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大宮アルディージャ

2014/03/16

川崎フロンターレ 3-4 大宮アルディージャ

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 開幕戦の神戸戦が1-0でリードした後半45分+1分、松村に決められて1-1で引き分け終了。第二節の広島戦が、1-1の同点で迎えた後半45分+5分、塩谷に決められて1-2で負け。この第三節は3-2でリードした後半45分、菊地に決められて3-3に。そして後半45分+3分、チョ・ヨンチョルに決められて3-4で負け。これをどう見るか・・・・。

 どの試合も試合終了直前までリードしていた、少なくとも負けていなかったわけですから戦術の問題ではないと思います。また試合時間残り数分での失点と言うことは、ACLの影響というものでもなく、純粋に気持ちの問題なのでしょう。プロとしてそれはどうなのか、と思うのですが、こういう出来事は今に始まったわけではないので今更文句付けても仕方がないのでしょう。

 スタメンに工夫はあって、登座との代わりに福森、ボランチは中村憲剛、トップ下に大島と、前節までの攻撃陣糞詰まり状態を打破しようという試みはある程度成功しました。前半は中盤と攻撃陣とのバランスが全く合わず、ひたすらカウンターを受けまくっている状態で、これは今年も厳しい1年になるのかと覚悟しましたが、後半開始早々、武岡を入れたところ、スムーズにボールが回るようになりました。後半開始から後半40分までの間に限ってみれば川崎のボールポゼッションは70%を超えていたと思います。

 とにかく後半はラッシュ、ラッシュの連続で大宮から点を取るのは時間の問題のように見えましたし、事実逆転したので攻撃が売りのフロンターレの面目は立ちました。結果的に負けたにせよ、中立視点で試合を見に来たお客さんは楽しめたのではないでしょうか。

 ただサポーターの立場で見れば、3点取ったら4点取り返えされるチームであるのはもう何年も前から変わっていません。、特に過去の大宮戦などは天皇杯で3-0から3-4にひっくり返されたこともあります。もう本当に何点リードしても試合終了まで安心できない、無失点試合など望むべくもない、そういう不安をかかえたまま90分を過ごすのは勘弁してほしいと思います。

 救いなのは点は取れている、という所でしょうか。この試合ではレナトと大久保に点が入りました。去年も序盤はなかなか勝てませんでしたが、去年との違いは攻撃の形は作れていて、実際に得点もしていることだと思います。同じ勝てないチームとの比較でも、点が取れないことが原因のチームと失点をしてしまうことが原因のチームでは後者の方が対策を立てやすいので、望みがあると思います。

 等々力陸上競技場 観衆:13,498人(公式発表)

2013/08/30

川崎フロンターレ 2-1 大宮アルディージャ

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 前半9分で3点はいるという凄い試合でした。しかし、フォワード登録が大久保の他には登里と森谷ってなんなんですか。あんなに沢山いたフォワードはどこに行ってしまったのかと思います。登里もフォワードをやったりディフェンダーをやったり大変だなあと思います。器用貧乏なのが不幸なのか幸いなのか。小宮山が戻って左サイドバックが埋まってしまったので、変に使い回しをされいます。フロンターレクラスのチームで複数のポジションでスタメン張れるというのは凄いことなのですが・・なにかこう・・このポジションは登里におまかせ!という気持ちになれないんですよね。

 試合の見所は結構あって、まずは憲剛の飛び出し先制弾。憲剛が飛び出してキーパーと一対一でゴールを決めたシーンって初めて見たような気がします。ゴール前でパスを受けて得点は時々ありますけどね。そして大久保の振れまくったミドルシュート。あれはキーパーはとれないと感じさせるスーパーゴールでした。その後小宮山が立て続けにポストを叩くシュートを決めていたので、追加点を取っていれば気楽に見れたのですが、そうはいかないのがフロンターレです。あとの80分はひやひやのしっぱなしでした。

 試合は全体的に概ね互角で、フロンターレがやや押されているかなといった状況。レナトの負傷は結構痛く、小宮山のオーバーラップが効いている程度。やっぱりレギュラーフォワードが欠けていると痛いですね。といっても大久保の一人で敵のディフェンダー2人をつり出していますけど。

 そういうなかで追加点が取れれば楽な展開でした。前半無得点だったことが後半の守備固めにつながったのだと思います。
 後半は鬼の守備固めでひやひや物でした。フロンターレの交代が登里→實藤、森谷→福森で1トップ6バックに。大宮が渡邉→鈴木で3トップに。しかもスロベニア代表のズラタンは出てくるしで嫌な予感ばかりしていました。

 そこを持ちこたえて2-1のまま試合を終わらせたのは見事だと思います。苦しい中で守り切ったのは価値があります。まあ相変わらず無失点で終わらせることができないのが難点ですが、今回はPKによる失点であって流れからの失点ではないのでよしとしましょう。

 フロンターレの順位は4位のセレッソまで勝ち点3差、12位のFC東京までも勝ち点3差とかなりおっかない順位です。中位は興味がなくなる順位と言われていますが、私はそうは思いません。そして現在の川崎のチーム力はそれほど悲観にならなくてもいいというのが嬉しいことだと思います。

 等々力陸上競技場 観衆:14,026人(公式発表)

2013/07/19

大宮アルディージャ 2-3 川崎フロンターレ

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 中断後の4試合を3勝1敗で終えました。対戦相手が鹿島、広島、浦和、大宮と全て川崎より上位チームであることを考えると、これ以上臨むべくもない、上出来の結果と言っていいと思います。敗れた広島戦にしても内容は決して悪くはなく、佐藤寿人一人にやられたようなもので、しかもその敗因を次の浦和戦に役立てることができました。J1の18チームの中では広島に次いで成功したチームと言えるでしょう。何回も言っているのですが、これが開幕戦からこの調子ならなあ・・・と。タラレバに限りはないんですけどねえ。

