用とかね。実際、今日の試合だって大久保が入ってから明らかにペースが変わりましたよ。この試合のMVPは点を決めたペスンジンでしたが、どう見ても大久保かあるいはビッグセーブを連発したシュナイダーだと思います。こういう試合でMVPにキーパーを選ばないんだったらどういう試合で選ぶんだとすら思います。

 繰り返して描いてしまいますが、試合運びは明らかに京都の方がうまかったです。京都の敗因(というか無得点な理由)は山瀬の効きの悪さにありました。山瀬はボールを運ぶ技術はうまいのですが、そこから決めることができません。原がマークされるとそこで終わります。横浜FCはもっと酷く、ペナルティエリア前でボールを取られるので、京都が押しつつも両者無得点、という試合展開になったのでしょう。まあ結局はフォワードの差ですね。ペスンジンのゴールは、京都のキーパーが一瞬の判断遅れによるものでした。他の選手の陰になったのかもしれませんが、一瞬の飛び出しが遅れたので、ゴールエリアの中でキャッチングしてしまい、横浜の得点となりました。ですからこの試合はフォワードの差であると同時にキーパーの差でもありました。なんだかんだ言ってもシュナイダーはうまいと思いますよ。

 J2の試合も後半戦に入り、横浜FCはプレーオフを狙うことよりも残留を意識する方が現実的になりました。実際は残留すると思いますが、最下位との勝ち点差を考えると、展開次第によってはずぶずぶ行くんじゃないかなと思います。この試合は勝ちましたけど、横浜FCが抱えている問題点は何一つ解決していません。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:5,309人(公式発表)

 

2012/04/23

横浜FC 2-1 京都サンガ

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 今月初め、デジタル一眼レフカメラを6年ぶりに買い換えました。去年あたりから電源まわりが怪しくなってきていたのですが、今月になってついにウンともスンとも言わなくなりました。急遽アマゾンで注文します。私は中学生の頃からペンタックス一筋だったのですが、今度はキヤノンです。EOS-KISSx4という機種で一世代前のタイプ。ズームレンズが2本ついて5万3千円。銀塩時代のカメラの価格を考えると、破格の安さです。値段になっていないですね。持った感じははっきり言ってプラスチックのおもちゃですが、性能は今までのカメラとは比較になりません。鹿島戦、湘南戦、FC東京戦で使ってみましたが、画素数もピントも高感度性能も飛躍的に上がっています。なるほどね。これなら楽に良い写真が撮れますわ。

 さて試合の話。京都は横浜FCを舐めていたのかなと感じる内容でした。京都の試合運びはポゼッションを最重視したサッカーで、とにかくショートパスをつなぎながら攻めてきます。最近流行のバルセロナスタイルですね。それは別にいいのですが、パスそのものは選手の足下を狙ったわかりやすいものばかりで、リスクを負って攻めようと言う動きは皆無でした。これなら読めますよ。横浜FC相手ならそのうち点が入るだろう、と言う意識がありありで、カウンター食らって大久保に失点するのもある意味当然でした。

 少し話を変えます。土曜の深夜、ドイツブンデスリーガでドルトムントが優勝した試合をビデオで見返したのですが、シンプルなサッカーをしています。香川が得点を取ったシーンは左サイドバックが自陣深い位置でボールを奪い、遠くまで攻め上がっている同じラインのサイドハーフに直接パスを出し、中央に切り込んでいた香川がそれを受け取ります。そしてキーパーを抜いてゴール。その間、ほんの数秒。シンプルかつスピーディー、見ていて美しいな、レベルが違うなと感じました。

 話を戻します。そのドルトムントの試合と今日の京都の試合はまるで対極のような試合でした。京都はとにかくパス、パス、パス。反対側にフリーの選手がいて手を上げているのに狭い範囲でパス、パス、パス。時々バックパス。横浜FCはゾーンで網を張って、攻めてくるのを待ち構えています。そしてボールを奪ってカウンター。なまじ選手の力量は京都の方が上なだけに、京都の雑さが露骨に出ていました。ポゼッションは京都が7割以上あったと思いますが、横浜FCに持たされていたのが正しいと思います。天皇杯決勝の美しさはどこに行ったのでしょう?

