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横浜F・マリノス

2014/08/25

横浜F・マリノス 2-0 川崎フロンターレ

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 以前からずっとここで書いていることなんですが、フロンターレって本当にスタジアムの雰囲気に飲まれやすいチームだなと思います。清水戦や新潟戦はアウェイでも勝てるようになりましたが、三ツ沢や日立柏では勝てません。それも惜敗なんてものではなく、まさに惨敗で、こういうスタジアムで勝てないようじゃリーグ優勝なんて無理なんですよ。まあそれは逆もまた真なりで、等々力の雰囲気は陸上競技場としては最高で、そこが高勝率に繋がっているのかとも言えるのですが。

 この試合はチケットが前売り発売開始後、即完売で、スタジアムのほぼ全周がマリノスサポーターで占められました。川崎サポーターのゴール裏エリアはほんのわずかで、ひいき目に見ても少ないなと感じました。スタジアムの雰囲気はいつもの見慣れた三ツ沢ではありませんでした。そういう完全アウェイの雰囲気が審判を神経質にし、試合開始早々ハンドのPKを取られ、登里を退場に追い込んだのかなと思います。

 試合の感想ですが、マリノスのマンマークが非常に厳しくて、川崎の攻撃をちぐはぐにしてしまいました。守備という面ではマリノスはうまいなと思いました。逆に攻撃はそれほど怖くはなく、中村俊輔に気をつけていればしのげた試合でした。マルキーニョスの穴が大きすぎるのと、ラフィーニャがまだ完全にフィットしていないように思えたので、川崎にも勝ち目はあったんですよ。まあレナトのシュートがバーを叩くなど、惜しい場面がいくつかあって、あれが入っていればなあと不運さもあったのですが、運の善し悪しはシーズンを通せば平等になりますのでこれを言ってはいけないのですけどね。

 マリノスにホームアェイをダブル負けというのはかなり痛かったと思います。首位の浦和が引き分けでしたので、挽回は可能なのですが、鳥栖が勝ち、鹿島も勝ったので首位争いは混戦となっています。そういう中で勝ち切るにはアウェイの雰囲気に負けない精神力が必要になるのですが、川崎はこの点が絶望的に弱いので、例年通り不安の種となっています。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:14,014人(公式発表 チケット完売)

2013/12/30

横浜F・マリノス 2-0 サガン鳥栖

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 試合自体は2-0でマリノスが勝ったのですが、終了直前まではスコアレスドローでして、延長戦突入のにおいがプンプンに漂っていました。この試合だけでなく、もう一つのFC東京-広島もスコアレス、準々決勝の4試合も全て延長戦と、90分で終わらない理由があるのかなと感じました。

 全ての試合を見ているわけではないので憶測になりますが、一発勝負なので慎重な試合運びをする傾向があるのではないでしょうか。ナビスコ準決勝の浦和-川崎戦も、川崎は慎重な試合運びをした結果、点が取れませんでした。今日の試合もマリノス・鳥栖ともリスクを負わない試合運びで、相手のフォワードにスペースを作らせないポジションでした。その結果、マリノスの藤田・斉藤、鳥栖の豊田は生き場がなく、きついマークの中で試合をせざるを得ませんでした。見ていて、これじゃフォワードは仕事ができないだろうと感じました。

 前にも書いたと思いますが、こういう消極的な試合を80分も見せられるほうの気持ちにもなってほしいと思います。打ち合って、その結果負けたのならば、例え応援しているチームであっても受け入れます。そのうえで「ディフェンスがー」とかグチをいう事になるのですが、逆に見ればグチをいう楽しみを得ることができるとも言えます。こういう消極的な試合で負けたのならば何が残るのか?サポーターだけでなく、一般的なお客さんに対しても失礼じゃないでしょうか。またこういう試合の繰り返しが、結局はACLで海外のチームに勝てなくなってきている遠因ではないかと思います。

 この試合を持って今年1年の観戦も終わりました。元日の天皇杯からまたシーズンが始まります。川崎も横浜FCも楽しいサッカーを見せてくれることを節に期待しています。

 日産スタジアム 観衆:22,630人(公式発表)

