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高校サッカー

2013/01/07

作陽高校 1-2 桐光学園

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 高校サッカーとしては久しぶりに手に汗握る好ゲームでした。作陽高校は今までの対戦相手とはレベルが全く違い、非常に激しいチェックで桐光学園をつぶしにかかってきました。そういう中でもちゃんと先制するあたりがすばらしいですね。試合開始後10分位は圧倒的に作陽ペースだったのですが、この時間帯で桐光は落ち着いてプレーできたのが幸いでした。作陽のプレスはすごかったのですが、高校生であんな厳しいプレスを試合終了まで続けられるわけはないと思っていたので、そういうあたりが勝敗を分ける要因だったのかなと思います。

 作陽は試合終了直前にゴールキーパーを変えたことが裏目に出ました。PK戦を意識したのだと思いますが、この辺の判断は難しいところです。PK戦の強さと通常のプレーの強さは別のところにあるので、キーパーを変えること自体はおかしいと思いませんが、どこで変えるかは結果論になりがちです。作陽は後半も最後の方になって同点に追いつき、守りに入りました。当然桐光のペースになりますから、結果論で見るのならばキーパーを変えるタイミングはない、と考えるべきだったかもしれません。作陽の先発したキーパーのPK能力がいかほどのものかは知りませんが、実際はどうだったのでしょう。

 桐光がすばらしいのは9番の野路選手、10番の松井選手がそれぞれ積極的にゴールを狙うところではないでしょうか。チーム全体がショートパスをつなぐコンパクトサッカーで、マークがつきづらく、しかもストライカーを二人そろえているのだから対戦相手はかなりきついと思います。他にも2番の大田、8番の菅本、11番の市森選手もすばらしいのですけどね。ここまで隙を見せない桐光のチーム作りはすばらしいと思います。こういうチームが神奈川県代表になったのは私にとって幸せな一年の出だしでした。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:10,500人(公式発表)

2013/01/03

桐光学園高校 4-2 四日市中央工業高校

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 凄く面白い試合でした。少なくとも昨日の天皇杯決勝よりも何倍も面白い試合だったと思います。もちろんそれは桐光や四日市中央工業がレイソルやガンバよりも強いという訳ではありません。両チームそれぞれの選手が持つレベルの高さと卓越した戦術がお金を払っても見るにふさわしい試合をしたということです。

 桐光の試合は昨年も観戦しました。バルセロナのようなボールを止めないでテンポよく進める試合は見ている側にとってはワクワクドキドキさせてくれます。こういう試合をするチームがJリーグにいれば、あるいはJFLにいれば、それだけで年間チケットを買うに値するチームだと思いますよ。そして四中工は組織的なディフェンスを強いて桐光を網にかけ守り切ります。その高校レベルとは思えない攻撃と守備の狭間の部分がサッカー好きの観客をしびれさせてくれるのです。

 試合ですが、試合の鍵を握ったのは強い風だったのかなと思います。ゴール自体は鋭いクロスやトリッキーなループシュートなどでしたが、アウェイ側からホーム側に向かって強く吹いた風が、逆風側(ホームエンド側)のチームのキックを強く遮りました。ゴールキックもクリアボールもことごとく風で跳ね返され、押し戻されていきました。その戻されたボールを順風側(アウェイエンド側)が奪い、攻撃を仕掛けました。

 前半の桐光の3点、後半の四中工の2点はその影響がありありと出ていました。前半で桐光が3点とった時点で私は決まったかなと思ったのですが、後半の四中工の一方的な攻撃で全くわからなくなりました。そこを桐光の選手全員で持ちこたえたのは本当によかったと思います。こういう魅力的なサッカーをする桐光学園の試合をもっと先まで見たい。少なくとも前半終了時に3-0で勝っていながら後半4点とられて負けましたなどと言うマヌケなチームになってほしくないのです。

 野球の場合、甲子園には魔物が住むといいます。でもサッカーは全てのグラウンドに魔物はいます。それは高校の試合でもプロでもどこでも顔を出します。桐光が自らの力で魔物を退治したことを心から喜びたいと思います。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:14,500人(公式発表)