 手段と目的の違いで、ようはゴールを確実に奪うにはどういう風に攻めれば良いのか、ということだと思います。先述のドルトムントの試合はスピーディーに攻めるやり方をしています。とにかくゴール前まで運べば香川がやグロスクロイツがなんとかしてくれる、そういう効率的な攻めが美しさを読んでいます。特急でボールを進めるドルトムントと寄り道ばかりしている京都の違いです。

 京都はこういう展開で勝ち上がろうとするからJ2以上J1未満のヨーヨークラブなのだろうと思います。 逆にこれで勝ち点をとれてしまうあたりがJ2のレベルなのかもしれません。まあ勝てばいいのかもしれませんけど、上のカテゴリにはつながらない戦術だなと思いました。

 日本女子代表の活躍もあって、このショートパスサッカーは世界的なトレンドになっています。このスタイルで行くことを明言しているクラブ、監督も結構出てきました。しかし私は少し違うんじゃないかなと思います。バルセロナスタイルでゴールを決めようとするのなら中盤に絶対的な選手が必要です。絶対的というのは、ひと言で言うと、そのリーグを越えたレベルの選手のことです。それはバルセロナで言えばメッシ、イニエスタであり、日本女子で言えば澤、宮間であり、フロンターレで言えば中村憲剛であり、浦和で言えば阿部のことです。そういう選手が京都にいるようには思えませんでした。本当は宮吉と久保のプレーを見たかったのですが、宮吉は目立たずに久保は出ませんでした。怪我なのかもしれませんが、少しがっかりな気持ちがあります。

 横浜FCはキーパーを変えたこと、大久保をターゲットマンとして固定したことが勝ちにつながったと思います。ゾーンで守ったことが機能していることもありますが、これは京都の攻めがパターン化されているためで、コレで良いのかはもう少し見なければなりません。まだまだ上位はきつい状態ですが、3位につけている京都に完勝したことは、次につながるのではないかと思います。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:7,329人(公式発表)

2012/01/03

FC東京 4-2 京都

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 この試合を見ている限り、仮に川崎フロンターレが決勝に進出しても、この両チームには勝てそうにないなあと思いました。
 楽しめるサッカーとしてはかなり上等なレベルで、これがJ2対決というのはにわかに信じられないものでした。もっともFC東京の選手層はJ1レベルで、このチームがJ2にいること自体おかしいわけですから当然と言えば当然なわけですが、京都のディフェンスから攻撃への切り替えも素早くて強いときのフロンターレを思い出せました。なにかこう・・・・試合を見ていて、どうしてこうなったのかと思います。環境とか慢心の差とは言いませんけどね。

 例えばFC東京がコーナーキックからキッチリと点を取る、窮状をみかねて再入団したルーカスがキッチリと点を取る、京都は高校生の久保が2試合連続で点を取る、そういう川崎にはない、持っているモノの違いがこの試合にはあったのかなと感じました。両チームともそうですが、ボールを奪うと得点の香りがするんですよね。両チーム併せて6点入ったわけですから当然と言えば当然ですが、その違いはどこにあるのかチームとしても考えて見てもいいのではないかと思います。

 ただ、サッカークラブは栄枯盛衰は必ずついてまわるもので、それはやむを得ない面はあります。浦和もマリノスもヴェルディもみんな盛と衰があります。だから川崎は「盛」のうちにタイトルをとれなかったことに問題があるわけで、今は仕方が無いのかもしれません。FC東京も京都も一昨年の2部落ちはまさにそういう状態でしたし、今季タイトルを取った柏だって「衰」の部分は耐えて来ました。だから川崎も2部落ちしてみればいいとはいいませんけど、耐える部分はあると思います。

 川崎は新加入の外国人選手よりも一昨年取った大量の新人をどう生かすかが試練になります。そういう目で今期はみたいと思います。

 国立霞ヶ丘競技場 観衆:41,974人(チケット完売)