 さて試合の話。この試合に勝てた最大の原因は大宮のスロベニア人選手が欠場したからと言っていいと思います。自分で書いていて情けないのですが、これは実際の所でしょう。その位、今日の大宮は強かったと思います。大宮には失礼な話ですが、スタメン発表で大宮のフォワードが鈴木規郎と長谷川悠と聞いて、これなら勝てるとすら思っていました。結局この二人に点を取られてズブズブ膠着してしまうあたりが今のフロンターレの立ち位置なのでしょう。ある意味わかりやすい試合でした。

 大宮がすばらしいと思ったのは、守備面での約束事が強固で、川崎の攻撃陣の突破を許さなかったことだと思います。川崎が攻めてくるときは最終ラインに5人が等間隔で並び、そのどれかの間にドリブルで侵入すれば3人がかりでつぶす、クロスを入れればラインを上げてオフサイドを取る、そういう約束事が徹底されていました。逆に川崎は攻撃するときはディフェンダー陣も総出でラインを上げるので裏を取られやすく、特に斜めからのクロスで破られていました。川崎の2失点目はそのカタチでした。

 今までの川崎ならば、この2点目の逆転で試合は終わり、負けていたと思います。そこを驚異的なキープ力と個人技でこじ開けたのが大久保でした。大久保のコメントによると、全員でこじ開けたゴールのようですが、私から見れば大久保を信頼できるから攻めあげることができたのだと思います。リスクを背負って、点を取りに行ける信頼感が大久保にあります。それが川崎の強さなのでしょう。試合終了間際のPKはその褒美としか言いようがありません。

 ただ、この試合で川崎がすばらしかったところは先制点の部分だと思います。登里から中村憲剛へ縦にロングパスが入り、憲剛はダイレクトで逆サイドの小林に送ります。小林はそのパスを直接蹴り込みました。登里のパスから小林のゴールまではほんの数秒。この間にボールは70メートル以上は動きました。このプレーだけ見ればチャンピオンズリーグでも滅多に見られないダイレクトプレーです。それを雨の中やれたことに驚きを感じます。強力なフォワード陣が注目を浴びる川崎ですが、それを支えているのは稲本と山本と憲剛の中盤です。その堅さがフォワードを生かしています。チームの堅さだけ見れば全盛期のジュニーニョがいた川崎よりも強いのではないかと感じますね。あの頃の川崎はジュニーニョのチームでしたから。今の川崎は大久保のチームなのか、レナトとのチームなのか、そう考えるとどれも違います。

 前節の浦和戦は私の親族の葬儀が入ってしまい、観戦ができませんでした。ですからこの試合は行く気満々だったのですが雨の中、大宮まで行くのは面倒だなと感じたのも事実です。でも行って良かったです。川崎が勝ったことはもちろんですが、そういう素晴らしいを見ることができたのは、サッカー観戦をする上で何よりも幸せなことだなと思います。

 NACK5スタジアム 観衆:7,412人

2013/05/16

川崎フロンターレ 2-0 大宮アルディージャ

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 両チームともお試しフォーメーションのうえ、また大宮はナビスコ予選リーグの敗退が事実上決まっているため、見た目には激しさの少ない試合でした。少なくとも20戦負なしとか一部恐れられていた大宮の強さはみじんも見られませんでした。試合の流れは強力なフォワードがいるかどうか、の違いでしたね。大宮はスロベニアの外国人がいないため前線に迫力が全くなく、逆に川崎はレナトの無敵ぶりが際立っていたので、その差が勝敗を分けたのだと思います。川崎も大久保がいないのは仕方ないにしても(多分いても出なかったと思いますが)、パトリックが十分に可能性を見せつけました。安は張り切りすぎかな。オフサイドに頻繁にひっかかるあたり、まだまだ実践で慣れが必要なのだろうと思います。安はスタメンがとれなくてつらいと思いますが、ここで腐るか耐えて頑張るかの違いが将来を分けるのです。チョンテセだって、最初はジュニーニョ・我那覇・黒津に続く4番手だったのですから。

 風間監督も考え方を現実的に変えてきたようで、無駄なパス回しが少なくなりました。以前の各駅停車パスが少なくなり、裏へ抜けるパスが増えました。パトリックやレナトが単身で大宮ゴールに迫る機会が増えてきたのも
そういう前へパスを出そうという意識が出たのかなと思います。ようは現実的なサッカーです。

 そうなると、あれほど前評判が高かった風間サッカーとはいったい何だったんだ?という疑問にぶち当たるのですが、この辺について、私はあまり気にしていません。もちろん最初からこの現実サッカーをやっていればもっと勝ち点も稼げ、優勝戦線に食い込めたかもしれませんが、そういうところを強く言っても仕方がないかなと思います。この辺の責任をとるのならば監督よりも社長やGMの方が責任がおおきいでしょう。

 前線に強いフォワードがいて、後方に守備ブロックがきちんとできていれば、それは勝てるのかもしれませんが、それはどのチームにも言えることで、それができていないから試行錯誤しながら試合を進めていくしかないんですよね。

 シーズンはまだまだ残っています。ナビスコカップも残り1節、湘南戦を勝てば勝ち抜きが決まります。ここでやらかすのがフロンターレの真骨頂なのですが、そういうのも含めてサッカー観戦が楽しめるのならばそれはそれでいいことだと思います。

 等々力陸上競技場 観衆:7,625人