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大分トリニータ

2013/03/13

川崎フロンターレ 1-1 大分トリニータ

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 こういう試合を勝ちきれないというのは本当にもったいないなと思います。先制されたのは相変わらずボケとしか言いようのないものですが、その後は大体フロンターレペースで進みました。前節の柏線もそうですが、決定的なチャンスを外すというのが一試合に2つか3つあって、そういうもったいない部分をいかに点につなげるのかがフロンターレの課題なのだろうなと思います。

 試合開始早々、大分がガチガチのプレスを強いてきて、フロンターレは全くボールのだしどころがありませんでした。その中で一番苦労していたのが中村憲剛で、いかにボールを出すか、気持ちだけが空回りしているのがありありと出ていました。

 フロンターレの一番の悩みというのは、中村憲剛と同じ能力を持った選手がいないということです。対戦相手からしてみれば憲剛にボールが集まるのはわかっていますからそこを集中的につぶせば威力が半減します。結果、憲剛は後ろに下がってボールを受けることが多くなり、前線につなげることが難しくなっていました。憲剛自身決定的なチャンスをつぶしていますが、今の状態ではきついだろうと思います。

 大分のガチプレスはそれほど長く続かなかったわけですから、あとは小林・レナト・大久保の3人が決めてくれれば良かったんですけどね。3トップのフォーメーションは良いと思いますし、左サイドに大久保をおいたのも機能していると思います。

 驚いたのは大分のスタメンで、森島も小松も林も村井もベンチスタートでした。正直、私が知っている選手は宮沢や高木位です。それがここまでフロンターレにプレスをかけることができるわけですから、サッカーは本当に面白いなと思います。やっぱり試合はそうでなければいけません。

 再来週は等々力開幕です。快晴の国立も良いモノですが、やっぱり川崎は等々力で試合を見たいと思っています。

 国立霞ヶ丘競技場 観衆:21,657人(公式発表)

2012/11/26

大分トリニータ 1-0 JEFユナイテッド千葉 J1昇格プレーオフ決勝戦

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 Jリーグ初の昇格プレーオフ決勝戦が国立競技場で行われました。千葉側は全て売り切れでしたので、私はホーム側で観戦します。雨の中、試合を見るのはしんどいところもありますけどね。ドラマ性があって結構楽しめた試合でした。私がいた席の周りはJ1各チームのポンチョが色とりどりあって、みんなサッカーが好きなんだなと嬉しくなりました。こういう人たちが増えるといいですね。

 私は最初このプレーオフのレギュレーションを見て、どうみても上位チームの方が有利だろうと考えていました。引き分けでも勝抜けが決まるというのは精神的に楽だし戦術の幅が広がりますから。相手は点を取りに来るしかないので、最初の猛攻を防ぎきって疲れた頃を見計らってカウンターに出ればそれで終わりじゃないか、と思っていました。ところが 実際は逆で準決勝の2試合、決勝の1試合の全てが上位チームは1点もとれずに敗退、一番不利のはずの大分がJ1昇格の権利を手にすることになりました。この辺、よくわかりません。

 横浜FCも京都も決勝戦の千葉も、引き分け狙いということはなかったと思います。むしろ先制すればそれで決まりだから早く点を取ろうと考えていたと思います。もし上位チーム敗退の原因があるのだとすると、その先制点がとれない焦りがゲームマネジメントを壊したのかもしれません。京都-大分戦における大分の先制点は17分、横浜FC-千葉戦における千葉の先制点は35分。いずれも前半です。先制すれば勝てるという心理状況が、一転して点を取らなきゃ負けるという状況に陥り、追加失点を招いたのはあるかもしれません。引き分けでも勝ち抜けという状況はナビスコカップ決勝トーナメントでもありますが、あれはリーグ戦のついでという位置づけです。チームの未来、自分たちの未来という重要な場面であるプレーオフとは意味合いが違うのでしょうね。