2013/12/09

川崎フロンターレ 1-0 横浜F・マリノス

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 横浜市民ならマリノスを応援するんだよね?という声を2回ほどかけていただきましたが、そんなつもりは1ミリもありません。マリノスに優勝させる位なら広島に勝たせた方が遙かにましです。でもまあ別に嫌いなチームじゃありませんけどね。

 前節の新潟戦を見て、この内容なら川崎は勝てるんじゃないかとは思っていました。マリノスは前線が完全に停滞していて俊輔が一人で気負っている状態でした。あえていうならドイツワールドカップ時の中田と同じです。

 前回優勝したのが9年前ですから、今のスタメンに当時の経験をした選手は少なく、そのために気負ってしまったのだろうと思います。試合開始直後からガツガツに攻めてきて、そのときだけはヤバイなと思ったのですが、程なく川崎がポゼッションを取って進めることができました。怖かったのは俊輔のフリーキックで、こればかりは防ぎようがなく、これで点を決められたら諦めようと思っていただけに不発はラッキーでした。

 勝負を決めたのは川崎のディフェンス陣のおかげだと思います。

 川崎もマリノスのゲームプランに封じられたような所はありました。大久保が中澤に徹底的にマークされ、レナトが左サイドに貼り付けられっぱなしでしたから憲剛が丸裸状態で、パスのだしどころがありませんでした。無理矢理出したパスが全部取られたので、どうにもなりません。以前の川崎ならば、ここでディフェンスの隙を突かれて先制され、そのまま負けたので、この我慢比べを制したディフェンス陣の成長は凄いと思います。前節の大分戦も完封勝利でしたから、本当はJリーグアウォーズのベストイレブンにジェシや井川を選んでほしかったと思います。選ばれなかった原因は、前期の失点があまりにも酷かったからなのかもしれませんね。

 川崎は後半に得点を入れる傾向があるので、前半を終わって0-0というのは望み通りの展開でした。広島がリードしている情報もあったので、これなら後半はマリノスは絶対に攻めに来る。そうしたらカウンターが狙える。中澤だって大久保をマークしきれないだろうと私は読んでいました。後半7分に先制できたのは予想よりもかなり早かったのですが、これで楽になりました。あとは俊輔のフリーキックだけ気をつけていれば問題はなかったと思います。

 最終節に勝ったことで3位になりました。開幕戦の柏戦を見て絶望的な思いをしていたので良い結果だったと思います。ACL獲得は功罪両方の面があるのでなんとも言えませんが、ナビスコカップ決勝トーナメント進出が決定したのでいいことだと思います。リーグ戦とACLの両立は非常に難しいんですけどね。今年の柏もそうだし。広島のようにさっさと捨ててリーグ戦に専念するのが一番賢いのですが、私はそういうのは嫌いです。

 風間監督が就任して1年半、やっとチームができたなと思います。あとは中村憲剛が全盛期を過ぎる前にタイトルを取らせてあげたいなと、そう願っています。まずは今年の天皇杯ですね。

 等々力陸上競技場 観衆:20,151人(公式発表 チケット完売)

2012/06/24

川崎フロンターレ 0-0 横浜F・マリノス

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 最初に素朴な感想をひと言。マリノスのサポーターって田中や小宮山にしつこくブーイングをしていますけど、ああいうのってやってて楽しいのかなと思います。というか他のチームに行った元マリノスの選手にもやっているのかな?渡辺とか長谷川とか坂田とか。私だったら楽しさよりも悲しさの方が先に来ますけど。

 スコアレスドローの試合を面白く観戦できたのは久しぶりです。年1、2回そういう試合があって、そういう時はスタジアムに行って良かったなと思います。もちろん勝ってくれれば良いのですが、なかなかそうは行きませんね。

 風間監督が就任してから私はフロンターレのやり方に疑問を持ってはいました。しかし、攻撃的なサッカーを見せたいと言うクラブの思いとそれを体現してきた監督、応えてくれた選手達の努力は素直に凄いと思います。試合のレベルはかなり高度でこういう試合をJリーグで見ることができるのは幸せなことです。

 何が高度なのか?と言うと状況判断が非常に速いということだと思います。ボールを奪いに行くときや数的不利になったときはすぐに複数の味方が付き、フリーでボールを持てばすぐに複数の味方が展開する、そしてダイレクトにロングパスが出せる。別に難しい戦術を用いているわけではありません。広い視野と素早い状況判断が生んだシロモノで、それが試合のレベルを高くしています。この試合、惜しむらくはフォワードがチャンスを生かせなかったことで、やはり全盛期のジュニーニョクラスのフォワードが欲しかったと思います。それがあれば勝てていました。

