浦和 2-0 セパハン

赤く染まった埼玉スタジアムの中で一角だけ黄色い人たちがいるのが目立ちます。セパハンサポーターは案外多く来ていてイラン国旗を何枚も掲げていました。フロンターレが決勝に進出すれば、あそこにいたのになあ、と悔しく思います。今回のACL、フロンターレは無敗で去りました。今回の辛い思いや悔しい思いが来年生かされることを信じたいと思います。
イランにACL優勝カップを持って行かれたくないので今回は浦和の優勝を信じて応援します。浦和が優勝すれば、来年はウチだって、いつかわウチだって、とACLの重み付けが変わるはずです。繰り返し書きますけど悔しいとかうらやましいとか言う気持ちを持つのはサッカー観戦の上では重要な要素だと思います。
今日の試合、注目すべきはセパハンは前回の川崎戦と比べてどこまで進歩したのかだと思います。イスファハンでも等々力でもそうですが、あまり驚異的なフォワードがいなかったのでどうやって点を取りにいくのか、その点に興味がありました。少なくとも無得点では浦和の勝ちです。逆にセパハンが先制した場合、守りきれば勝てます。試合の最大のポイントはセパハンが先制できるかどうかにあると思っていました。
試合を観ている限りではセパハンは特に怖くはなく、川崎の2試合と同じ程度だったと思います。ペナルティエリア内でのディフェンスの抜け方がうまかったり、ゴールキーパーが標準的なJ1のチームよりも良かったり、場面場面ではいい所もあるのですが、試合自体は浦和が主導権を握って進めていました。セパハンの一瞬の守備のミスを見逃さずに永井が先制をした時点で浦和は楽になったと思います。
こういう試合を観ると、川崎がこの舞台に来るのは夢でもなんでもなく、きわめて現実的な話だったと感じます。もちろん負けた以上何を言っても泣き言ですが、この程度のチームが決勝にこれたことを考えると日本のチームがACL決勝まで来るのは浦和でなくても夢ではないんだと感じます。
実際は浦和の声援が圧倒していたとか、二戦目が浦和のホームだったからとか、環境面の要素や運もありますけどね。しかし欧州CLではスペインやイングランド、イタリアと言った優勝常連国であっても決勝まで行くのは相当困難なことですから、それを考えればアジアACLで決勝に行くハードルはまだ低いと思います。低いという言い方はかなり語弊があって実際は東西の移動の大変さもあるのですが、それは相手チームも同じなので乗り越えられる問題だと思います。
浦和に豊富な資金があったことが優勝につながった事実はあります。金の面だけではなく、運営やサポーターの質も他チームを圧倒しています。(あれだけ大人数のサポーターを一つにまとめられるのはゴール裏コアが相当優秀でないと無理です)しかしそれは他のチームにとっては越えられないハンデではないと思います。少なくともJリーグを優勝すれば、ACL優勝は夢ではなくて現実的な目標です。
この試合でACLは終わりました。試合が終わった直後、私はスタジアムを出ました。表彰式を見ても意味がありませんので。ACLを浦和が取ったことで私にとってはもう充分。クラブワールドカップは勝手にやってくれと思います。川崎にとっては悔しい結果ですが、終わってみれば良い思い出になりました。来年はどうなるかわかりませんが、また行ってみたいと思います。
埼玉スタジアム2002 観衆:59,034人(チケット完売)






