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バスケットボール

2013/05/21

bjリーグファイナル 横浜ビー・コルセアーズ 101-90 ライジング福岡

0519bg


 大満足の2日間でした。もちろん横浜が優勝したことが大きいのですが、試合展開が準決勝、決勝とも非常に面白く、ハラハラしながら見ていたのが満足した理由です。以下、二日間分の感想を書きます。

 最初に準決勝から。相手は新潟アルビレックスだったのですが、序盤からお互いに点を小刻みに重ねていく展開で、4ピリオドを通して4点差以上離されることはありませんでした。それだけに守備の堅さやフリースローの決めの部分が重要な要素となったと思います。両チームとも、意外とフリースローを外す場面が多くて、この辺が観戦初心者にはわかりません。フリースローってサッカーで言うとPK戦と同じだと思うのです。PKはキーパーとの読み合になりますが、バスケットのリングは動きません。一応プロなんだから百本打てば百本とも決めるのが当たり前ではないか?そんな気がします。これはこの試合だけではなく、今までの試合でも女子の試合でも同じで、なぜ外すのかな?と思うところです。まあプレッシャーなんでしょうけどね。

 この試合の最大の見せ場は第4ピリオドのラスト、同点で迎えた最後の最後、ブザー鳴動後に決めたゴールでしょう。もちろん偶然ではなくて、この時間切れまで持って行くまでに横浜は用意周到に種まきをしました。新潟は第4ピリオドのファウル数が少なくいため、横浜のターンでファウルでつぶしにかかるのが読めていました。そのため横浜は新潟にターンを渡すことなく、最後までボールを持つことができました。そして試合終了の直前、シュートを放ち、ブザービーターを決めることができたのだと思います。

 続いて決勝戦ですが、こちらは打って変わって3ポイントゴールの応酬となりました。相手が3ポイントを決めればこちらも3ポイントで決め返す、そういう応酬でした。そういう攻撃的な展開が最後まで続いたため、前日の決勝戦の2倍近い101点をとることができたのだと思います。この試合は時間ごとに「流れ」がハッキリしていて、横浜の流れの時は一方的に横浜に点が入り、福岡の流れの時は福岡に点が入り続ける展開となりました。見ている側からすると、6点も離されたときにはこれは負けかもしれないと思ったりしたのですけど、その後3ポイントシュートやフリースローが立て続けに起きて追いついたりと、リードされていても目が離せない展開が続きました。第4ピリオドまで来ると10点差をキープできるようになり、勝ちの見込みがついてきて、落ち着いて見ることができました。その後、横浜の勝ちで試合終了。ああ良かった。

 Bjリーグ全体の話になるのですが、やっぱりショー化された試合は面白いです。サッカーではこうはならないですね。サッカーの楽しみはもっとストイックです。観客一人一人が頭の中で展開を考え、その通りに選手は動いているか、フォーメーションや選手交代は適正か、自分が監督のつもりで、あるいは評論家をつもりで試合を見ています。バスケットは純粋に楽しさが全てですね。ですからチアパフォーマンスなどが楽しさに色を添えるのかなと思います。ちなみに横浜FCの運営もこのバスケットのイベントチックな色を引いていますね。小さな子をチアに使っているのがいい例です。それは決して悪いことではないのですが。

 そういう部分が逆にWJBLの富士通レッドウェーブの試合を見ていると今ひとつの盛り上がりに欠けるなと感じる部分なのだと思います。結局の所、企業の福利厚生チームなので、チアパフォーマンスにしてもその範囲でしかないんですよね。多分男子もそうだと思います。

 今、BjリーグとJBLの統合話が出ていますが、Bjリーグがプロにこだわる理由がわかる気がします。お客さんからお金を取って試合を見せる以上、楽しさを徹底的に感じてもらわないとダメということだと思います。その徹底的に感じる楽しさというのが、企業の名前をつけたチームにできるか、ということでしょうね。選手をプロ契約で雇えばプロリーグなのかというとそうではなく、運営自体がプロでなければダメということです。

 Bjリーグの2012-2013シーズンは終わりました。しばらくすれば2013-2014シーズンが始まります。試合観戦はサッカーがメインになってしまうので、しょっちゅう観戦できるわけではありませんが、また見に行こうと思います。


 準決勝:有明コロシアム 観衆:6,542人
 決勝:有明コロシアム 観衆:9,674人