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栃木SC

2012/09/04

横浜FC 1-3 栃木SC

0902bg


 前回の試合で貰ったS席でビール1杯付き1500円チケットで今回も観戦します。このビール付きチケットはというのは5名様ご招待というものです。5名で行くと5名それぞれにまたS席ビール1杯付き1500円5名様ご招待チケットがもらえます。そしてその再配布を5試合分繰り返すというすごいシステムです。以前川崎フロンターレが1人が2人を誘うことを繰り返すバイバイン企画というのをやったことがありますが、横浜FCのそれは川崎をはるかに上回ります。川崎は2の2乗ですが、横浜FCは5の2乗です。5人が25人に。25人が125人に。125人が575人に。575人が2625人になります。ぶっちゃけまじめにS席を買うのがバカバカしくなりますが、観客が増えるのはいいことなのでしょう。少なくとも横浜FCはそういう選択をしました。この選択が観客増につながるのか、既存のサポーターたちを怒らすだけなのかはやってみないとわかりません。ちなみに今日の観衆は5758人でした。

 さて試合の話。雨ということが勝負を分けた理由のひとつ。さらに両チームのサイドバックの質の違いがあったこと。この二つが試合のポイントだったかなと思います。

 短期間で非常に強い雨が振りましたので、ピッチは水を含んでいてボールは走りませんでした。こういうコンディションではキックアンドラッシュを売りとする横浜FCは不利でした。対して栃木SCはまずはディフェンシブに布陣を取り、カウンターの体制をとりました。栃木はこの戦術があたったと思います。横浜FCのボールは簡単に敵にとられカウンターを受けました。

 横浜FCの弱点は戦術にバリエーションがなく、強い相手でも弱い相手でも、ピッチコンディションがどうであっても攻め方に変化がないことです。広い視野と多彩なパスコースをとる攻撃はJ2中位以下のチームには非常に脅威で、たいていの場合は勝つことができます。しかし強いチームがいったんディフェンシブに網をかけるとそこで限界が出ます。絶好調のときの川崎フロンターレが負けるパターンと同じで、その網を打ち破れなければ負け、それも惨敗という結果が待っています。この試合はまさにそれで、戦術の単調さに加えて天候の悪さが栃木に味方をしました。

 もうひとつはサイドバックの質の問題です。川崎から移籍した田中雄大は、この試合では群を抜いた安定感を見せていて、横浜FCの攻撃を全部止めました。逆に横浜FCはサイドを崩されることが多く、その差が失点につながりました。攻撃面はどっちもどっちだけに、ある意味悔しい敗戦でしたね。攻撃的サッカーの肝はサイドバックにあるとよく言われますが、本当にそう思います。

 栃木は荒堀、久木野、棗と私がよく知っている選手が移籍していっているのですが、なかなかレギュラーをつかめていません。今のJ2のレベルをつくづく感じさせます。J1でレギュラーを取れないからJ2に行って活躍しよう、という程度の考えでは生き残れないのかもしれませんね。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:5,758人。