横浜FC 2-2 ガンバ大阪
ガンバにひるむことなく真正面から戦い続けた姿勢は素晴らしいと思います。これは興業試合を行う上で一番大切なことです。そしてこういう姿勢を貫いて勝ち続ける事ができたその先にJ1昇格があり、J1残留があるのだと思います。実際、J2としてはかなりレベルの高い試合でした。この試合を見に来た一般のお客さんはガンバを、そしてカズを目的に来たのだと思いますが、横浜FCの戦いぶりに好感を持ってくれたと思います。仮に負けたとしても、次も見たいと思ってくれたでしょう。
でもまあ引き分けは引き分けなわけで、実質的には横浜FCのJ2の「位」を確定させてしまった試合でもありました。J1とのレベルの差、J2を勝ち抜けない理由、そういう部分も薄ら薄ら感じさせてくれました。
試合の中身を言うのならば、大久保を控えにするという、訳のわからないスタメンが横浜FCにとって苦しい展開をさせてしまいました。試合開始直後、一旦様子見をしたガンバの気の緩みをついて速攻で点をとった部分と横浜FCのディフェンスが強固で対人で負けていない部分の二つが対等な試合に持ち込めたのかなと思います。宇佐美の天才ぶりが横浜FCのフォワード陣よりも頭一つ抜け出していて、結局その部分で逆転されてしまいました。その部分さえなんとかできればもっと有利に試合を進めることができるのになあ・・・そこが悔しいところです。
いずれにしろ横浜FCはJ1昇格を狙うのならば、J1昇格後を見据えた試合をし続けることだと思います。それは守って守ってカウンターで勝つのではなく、ポゼッションを取りながら点を取り、そして勝つサッカーです。J1から降格してきたチームにそういう試合ができるのかは難しい話なのかもしれませんが、それを難しいと言っているようじゃJ1に昇格しても勝てるチームはありません。
ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:12,490人