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女子サッカー

2012/09/13

U20アメリカ女子代表 1-0 U20ドイツ女子代表

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 私は基本的にドイツが好きなので、この両チームの対戦だとドイツを応援することになるのですが、4日の試合で日本はコテンパンにされてしまったので、なにかこう・・悔しい気持ちになります。別にアメリカ女子も嫌いではありませんので純粋に試合を楽しむことにしました。私が座ったメインスタンド中央アウェイ側の席は、おそらくFIFA公式スポンサーの招待席エリアとして割り当てられたようで、ドイツを応援する集団、アメリカを応援する集団にブロック単位で割り当てられていました。私の席の右サイドからは「U・S・A!U・S・A!」左サイドからは「ドイッチェラン!、ドイッチェラン!」とステレオで聞こえてきます。こういう声援で面白いのは展開が静かになったころあいを見計らってでることで、決して両チームが同時にかぶることはありませんでした。席は離れていますが、お互いに仲良く応援していて、アマチュアたちの国際試合を楽しもうという空気が出ていました。

 残念なのが観衆で、3位決定戦が終わるとかなりの空席ができたことです。日本の試合が終わったからもう興味はないのかもしれませんが、せっかく今大会最高の試合を見れるのだから見ればいいのに、と。決勝戦を戦う両チームに対して申し訳ない気持ちになりました。ロンドンオリンピック女子決勝戦は、イギリス代表が出ないにもかかわらず8万人の観衆が入っています。日本も選手が強くなるためには観客も試合を楽しむ力をつけなければいけないのではないかなと思います。

 さて試合の話。やっぱりこの2チームはレベルが違うなと感じました。仮に日本がアメリカと対戦しても勝つのは難しかったでしょうし、ナイジェリアがドイツと対戦しても勝てなかったでしょう。決勝戦はまぎれもなく全16チーム中1位と2位の対決であり、3位決定戦は3位対4位の対戦でした。この4チームがここまで来るのにはフロックと呼ぶものはなかったと思います。

 両チームとも選手のそろえ方はよく似ています。センターフォワードに力の強い突進系の選手を置き、両サイドに足の速い長身の選手を置くやり方です。これは決勝戦の両チームだけではなく、ナイジェリアも韓国もそうでした。その足の速い選手が2トップの片一方になるか、サイドハーフにおくかの違いでしかありません。

 そして勝負の基本は1対1です。抜くか抜かれるかが試合の見せ場で、ショートパスでの崩しやサイドを大きく使ったロングパスはあまりなかったように思えます。

 で、ここからが本題なのですが、これって、昔からあるサッカーのごく一般的な戦術で目新しさはまったくありませんでした。レベルは高いと思うし、外国人女性同士のガチの競り合いは非日常の光景そのもので、そういうものを期待して見る分には楽しめると思います。しかし、昨年の女子ワールドカップで日本が優勝したとき、いろいろなところでいわれた言葉・・・「これからは日本のショートパスサッカーが世界基準となる。これからはそうは行かない」というものは、少なくとも今大会ではなかったと思います。大会を全体的に見るのならばパワー&スピードで試合を進めていくものばかりでした。日本はそれらの国にまともに付き合ったため、つまり日本もパワーとスピードで対抗しようとしたため、1対1で抜かれたりディフェンスの裏を取られたりすることになったと思います。

 その理由を20歳未満の大会なので、高度な戦術を期待するのは無理があると結論付けてしまうのは仕方がないかもしれません。しかし、これが男子の大会の場合は基本的に戦術はフル代表からユースまで一貫しています。(ロンドンオリンピック男子代表は例外ですが。)そのフル代表とU20代表との違いにギャップを感じ、それをどう埋めるのかなと疑問に思いました。

 それはともかくとして、どうやったら日本はこの両チームに勝つことができるのかが見えません。逆に言うとどうして日本はワールドカップで勝てちゃったんだろうとも思います。環境の違いというのは確かにあって、サッカー人口だけで100万人以上いる両チームに対してはかなりのハンデがあります。でもそれは、今がそうであっても将来もそうとは限りません。事実女子サッカーリーグが2部リーグで開催するところまで来たのだから、悲観すべきものでもないはずです。来年以降、Jリーグのチームが女子サッカーに参画してきます。これから、ですね。