 田坂と楠神が中に切り込んでボールを出せること、福森の成長など見るポイントはたくさんあります。稲本が先発で行けるのは高齢化と言うことを考えると問題なのかもしれませんが、少なくとも今日のプレーを見ている限りでは若手に変えるべきとも思いません。後半、足が全体的に止まりつつありましたので、交代のタイミングも適切でした。

 マリノスは中村俊輔の早い時間での退場が響いたと思います。俊輔の交代直後、川崎のペナルティエリア近くでマリノスのフリーキックがあったのですが、そこは俊輔が確実に決めるポイントで、実際危ない位置でした。マリノスはここ数試合無失点できていて、確かに今日の試合を見ている限りでは固い守備だったと思います。

 ただ、全体的にマリノスは攻める手段は限られていました。フリーでボールを受けられる場面が少なく、サイドに逃げるようなパスが多く、それはしばしばラインを割っていました。前半は特にそうでした。逆に言うと、前半川崎が点を取ることができれば勝ちにつながったのではないかと思います。

 川崎は3連勝後の引き分けと、4試合で勝ち点10をあげています。それは決して悪いことではなく、次の試合につなげることができます。次は監督が替わった神戸です。ここで勝つことができれば一皮むけることができたと言えるのではないでしょうか。

 等々力陸上競技場 観衆:20,590人

2012/03/13

柏 3-3 横浜FM

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 横浜FCのホーム開幕戦のお誘いもいただいたのですが、日立台の増設工事が完了したとのことなので、柏に行きます。会いたい人もいるし。チケットは発売開始後数分で完売。ローソンのロッピーで待機していましたのでなんとか買えました。現地に着いて見ると旧アウェイ側に2階席を増設して「柏熱地帯(はくねつちたい」と銘打っています。黄色い集団がギッシリ入ったゴール裏は迫力があります。これはアウェイチームは苦労するだろうなと思いました。メインスタンドホーム側も増設をしたのですが、こちらはガラガラ。メインホームは試合終了までガラガラでした。こういうのは何とかならないのでしょうか。

 レイソルの親会社は日本を代表する上場企業なので、つきあいだけのスポンサーも多いのだろうなと思います。(これはフロンターレもそうです)。カンパニースポンサーになると年間招待券を相当出すのでこういう空きが多く出ます。その席をほしがっている人は多いだろうなと残念に感じました。

 さて試合の話。3-3の引き分けでしたが期待に違わず面白い試合でした。取られたら取り返す、そういう意地の張り合いのサッカーでした。昨日の川崎-新潟戦は、どうやったら敵のディフェンスラインを崩せるのだろうか、という将棋のような試合でしたが、こちらはそんなものは関係無し。いかに攻めるか、それを前面にだしていました。

 柏はフォワードと両サイドがブラジル人で、これは全盛期の川崎と同じです。対するマリノスは大黒の突破力に全てをかけます。柏の攻撃は美しさを感じるほどでしたが、見ていて怖さを感じたのはマリノスでした。大黒の裏を抜く能力は平均的日本人フォワードのそれを遙かに超えます。横浜FCに在籍した当時からただ者ではないと思っていましたが、あらからさらに磨きが掛かりました。日本代表に呼べないのでしょうか。

 そして極めつけは谷口。スーパーサブとして登場して、残り数分でゴールを決める決定力の強さは川崎時代そのままで、懐かしさも覚えました。こういう使い方は本人は不本意だろうと思いますが、スタメンで使おうにも攻撃から守備に移るときに戻れないという致命的欠点があるのでパワープレー要員にせざるを得ないんですよね。可哀想ですが仕方がありません。でも期待に応えているのですから評価はされて良いはずです。

 今日はどちらのサポでもなかったので引き分けなのは最良の結果でした。マリノスも柏も相当手強いと思います。マリノスには中村俊輔もいます。川崎にしてみるときつい試合になるでしょう。でもそれはそれで楽しみなことです。

 日立柏サッカー場 観衆:13,082人(チケット完売)