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東京ヴェルディ

2012/11/06

東京ヴェルディ 0-1 横浜FC

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 好ゲームでした。お互いが四つに組んで徹底的にやり合うサッカーでした。こういう試合を現場で見ると、サッカー観戦を趣味としてよかったなと思います。
 ヴェルディは前節負けて後がない状態でした。ですからこの試合は勝つしかないわけで、予想通り試合開始から点を取りに来ました。そのベルディのハイプレスをしのぎきったのが横浜FCの勝因でありヴェルディの敗因だったと思います。ヴェルディの中島は才能のある選手だと思いますが、こういう極限のテンションの中でプレーをする分には横浜FCのディフェンス陣は手強すぎました。逆に横浜FCは今まで弱点であった右サイドバックに堀之内が入ったことで飛躍的に安定しました。栃木SCの田中雄大、ヴェルディの森勇介にもいえることですが、J2を目指すのであれば直近までJ1チームに在籍したディフェンダーは絶対に必要ですね。ゴール前での攻防は才能よりも経験が物を言いますので、その面で横浜FCはよい補強をしたと思います。堀之内って、浦和時代はそれほどよいとは思わなかったのですが、やはり浦和でタイトルをとりまくっていた時代のディフェンダーなんだなと改めて感じました。

 試合はオウンゴールでの決着でしたが、これは試合の終盤まで残存体力を計算してきた横浜FCの作戦がちだと思います。反町監督にしてやられた松本戦の反省が生きているのかもしれません。後半を見ている限り、横浜FCは悪くて引き分け、このまま押せば勝つだろうと思っていました。しっかりとゲームプランを立て、その通り実行し、その通り勝つ試合というのは久しぶりに見たような気がします。好ゲームと感じた理由はそこにあります。

 ヴェルディは前節負けたことがあまりにも痛かったと思います。余裕のない状態で試合に臨むことがどれほどハンデになるのか、まざまざと見せつけられました。これはこれで一つの結果だと思います。勝ちに不思議な価値あり、負けに不思議な負けなしとよく言いますが、ヴェルディの負けはしかるべくして起きた負けでした。

 横浜FCはこの勝利によりプレーオフ圏内をほぼ確定させました。順位表を見る限り3位~6位までどこでもあり得るし、この順位内でのチームとはどこもホームアウェイ関わらず対戦する可能性があります。レギュレーションを見ると3位、4位は引き分けでも勝ち抜けなので6位だと非常にきつい試合となります。そういう意味では最終戦では勝ち抜く必要があります。最終戦の相手は岐阜です。順位を見る限り勝てそうと感じますが、そう思って望んで負けた試合を私は4つほど知っています。全て同じチームですけどね。この試合は見たかったのですが、私は当日は香港遠征です。ちょっと残念です。

 味の素スタジアム 観衆:13,093人

2012/05/09

ストライク・ウィッチーズ2

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 知っている人の方が多いと思いますが、痛車と呼ばれる自動車があります。かわいい女の子の絵をボンネットや左右のドアに大きく貼り付けて、見た目ちょっと痛いな、と呼ばれる車です。今までこういう自動車(やバイク)を見るたびにバカじゃないのかと思っていたのですが、最近はこういうのも有りだなと考えるようになってきました。

 経済がかなり厳しくなって、震災の影響もあって、自分も会社も日本の国自体も将来の見通しが厳しくなってきました。観戦記がグチめいてきているのもそういう影響もあるのかもしれません。そういう中で楽しく過ごすにはサッカーを見るよりも、バカになってしまうのが一番いいのかもしれません。そう考えると、先ほどの痛車はアリですよね。本人が楽しくて、まわりも楽しくて、お互いバカになれるのは逆に観ると頭のいいやり方です。だいたいアニメキャラを車に貼るのと、トラックに八代亜紀の肖像画を描くのは何が違うのか、とも思うようになってきました。実は私の家の近くに月極駐車場に痛車が停まっているのですが、そこのオーナーと話をする機会がありました。やっぱりバカになって目立つのが目的だそうです。いいんじゃないでしょうか。もっとも私はやる気はありませんが。

 その痛車に貼ってあるキャラクターが「ストライクウィッチーズ」で、現在映画をやっているとのこと。「イイですよー」と力説するので観てみることにしました。毎月1日は映画の日なので1000円で観れます。本当は別の映画を観るついでなのですが、ちゃんと観ます。午後になって池袋にGO。

 前振りがながくなりました。映画の話ですが、ひと言で言うと、「戦うパンツ」ですね。パンツのドアップから入るという画面構成はかなり斬新で(当たり前だ)、苦笑するしかないのですが、すみません、白状します。結構面白かったです。少なくともよくわからないサッカーを見るよりはマシかなとそのときは思いました。

 魔道エンジンと呼ばれる飛行パーツを足にはめる必要があるので、下半身はパンツしか履くことができないという着想の元に作られているのですが、よくできていますわこれ。基本的に第二次世界大戦中の軍用機を擬人化しているので、大戦中の機材に興味がある人はそちらのほうも充分に楽しめます。

 話の内容は魔法が解けた少女が、住民や仲間を守りたいという気持ちが武器を取り、敵と戦い、そして魔法を得て復活するという話です。一つ一つの場面が丁寧に作ってあって、無理なく観ることができました。特に軍隊の命令は絶対という中で、その命令を無視して仲間を見捨てるか助けるかという選択をすること、そして仲間を助けた後の葛藤などはよくできていました。