 表彰式のこと。、私は自腹でカテゴリー1の席を買うことは絶対にないので、こういう国際試合の表彰式を正面から見たのははじめてでした。やはり優勝、2位、3位はそれぞれに表情が異なります。優勝したアメリカの満面の笑顔に比べて2位で終わったドイツの悔しそうな表情の対比があまりにも際立っていました。かって川崎フロンターレが2位表彰をふてくされて受けて批判されたことがありましたが、こういうシーンを見ると、なにかこう2位表彰の残酷さがよくわかるような気がします。

 国立霞ヶ丘競技場 観衆:31,114人

◆お知らせ◆
この試合は本大会公式スポンサーのエミレーツ航空様から招待を受けて観戦しましたので、ここでスポンサー・アピールをします。

✓エミレーツ航空は、 アラブ首長国連邦ドバイを本拠地としたインターナショナルエアラインで、世界6大陸74カ国125都市に就航。
✓FIFA のオフィシャルスポンサーとして、U20女子ワールドカップ ジャパン2012をサポートします。
✓エミレーツ航空は、現在成田と関空から毎日運航中。 日本就航10周年を迎える今年は、 成田路線に、シャワースパやバーラウンジなどを備えた総二階建て大型旅客機エアバスA380を導入しました。最新鋭の設備と日本人クルーによるおもてなしで日本のお客さまに快適な空の旅をご提供しています。

エミレーツ航空についての情報
日本語サイト http://www.emirates.com/jp/japanese/index.aspx
スポーツ関連 http://www.emirates.com/jp/japanese/about/emirates-sponsorships/football/football.aspx
FIFA関連 http://www.emirates.com/jp/japanese/about/emirates-sponsorships/football/fifa/fifa.aspx
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2012/09/10

◆番外編◆U20女子ワールドカップ決勝 バックステージ潜入記

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 3位決定戦が終わった後、私は一旦チケット改札口をでて代々木門に向かいました。今日の試合と日本対スイス戦について、私はエミレーツ航空様から招待を受けたのですが、試合観戦にあたり、競技場の舞台裏に案内してもらえることになったので、その様子も書きます。エミレーツ航空はこの大会のオフィシャルスポンサーですが、単に資金面でのスポンサードだけでなく、表彰式のアテンダントも行います。そういう舞台裏を見せてもらいました。サッカーについては何も生業としていない私がこういう待遇を受けてもいいのかと、ちょっと考えてしまいますが、こういう機会は今後はないと思いますので、ありがたくご厚意に甘えさせていただきました。

 広報の方とマネジメントの方、それぞれ挨拶をした後、IDパスを作成すべく競技場内の事務局に向かいます。写真撮影をして私専用のカードを作っていただき、マラソンゲートにあるたまり場でアテンダントの方たちを待ちます。10分程度待った後、彼女たちが到着。エミレーツ航空のキャビンアテンダントの制服そのままなので、少し圧倒されます。こういう状況でもきちんと笑顔を作って挨拶をする姿勢はプロだと感じます。ますます私がこの場にいていいのかなと言う気持ちになります。

 マネジメントの方に案内されて、競技場の中に入ります。プレスルームやカメラマン席を通過するとアテンダントさんたちの控室に付きました。皆さん着いたばかりなので一息着いているところ。その中に私たちが入り紹介されました。オフィサーの方と挨拶を交わし、しばしば彼女たちのブリーフィングを聞きます。聞いちゃっていいのかな。その後、アテンダントさん全員と一緒に競技場中央に行きます。途中アイドルグループ乃木坂46のメンバーの控え室を通り過ぎます。みんな笑顔で私に手を振ります。凄いところに来ちゃいました。

 メインスタンド中央、つまり選手の入場口ですが、さすがに空気が違います。カメラマンやプレスの人たちが待機していて緊張感が漂っています。私はスタジアムガイドを作っているので、こういう陸上競技場の中央出入口もよく通るのですが、さすがに国立競技場の、それも国際試合の試合直前の光景と言うのは見たこともありません。テレビなどで試合開始直前のミックスゾーンの光景などが写しだされますが、ああいう場面そのままの空気がここにはありました。

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 ここでアテンダントさん達は立ち位置の確認をします。ここで私は呼ばれました。凄いことに彼女たちの中央に立って記念写真を撮ってもらうことになりました。いいのかな?自分がこういうことをして貰っていいのかな?と思うところですが、すでに想像の範囲を超えていているので、もう何も考えずに撮っていただきました。写真を見返してみると随分偉そうにしているように見えますが、もう自分の立場がよくわからなくなっているのでこう見えます。今見ると恥ずかしいですね。アテンダントさんたちには申し訳なかったです。