 で、この決勝戦です。前半から終始攻めていたのは千葉側でした。ですから状況は準決勝とは違います。点を取れない焦りはあったのでしょうが、このペースで試合を進めれば勝ち抜けるという意識はあったと思います。
 試合の勝敗を分けたのは、その攻め続けた一瞬のエアポケットを大分は見過ごさなかったことだと思います。大分は森島が完全に押さえられ、手がない状態でした。そこで出した切り札、林と高松が千葉のマークを分散させて忍者のように裏をかき、ループを決めました。残りあと4分、ロスタイムを入れて9分の出来事でした。まあ千葉のディフェンダーの集中力不足ですが、この時間は攻め続けるのか守りを固めるのか、判断するのに難しい時間帯です。川崎もこの時間帯に散々やられていますので千葉の気持ちはよくわかります。難しいですね。こういう場面を完璧にマネージメントできればそもそもJ2昇格決定戦などに望まなくても昇格できたでしょうから。

 千葉にとって残酷だなと感じたのは点を取ったのが去年まで千葉にいた林だったというところです。オシム時代の代表的な選手だった村井と林が、大分に行ってそれが点を決めるというのは普通の敗戦以上にやりきれない気持ちだったと思います。試合が終わった後の勝者と敗者の対比はいつも以上に大きい物でしたが、それがサッカーなんだよと得意げに語るほど軽い物ではありませんでしたね。準決勝戦で点を決めた元横浜FCの藤田もそうなのかもしれませんが、村井や林の愛され方はまた違うでしょうから。

 この試合でJ2リーグ戦は終わりました。京都も横浜FCも千葉もまた来年、J1に挑戦するが始まります。正直な話、この3チームは戦力的にはJ1に上がれると思っていますが、上がれないのは上がれないだけの理由が確実に存在します。それを考えない限りまた来年も同じことが待ち受けるだけだと思います。

 国立霞ヶ丘競技場 観衆:27,433人

2012/06/14

横浜FC 0-1 大分トリニータ

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 横浜FCはチーム創設時から応援していますが、現フロント体制になってからは不愉快な点がいろいろあって、かなり遠くから眺めるように観戦していました。ただ、それでも毎年ホームゲームの大多数を観戦しているうちに、いろいろ見える部分、見えない部分のところでクラブ自身が苦労しているところもわかってきたので、またちゃんと応援してみようと思います。このブログを読んでくださる人の中には、私に対していろいろ思う所もあるかもしれませんが、とりあえずそういことにしてください。

 さて試合の話。J1を目指す上でのカベがこの辺にあるのだろうなと感じさせた試合でした。試合自体は悪くはないし、ポゼッションも取っていたし相手の攻撃もちゃんと防いでいました。ただ、結果としてゴールを割れなかったこと、流れで崩されて失点したことは横浜FCと大分の間には皮一枚のカベがあるということなのでしょう。J2は22チームもありますが、本当にJ1昇格を目指せる強豪というのは現順位表の上位10チーム以内だと思います。失礼な言い方ですが、6連勝をした相手は今、順位表のどこにいるのか、そして今の順位で横浜FCが勝った相手はどこにいるのか、そういう風に見るとまだまだ強いチームになったとは言えないと思います。2006年にも言いましたが、昇格を目指すのであれば昇格したその先を考えて今のJ2を戦わなければJ1に昇格しても残留は厳しいのではないでしょうか。

 この試合では大分の森島と村井をどう押さえるか、横浜FCは大久保とカイオにどうボールを当てるかがポイントだと思いますが、森島と村井は概ね押さえられた反面、大久保とカイオへの連動性はあまり効果的ではありませんでした。左サイドの高地、阿部のコンビがかなりよかったと思いますが、右サイドの佐藤と杉山のつながりが今ひとつで、その右の部分を大分は狙っていったのかなと思います。というか、ファンの人には申し訳ないのですが、杉山ってそれほどいいとは思わないのですけど、横浜FCには右サイドバックに人材がいないのでしょうか。

 横浜FCで不満だったのは、フォワードの選手交代でした。何故大久保に代えて田原だったのか、ここはわかりません。ディフェンダーの杉山を野崎に代えて前線を厚くする代わりにオールマイティな田原を入れたかったのかもしれませんが、既に負けているわけですからフォワード同士の交代ではなく、フォワード3トップにしても良かったと思います。試合終了間際に大分ゴールに詰め寄る場面が多くなりましたが、時間が遅すぎました。6連勝という流れを止めたくは無かったのかもしれませんし、スコアレスであるからこそ交代しにくかったのかもしれませんが、勇気ある手を打って欲しかったと思います。

 次の栃木戦は昇格を占う大事な試合だと思います。勝てば次につながりますし、負けると横浜FCの現在地点が確定します。次につなげて欲しいと思います。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:2,639人(公式発表)