2007/12/18

プライド・イン・ブルー(映画)

秩父宮でラグビーを見た後、国立競技場横のスポーツバー、ディスコ・パンツによります。18時30分からNPO法人横浜スポーツコミュニケーションズ主催のイベントに参加します。昨年のドイツワールドカップが終わった後、同じドイツで知的障害者のサッカー大会が開かれました。日本代表もこの大会に参加しています。日韓大会でも同じ大会が開かれましたので記憶に残っている方も多いと思います。そのドイツ版をノンフィクション・ドキュメンタリーにまとめたのがこの映画、プライド・イン・ブルーです。首都圏での上映は終了しましたが、個人団体による上映会は各地で行っており、本日もここで行われれることを知って参加しました。

この大会ですが、結果だけ先に言うと、日本は2勝4敗で終了しました。成績面はもう一歩の感があるかもしれません。しかし、この大会で大事なのは当然のことながらそこではありません。障害を持った中でサッカーを続けること、健常者と重度知的障害者の狭間に自分がいること、その微妙なポジションにこの大会があり、彼らはそこに参加しています。その「狭間」を自然にくみ取っているところに、この映画の価値があります。

私は5年前の知的障害者大会を海老名陸上競技場で観戦しました。そのときの感想は、非常に語弊がありますが、「案外普通に試合をしているな」と言うものでした。試合自体は健常者の大会と特に遜色はありませんでした。ただ、そこがポイントなのかなと思います。

障害の具合にも重度と軽度があり、彼らはどちらかというとみな軽度です。物心が付いたときから自分はみんなと同じだと思っているのに、周りからはそうだと思われていない。人と同じコトが「微妙」にできない、そしてその微妙な傷害を理由として特殊学級に入学する。自分自身が知的障害者であることを認めること、その苦悩や辛を初めて知りました。

障害者であることを認めたうえでこの大会に参加すること、それはA代表に選ばれてワールドカップに出ることとはまた違った気持ちがあります。しかし、出ると決めた以上は仲間同士の激しいレギュラー争いがあり、メンバー落ちした悔しさがあり、そして応援してくれる人たちに応えようとする意欲があるわけで、それらはA代表と全く変わりがありません。

初戦のドイツ戦での惨敗、そして続くロシア戦でのPK献上による敗戦、それらの悔しさはひょっとしたらA代表が惨敗したブラジル戦やオーストラリア戦よりも悔しいものがあったのかもしれないなと思います。そういう気持ちを画面を通して感じました。

エンディングでA代表の試合映像とと知的障害者代表の試合映像が交互に流れますが、その光景は全く同じでした。人として生きるということ、それは健常者も障害者も何ら変わりはないのだなと、ありきたりですがそういう感想を持ちました。 

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2007/09/16

オフサイド・ガールズ

オフサイド・ガールズ

イランという国は女性がスタジアムで男子サッカーを観戦することを法律で禁止しています。いくらイスラムとはいえ今のご時世、かなり時代遅れな法律ですが、なんとかして観戦しようと男装してまで競技場に潜り込んだ、そんな少女達の映画です。(以降、ネタバレがあります)

映画は06年ワールドカップ予選、イラン対バーレーン@アザディスタジアムが舞台になります。この試合にイランが勝ったことでイランはワールドカップの出場権を得たことになります。この映画には試合自体はあまり出てきません。話のキモは、代表戦に熱中する男達の楽しさ、その輪に入れない女達の寂しさ、その差があまりにも露骨で理不尽なところにあります。

 お願いだから試合を見せてくれ、何故見せてくれないんだと哀願する少女達、その問いにうまく答えられない警官達。その会話がユーモラスで笑ってしまいます。ハーフタイムに入り、彼女たちはバスに護送されていきますが、同乗したの警官達にラジオを付けろとまで要求する強さにイランの女性の強さを感じます。実際、イランでは大抵が恐妻家なのだそうです。一夫多妻の国ですが、そういう男は殆どいません。それは養う能力よりも二人も三人も女房の尻に敷かれたくはないのが実情なのでしょうね。

 試合が終わりに近づくにつれ、町は熱狂に包まれます。イランがワールドカップ出場を決めた瞬間、町中が爆竹と花火であふれかえりました。イラン国旗を掲げて車が走り回ります。護送バスの彼女たちに車のドライバー達が祝福をします。それに答える彼女たち。同時刻、日本はバンコクで北朝鮮戦をやっていたのですが、私は日産スタジアムで淡々とみているだけでした。法律ではイランより日本の方が自由なのでしょうが、国民がサッカーを楽しむということではイランは日本の遙かに上を行きます。そういう違いをこの映画に感じることができるか、それがこの映画の評価につながると思います。

 祝福のさなか、主人公の女の子が同情した少年に花火を7本要求します。なぜ7本なのか?それは同じ予選のイラン対日本の試合後、混雑で7人が圧死したのですが、その内の一人がボーイフレンドだったから。だから彼女は試合を見たかった。7本の花火が燃える中、彼女たちは隙を見て脱走し話が終わります。私としては結構楽しめましたが、一般受けするかは難しいかもしれません。なぜイランでは女はサッカーを見れないのか、そこがわかるかどうか、ですね。

 蛇足ですが、イラン遠征の事前勉強になりました。映画を通してイランの空気を感じることができました。17日、私はイランに向けて出発します。

 2007年9月14日 東京有楽町、シャンテシネ日比谷

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2005/08/23

映画鑑賞その3 逆境ナイン(渋谷アミューズCQN)

