たぶん、この件に怒っているのは私だけなのだろうなと思う。5年前だったらもう少しいたかもしれないけれど。
記者会見における奥寺会長の発言が理解できない。
「横浜FCはようやく今年で10周年を迎えます。・・・」の部分。
最近横浜FCのファンになった人は、そうか、もう10年なのかと思うかもしれない。でも実際は違う。
横浜FCの法人登記が完了したのは1999年1月12日で、今年(2008年)は10周年ではない。どうして奥寺会長は今年を10周年だとしたのか。
一つ言えるのは横浜FCの「登記上の」会社設立日は1998年12月だからではないかと思う。創立者が登記申請をしたのは1998年12月25日。だから360日ほど早いが今年を10周年として間違いはない、奥寺会長はそう考えたのかもしれない。
しかしそれってどうなのかと思う。デパートにしろスーパーにしろ「1周年記念セール」を行うのは開店後1年経過した日であって、役所に登記申請をした日ではない。一周年というのは1年を経過した日だ。1999年1月1日時点で横浜FCは登記上存在していない。だから2008年元日直後に「今年は10周年を迎えます」と発言するのは絶対に間違っている。勝手に歴史を作るなと言いたい。
この辺の事情について当時の状況を少し説明する。間違っているところもあるかもしれない。あれば指摘してほしい。
登記上、設立日を1998年12月としたのは、その年中に会社を設立「したこと」にしないと1999年から始まるJFLに参加できないとJFA幹部から指摘を受けたのだ。だから取り急ぎ書類「だけ」作成して、年末、役所の閉まる直前に登記申請をしたのだ。だから横浜FCにとって1998年12月というのは年末の5日間だけ役所の机の中で申請書として存在していただけに過ぎない。経済実態のない企業は企業ではない。横浜FCができたのはあくまでも1999年になってからだ。
まあ普通のケースであればただ呆れるだけで怒る必要はなかったかもしれない。しかし横浜FCの場合、1998年12月から1999年1月にかけての2ヶ月間は非常に重要な時期であり、区切りや境目をいい加減につけてはいけないと私は思う。
横浜FCに関わるすべての関係者は1999年1月1日、国立競技場で何があったのかを知っているはずだ。近年横浜FCのサポーターになった人だってだって知っておくべきことだと思う。横浜FCの創設に関わった人たちはこの日の前と後では自分達のおかれている状況は全く異なっている。この日を境にして、ただの1サポーターが経営者になった、そういう日だ。だから1998年を創業年とするのは横浜FCにとっても、その創業者が応援したチームに対しても非常に失礼なことだと私は思う。サッカーに全く関心のない今のクラブスタッフならともかく、創業に携わった奥寺会長がそう言ったのが非常に残念であり悲しいコトだと思う。
1999年3月8日、奥寺会長とリトバルスキーは横浜ベイシェラトンホテルで結成披露レセプションを行っている。であれば2009年3月、Jリーグ開幕前に同じホテルの同じ場所で10周年経過レセプションを行えばいいじゃないか。そうすれば当時、立ち上げに協力したファン・サポーター達も一緒に祝えると思う。11年目を迎えるシーズン、また改めて一緒に戦おう、という口実ができるではないか。チームの歴史を無視されたことに腹が立つと同時にそういう考えが持てないことをとても悲しく思う。