 戦闘シーンはギャグを織り交ぜていて、ある程度は開き直っているなと思いつつも、そう来るのかと笑わせてくれます。例えば戦艦大和(に似た船)にフロートをかませてライン川(に準じた川)を遡上し、敵を攻撃するシーンなどは、兵器の描き込みが丁寧であるがゆえにパンツの設定を無意味して、妙に説得力がありました。

 震電やゼロ戦、メッサーシュミットやスピットファイアなど、実機の特徴を知っている人にとっては楽しめる映画だと思います。あれだけパンツをめいっぱい出して、よく文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品になったなと思いますが、なんとなーくわかります。敵キャラの設定はエヴァンンゲリオンの影響がみてとれますが、逆を言えば現代的な戦闘アニメということなんでしょう。

 5月1日:池袋シネマサンシャイン

2012/03/22

横浜FC 0-0 東京ヴェルディ

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 国立での試合が終わった後、横浜に戻ります。西麻布から広尾、天現寺、大崎広小路を通って国道1号線へ。あとは一直線に三ツ沢を目指します。目指しますと言っても50キロ以上の距離を自転車で走るのは久しぶりなので、鶴見を過ぎたあたりから太ももが痛み出しました。途中夕食を取って18時30分に三ツ沢着。国立競技場~三ツ沢球技場間30キロを2時間30分か・・・・。

 さて試合の話。横浜FCの監督解任については後で書きます。スコアレスドローに終わったわけですが、ヴェルディサポの大ブーイングには驚きました。こういう試合で勝ち点を拾ったのにブーイングしちゃうんだ・・・。ふーん。ちょっと自分たちと相手の両方をなめ過ぎじゃないのかなと思いました。

ベルディサポーターからしてみれば、相手は最下位で監督解任。弱り目に祟り目、落ちた犬は叩くに限るとばかり意気込んできたのだと思いますが、それはなめすぎですね。客観的に見てそこまでヴェルディに舐められるほど両チームに戦力差はありません。ましてや横浜FCは監督交代により戦術もフォーメーションも変わっています。一般的に監督交代があると、交代した最初の試合はスタメンも戦い方も全て変えるのが普通ですから前節までのスカウティングは意味がなくなるのです。そうなるとお互い手探り状態になりますから、スコアレスドローは妥当な結果だと思います。

 ちなみにヴェルディが無得点の原因は横浜FCの守備意識が高かったのもありますが、ヴェルディのフォワードがことごとくチャンスを外したからと言うのが本当でしょう。攻め急ぎすぎたんだと思います。まあよくあることで、これでブーイングを食らったら選手は可哀想ですね。

 ブーイングって負けたのなら当然という物ではないです。普段は我慢しているけれど、この試合だけはどうしても我慢できなかった、そういう試合でやらないと効果はないと思います。負けたらオートマティックにブーイングでは選手の方も「ハイハイ、わかりましたよ」で終わるでしょう。

 話が変わって今度は横浜FCの監督解任の話をします。解任自体は仕方が無いだろうと思います。4節では早すぎ、ではなくて、2年たってもコレなのですから当然の話です。ただ、問題はそこではありません。問題は解任は誰の意志で決めたのか、です。

 私はクラブメンバーではありませんので情報の入手には疎いのですが、解任にあたってコメントを出したのは小野寺会長だったようです。横浜FCの社長は北川という方なのですが、この人が表に出ることはまずありません。ここが一番の疑問点になっています。

 責任と権限が一致しているのか?と言う点が疑問だらけなのが横浜FCの最大の問題点です。一般に会社を仕切っているのは社長であって会長ではありません。小野寺氏は一昨年にJ1昇格が果たせなかった責任を取って社長を退いたと聞いています。では何故今でも顔を出すのか?

 横浜FCの社員の大半はフィートエンターティメント社からの出向です。小野寺氏はフィートエンターティメント社の社長であり、横浜FCのトップスポンサーであるレオックグループの取締役でもあります。いわば社員も役員も本業は別にあり、片足を突っ込んだ形で横浜FCに関わっていることになります。これってどうなのか?

 横浜FCの運営に自分の生活をかけて仕事をしている人って何人いるのでしょうか。そういう覚悟のないお気楽な仕事ぶりが生活をかけて戦っている選手・監督の邪魔をしているように見えて仕方がありません。有名選手との契約、補強選手の選定、スタメン・・・その他。

 「Jリーグはイベント業なんだから盛り上がればそれでいいじゃん、何が悪いの?」そう開き直った声が聞こえます。サッカーの試合が他のイベント業(映画やコンサート、サーカスや戦隊物)と根本的に違うのは、試合に負けると非常に不愉快、という事態が発生するからです。他のイベントはお金を払えばある程度の満足は手に入る計算が成り立ちますが、サッカーは必ずしもそうではありません。そしてJリーグが40チームあれば36チームのサポーターは満足せずにシーズンを終えることになります。下位に沈めば、降格すれば、不愉快以外何者でもないのです。だからこそ経営者、スタッフは生活をかけて運営し、勝つために全力で仕事をしなければならないと思っています。

 勝つためにどうするのか、権限と同じ責任を一人一人に与えることでしょう。走り勝つか守り固めるかは監督が決めることでスタッフが歌うことではありません。有名選手と言えど、戦力になっていなければ契約を延長することはないでしょう。補強選手も同じことです。監督の権限と責任、社長の権限と責任、社員の責任・・・横浜FCがやるべきなのはまずはそこだと思います。ちなみに私は新監督に山口氏を選ぶのは適任ではないと思っていますけどね。実際はどうなのかはシーズンが終わってみないとわかりません。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:3,549人