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 控え室に戻り、アテンダントさんやオフィサーの方にお礼を言って、競技場の外に出ました。マラソンゲートの扉は開いて、競技場のピッチが見えます。程なくクロージングイベントが始まりました。私達はここでイベントを鑑賞します。

 クロージングイベントに参加する子供達はJFAアカデミー福島、それと各地から集まった生徒さんたちです。JFAアカデミー福島は原発事故の影響で全員御殿場に避難し、そこで活動しています。御殿場での試合は私も観戦しましたが、「必ず戻ろう福島」の横断幕が印象に残っています。生徒さんたちは中学生年代からいて、屈託のない笑顔で待機しています。JFAアカデミー在籍ということは相当サッカースキルの高い子なのですが、傍から見ているその表情はごく普通の子供達そのままです。事故から1年たってもまだ帰ることができない、つらい思いをさせている状況を見ると、改めて原発の事故が悔しく思います。

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 クロージングイベントが終わり、試合開始が近づいてきたので、ここで広報の方とマネジメントの方と別れ、観客席に戻ります。この試合は再入場は不可なのですが、IDカードを見せるとスルーで通過できました。警備員の方に敬礼をされてスタジアムに入るのは初めてです。凄い経験をさせていただきました。席に戻ると間をおくことなくFIFAアンセムが流れ、アメリカ・ドイツの選手達が入場してきました。

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この試合は本大会公式スポンサーのエミレーツ航空様から招待を受けて観戦しましたので、ここでスポンサー・アピールをします。

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✓エミレーツ航空は、現在成田と関空から毎日運航中。 日本就航10周年を迎える今年は、 成田路線に、シャワースパやバーラウンジなどを備えた総二階建て大型旅客機エアバスA380を導入しました。最新鋭の設備と日本人クルーによるおもてなしで日本のお客さまに快適な空の旅をご提供しています。

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2012/09/09

U20ナイジェリア女子代表 1-2 U20日本女子代表

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 3位決定戦と決勝戦の試合もエミレーツ航空様から観戦チケットをいただいたのでカテゴリー1で観戦することができました。自分が貰っていいのかなと思いますが、ありがたい話です。

 ドイツ戦が完敗に近い内容でしたが、これから彼女たちが望むであろう15年度のワールドカップカナダ大会とリオジャネイロオリンピックに向けて少しでも強くなってほしいと願っているのでちゃんと観戦します。前日は雨の予報だったのですが、当日は快晴。陽が燦燦と差し込む中、15時30分キックオフ。

 試合は一進一退の攻防で、実力的には互角といってよかったと思います。日本が2-1で逃げ切ったのですが、日本の実力勝ちというよりはナイジェリア側に詰めの甘さがあった試合だと思います。

 この大会の試合全体にいえることですが、先制点が絶対的な鍵を握っています。ナイジェリアは先制されたことで苛立ち、計算されたボール運びができていませんでした。ナイジェリアのセンターフォワードに強力なオパラノジ選手がいて、彼女にボールが渡ると止めようがなく、シュートまで持っていかれるのですが、先制後は日本は中盤でボールを奪うことができて彼女を孤立させることに成功しました。運のよさもありました。試合の序盤、彼女のミドルシュートは日本ゴールのバーを叩き、ヒヤッとさせる場面があったのですが、これが入ってしまったらドイツ戦の虐殺がよみがえるところでした。

その意味では先制した田中陽子選手のシュートは見事としかいいようがありません。このシュートはミドルレンジから無回転でゴールバー下ぎりぎりを狙ったもので、キーパーは弾じこうとしたのですがシュートの威力が強くボールはそのままネットまで押し込まれました。リプレイを見るとシュートの姿勢は中村俊輔そっくりで、たぶん彼のフォームを研究しているのだろうなとうかがわせました。

 失点からのリカバリに対して一言書きます。私は女性に対して偏見を持っているわけではないのですが、感情的な部分が男子に比べて強く出ていて、それがマイナスになっているのではないかと感じました。日本代表は試合の入り方が悪い、失点してしまうとオロオロしてしまうところがあります。ナイジェリアはイライラしているところが目立ちました。この3位決定戦はナイジェリアにイエローカードが3枚出ました。日本はゼロです。女子サッカーではイエローカードはあまり出ませんので、これは負けていることからラフプレーにつながったのかなと思います。望遠レンズを通してナイジェリア選手の表情を見ると総じて焦りの表情が伺えました。

 逆に言うこともできます。ナイジェリアは2失点後に一点返した後は落ち着きを取り戻し、以降試合終了まで総じて日本を圧倒していました。決定的な場面はなかったのですが、崩される場面が多く出て、もし日本が失点して同点で延長戦を迎えた場合、焦りを感じるのは日本のほうだったかも知れません。

