川崎フロンターレ 2-0 サンフレッチェ広島
満点の出来。贅沢を言うのならば、PK失敗がもったいなかった所ですね。PKが決まって3-0になれば、セーフティリードをバックにして広島の守備陣を蹂躙できただろうに・・惜しいなあと。そして川崎のPK失敗率はかなり高くて、こういうところが後々致命傷になるんだよ、とかそう思う部分もあるのですが、試合運びが完璧でしたので、今回はそこは問いません。
この試合で一番嬉しかったのは守備を完璧にこなしたところでしょう。高萩と佐藤寿人を完全に分断して、佐藤に仕事をさせませんでした。川崎は寿人を苦手にしていて、今まで大事な試合で必ず決められています。ですから大量点よりも無失点で抑えたことが何よりも嬉しかったです。これにジェシ、森谷、登里が積極的に上がっていって攻撃参加します。登里は1対1に弱いところがあって、何度か抜かれましたが組織的に守り切りました。守備が固まれば攻撃もしやすいというサッカーのお手本のような試合だったと思います。
もっとも川崎のディフェンダーが積極的に攻め上がっていっても、効果的にシュートまで打てる場面はそれほど多くなく、全体的なポゼッションは広島に握られました。見た目の支配率は45-55で広島かなと思います。しかしそれは佐藤寿人をとにかく押さえるということを念頭においていますので、それほど気にしていません。早い時間帯で先制し、2-0で前半を終えましたから、後半の戦術は守備優先になるのは当然だと思います。
川崎の特長は大久保とレナト、憲剛のトライアングル攻撃にありました。その代償として守備の脆さがあったわけですが、長居のセレッソ戦あたりから劇的に改善したと思います。勝ちきれない試合を勝ちきれるようになったのは大きな成長だと思いますし、これは今後に繋がります。勝って成長するという好循環を見ることができたのは何よりも嬉しい事でした。
等々力陸上競技場 観衆:17,390人(公式発表)