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 また映画を見に行きました。逆境ナインという高校野球を題材にしたコメディーです。(以下ネタバレ)
一回も買ったことも無い弱小野球部が廃部をかけて甲子園出場を目指すという、これだけでは非常にありふれたストーリーなのですが、それをクリアするために待ち受ける「逆境」というのがあまりにも極端で笑わせてくれます。試合当日、追試で選手を取られた1回戦、主人公のキャプテンが試合をほっぽり出してしまった2回戦、キャプテン不在で戦った準決勝、そしてクライマックスは決勝戦、9回の裏、112点差をたった一人で逆転しようとするキャプテンの姿。さまざまな「逆境」を全く根拠の無い自信で乗り越えようとする主人公に笑ってしまいます。

 原作はコミックの同名作品。作者は島本和彦で、彼の作品はとにかく「熱い」のが特徴です。「負けるな!」それが島本作品すべての共通メッセージです。人が飛び、血が飛び、大ゴマの吹き出しが全頁で飛び交います。そのため、彼の作品は映画化不可能といわれていましたが、この作品で実現させてしまいました。どうやって実現させたのか気になっていましたが、映画の中で人が飛び大ゴマの吹き出しがそのまんま飛び交いました。つまりマンガをそのまんま実写化させてしまったわけです。

 ストーリーをまじめに考えるとバカバカしいの一言に尽きます。でもこういう映画は理屈を持ち込んではいけません。純粋に見て楽しむのが基本です。私は十分に楽しめました。

 ストーリーから外れますが、この映画を見ていて私も高校生のころを思い出しました。主人公のキャプテンがヒロインのマネージャーに「ジャスコに買い物に行こう」と誘うシーンがありますが、私も20年前は同じようなことをしていました。ロケ地は三重県四日市ですが、四日市ってジャスコの膝元なんですよね。身近な生活観がたっぷりあってコメディーであることを忘れるシーンがありました。告白するところなどは当時の自分の記憶がよみがえり恥ずかしくて見ていられませんでした。エンディングに流れる岡村孝子の「夢をあきらめないで」が私を青春全開にさせてくれます。

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2005/08/17

映画鑑賞その2 亡国のイージス(川崎チネチッタ)

0816
 これも古い話ですが、川崎で「亡国のイージス」を鑑賞しました。これも先の戦国自衛隊1549同じくと海上・陸上自衛隊全面協力となっています。また原作者も同じです。
 こちらのほうは邦画にしては比較的丁寧に作られていて、真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一と出演者も豪華です。ネタばれになりますが、内容は某国工作員と扇動された海上自衛隊将校がイージス艦をぶんどったものを奪い返すものです。自衛隊が協力していますので細かいアクションに現実味があります。ただ、原作をモトネタにした邦画というのは例外なくそうなのですが、話を詰め込みすぎていてキャラクターの個性が埋没してしまっています。原作では重要なキーとなる女工作員が脇キャラだったりちょっとなあ・・と。大幅にカットできればいいのですが、それは難しいのでしょうね。もっとも原作を読まなければ素直に楽しめます。俳優は日本の一流どころをそろえているので迫力はありますね。乗り物好きとしては面白かったと思います。


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映画鑑賞その1 戦国自衛隊(銀座シネパトス)

0815
 最近映画鑑賞づいています。8月は3本の映画を見ました。順に感想を書きます。
 最初は戦国自衛隊1549。上映終了3日前に見に行きました。ということで感想を書くにはもういまさらの感がありますが、私は映画というのは上映が終わりかけてから行くのでどうしても感想文が賞味期限切れになります。戦国自衛隊という映画は20年前に角川映画で上映したのを見た覚えがあります。薬師丸ひろこがかわいかった。これは全く別の作品。陸上自衛隊全面協力をうたっているだけあって、90式戦車やコブラ戦闘ヘリなどは迫力があります。ただ内容が・・・・

 どういうジャンルの映画なのか解釈がつきにくいのです。アクションものともいえるしSFものともいえるし単なるギャグともいえます。絶対に間違っているのは歴史モノではない、ということです。ただ、タイトルに引かれてこの映画を見るときはまがりなりにも戦国時代を絡めて見るでしょうからここで大きなギャップを生みます。その点で言えばもうめちゃくちゃ。富士山の裾野に製油所を作って兵器の燃料にしたり、すべてが仮定の前提で意図的にタイムスリップをさせてみたり。20年前のほうがよかったなあ。「歴史は俺達に何をさせようとしているのか」とせりふをはいた三船敏郎主演の旧作のほうがよかったなあ。今回の主演は江口洋介じゃあなあ・・・。

 一般に兵器モノというと女性は敬遠しがちですが、私が見に行ったときは7割がたが若い女性でした。やっぱり江口のファンなのかな。普通、映画が終わるとエンドロールが終わるまで席に座るものですが、この映画は終わった瞬間多くの人が席を立ちました。やっぱりみんな同じ感想だったのですね。

 上映したシネマパトスという映画館は銀座晴見通りの直下にあります。付近はレトロっぽい食堂があって落ち着きます。銀座って普段着の顔と余所行きの顔がごっちゃになっていて結構楽しい町だと思います。

 その2、その3は明日また書きます。

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