 メンタルマネージメントで試合を語るのは少しズルイかもしれません。けれど、技術も戦術もやることをやりつくせばあとはメンタルしかありません。そのメンタルが弱いから大事な試合で勝てないとか特定のスタジアムで勝てないとか言うチームを私はよく知っていますが、結局はそこなのだろうと思います。女子は特に。この大会、日本代表は守備面で課題があって、目を覆うシーンが結構ありました。ナイジェリアにしてもドイツにしてもアメリカにしても、守備に不安がという場面は少なかったです。日本が得点できたのは田中選手のスーパーシュートや柴田選手の完璧な崩しからとれたもので、それは賞賛に値するべきものですが、逆に言うと敵ディフェンダーの守備ミスというものではなかったのです。日本の失点は守備のミスと言うものが多く、それゆえによく勝てたなー、田中陽子はすごいなーと言う印象になるのです。そういう場面を感心するのはあくまでもその試合だけにして、ちゃんと反省と練習をしてほしいなと感じます。

 次のワールドカップもオリンピックもすぐに近づいてきています。前のエントリーでも書きましたが、10代の彼女たちにはこれからの3年間をどうすごすかが、日本を、そして彼女たち自身の将来を決めてしまいます。過去最高の3位は心から賞賛します。ですから是非、フル代表に入り、今のレギュラーたちを脅かし、今度こそアメリカ、ドイツを負かしてほしいと思います。

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エミレーツ航空についての情報
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2012/09/07

U20日本女子 0-3 U20ドイツ女子

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 試合から時間がたってしまったので簡単に書きます。日本が負けた理由は二つです。ひとつは開始時に日本は試合に入っていなかったこと。もうひとつは実力がまったく違う相手にガチで戦いに行ったことです。

 一般的なサッカーの試合は始まってから5分くらいは様子を見に行きます。その間、ボールを回して体を慣らしていったり、敵のフォーメーションを確認したり、敵の守備の穴を見つけに行ったりします。ところがこの試合は、開始直後からドイツは即効をかけにって日本は終始後手後手に回りました。サイドを破られるとなすすべもなく開始1分で失点。この開始1分で試合は決まってしまいました。実力が離れている相手に点を取りに行かなければいけなくなった苦しい状況が追加失点を生んでしまったと思います。ドイツボールでキックオフを迎えたことも敗因の一つになるのかもしれません。日本の選手は固く、動けていませんでした。

 もうひとつは選手の実力がまったく上のドイツに対して真っ向から勝負を挑んだことです。ワールドカップで日本はドイツを破りましたが、これはショートパスを多用して個人技の不利さを解消したからです。しかしこの日の日本の選手は攻撃も守備も一対一の勝負を挑み、ことごとく抜かれました。攻撃時はボールをとられ、守備のときは抜かれました。運よくドイツペナルティエリア直前までいけてもシュートコースはなく、苦し紛れに打ったボールは枠のはるか上、もしくはキーパー正面に行くだけでした。見ていて手はないなと感じました。惜しいのは田中陽子選手が完全に孤立していてボールがほとんど回ってこなかったところでした。これはドイツの事前分析で彼女がキーパーソンになるとふみ、パスコースを切ったからだと思いますが、田中選手自身もマークをはずす努力をしてほしかったです。

 この試合を語るうえで難しいのは、どういう戦術を取るべきだったのかだと思います。ディフェンシブに守ればスコアレスドローのまま後半まで持ちこたえられたかもしれません。でもそういう戦術は未来につながるのか?玉砕しようが圧倒されようが自分たちの戦い方を通すのはひとつのやり方です。目標はワールドカップを勝ち続けることですから成長するために限界を知るのは大切なことなのかもしれません。しかしその結果がこれだと見ているほうは少しつらいなと感じました。

 試合の感想はこのくらいにして、この大会自体の感想を書きます。見ていてすごくうらやましいと思いました。10代の女の子が世界大会の準決勝でドイツ相手に、それも国立競技場で2万8千人の観客の前で戦うということがどれだけ凄いことなのか。こういう経験ができる10代の子は世界中でどのくらいいるのか。今の日本で2万人以上入るスポーツイベントってサッカーと野球くらいです。試合が終わってがっかりする日本の選手たちに暖かい拍手が沸いたのがせめてもの救いでした。ブーイング?できるわけないじゃないですか。

 国立霞ヶ丘競技場 観衆:28,306人