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横浜FC

2014/09/02

横浜FC 2-0 アビスパ福岡

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 前回の讃岐戦に引き続き快勝。しかも今回は無失点。内容もパーフェクトでした。本当に強いチームになったなと思います。こういう試合を何故開幕からできなかったのか、まだプレーオフ進出の望みがあるとしても、その辺が残念ですね。

 前回の讃岐戦もそうなのですが、試合の組み立てが圧倒的に早くなっています。何が違うのか?それはボールを奪ってからの攻撃開始地点をボランチの松下から、サイドバックの中島に変えたことが大きいと思います。つまり、今までのパスの出し手だった松下が、もっと前の位置で受け手に回ったので前線へのフィードが早くなったのだと思います。松下が前でボールをもらったことで、サイドハーフの小池、あるいは寺田も呼応するように前に行くことができました。結果、相手ゴール前までラッシュでボールを運ぶことが出来、ゴールを奪うことができたのだと思います。

 現戦力を考えるとこれが最適解なのでしょう。本当はもっとフォワードにボールを当てて、フォワードが点を取れればそれがいいのですが、今の横浜FCにはそれが難しい現実があります。なので中盤からの押し上げを早くする、つまりゼロトップの状態にすることが今の横浜FCにとって一番効果的なやり方になっているのです。

 しかし、それがいいかどうかは別の問題です。この攻め方だと、相手が網を張ってカウンターを仕掛けてくると結構危ないと思います。実際、横浜FCが相手ペナルティエリア内に攻め入っている時点で、福岡のフォワードと横浜FCのディフェンスの距離はあまりありませんでした。結果的に横浜FCの攻め方が激しく効果的で、ゴールを奪う、あるいはコーナーキックを奪うことができたから問題が起きなかっただけで、これが相手ペナルティエリア前でボールを取られて速攻をかけられると失点に繋がるような気がしました。このままプレーオフに進出したときの相手の出方がどうなるのか?今日の試合は、横浜FCの貫禄勝ちのように見えましたので、その弱点は出なかったのですが、この先、研究されたときの対応力が不安材料ではあります。

 ただ、戦力の底上げができない今のチームで勝つにはどのようにすれば良いのか、それを考えるとこの現時点ではこのやり方をするしかないのです。ですからこの先のプレーオフ云々の事は考えず、目の前の試合を勝つための最適解ができた現在のチームをまずは喜ぶべきだと思います。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:3,709人(公式発表)

2014/08/21

横浜FC 4-2 カマタマーレ讃岐

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 横浜FCの試合を見るのは久しぶりなのですが、戦い方が以前と変わったように思えました。以前はディフェンダーがボランチの松下にボールを預けると、その先が停滞してしまい、横パスやバックパスで時間のロスになっていたのですが、今は素早く前線にボールを出すようになりました。その大半は相手に取られてしまうのですが、そのうちの何回かはチャンスに繋がりゴールに結びつけることができます。横浜FCがシュートを打つときは2列目もかなり詰めるので「これは入るかも!」と思えるような場面が多かったですね。これができるなら最初からやれよと思うのですが、まあ形になってきたのはいいことです。

 この試合に限って言えば、勝敗の差は純粋に戦力の差で、讃岐はどうしようもなかったと思います。もっと我那覇を友好的に使えれば違う展開になったかもしれませんが、我那覇自身、讃岐の中でポジションが取れていないのでチームの中に埋没してしまうのは仕方がないのかもしれません。

 横浜FCは戦力自体はJ2の中でも5番手~8番手くらいなので、実力自体はプレーオフに進めるだけのものはあると思います。今から怒濤の追い上げをして間に合うのか、と思うかも知れませんが、一つひとつの試合を勝ち進んでいくことがまずは大切なことです。その結果、プレーオフにいけるならそれはそれで良し、だと思います。この戦力でJ1を戦ったら・・というのは今は考えてはいけません。それは今日の入場者数を含めたもっと大きな問題です。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:3,912人(公式発表)

2013/11/26

横浜FC 4-1 水戸ホーリーホック

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 最初にいくつか。スタジアム入場時に「東日本大震災で被災した地域にサッカーボールを送ろう」と高校サッカー部の生徒を多数動員して募金活動を行っていました。私も幾ばくかのお金を募金したのですが、今の時期に募金活動をするのならば東日本の被災地にサッカーボールを送るのではなく、フィリピンで台風被害にあった人たちのための募金活動をするべきではないかなと思いました。また試合開始前に黙祷ぐらいしてもいいのにとも感じました。

 2年前の地震の時、世界中のスタジアムで日本のために黙祷が行われ、募金活動が行われたことを考えると、逆にそういう配慮があってもいいのにと感じます。ちなみに3年前、私がイタリアにサッカーを見に行ったときはハイチの台風被害者のためにセリエA,Bの試合全部で黙祷がありましたね。偽善なのかもしれませんが、サッカーは世界で繋がっていることを示すためにもこういうことは積極的にやってほしいです。

 次に試合前のイベントについて。高校生に横浜市歌を歌わせる企画があったのですが、伴奏ペースが非常に速く、、高校生は全くついて行けませんでした。ところどころ合わせるのが精一杯で恥をかかせてしまいました。申し訳なく思います。前から思っていたのですが、横浜FCのスタジアムDJって試合開始前にリハーサルとかしているのでしょうか。川崎フロンターレの場合、入場開始時刻の1時間前位に等々力につくと、何度もDJがリハーサルをしていますよ。ファンファーレも聞こえるし。横浜FCは営業や企画のセンスはJリーグでも随一の部類に入ると思いますが、運営が最低レベルなんですよね。この落差が激しすぎて非常に萎えます。

 ちなみに横浜市歌は横浜市公式サイトで聞けます。ハマナビのページ

 最終節は戸塚区民デーでした。ついでにバースデー招待もありました。戸塚区民の私は無料でA席のチケットを手に入れることができたので、そこはまあいいんですけど。招待券を貰っておいてこういうのも何ですが、最終節でこういう大々的な無料イベントをやるのもなあ・・・と思います。だって次の集客に繋がらないじゃないですか。最終節なんだから。もう次の試合はありません。実際は今年度の平均動員が前年比をクリアできるかギリギリの所だったので無料招待をかけて前年比プラスに持って行きたかったみたいですが、もうこういうやり方は考えた方がいいと思います。横浜FCの1試合あたりの入場者数って、多分ベースは3千人くらいだと思います。これに招待券を入れて倍にしても母体は増えないと思いますよ。多分。ちなみにこの招待デーをやった結果、年間入場者数は微増になったそうです。そこはよかったですね。

 長くなりましたが試合の話をします。降格も昇格も関係ない順位ですので、見所は来年使える選手の見極めになるのでしょう。ポイントは渋谷と小野瀬でしょうか。
 渋谷について言えばシュナイダー潤之介の代わりが務まるのか、期待をしてみたのですが、それほど決定的なピンチがなかったため、評価は来年ですかね。小野瀬については右サイドハーフのポジションで、つなぎ役に徹したように見えました。最後のほうでキーパーに突っ込む場面がありましたが、こちらも来年に期待でしょうか。もう若手から中堅にさしかかる年ですから来年が正念場です。

 シュナイダーの契約満了については戦略的な面があるので何とも言えません。ただ、若い選手にチャンスを与えるため、というのならば違うなと思います。ポジションは奪う物です。たとえキーパーでも。健全な競争がなければ選手は上達しません。

 全体を通してみると、横浜FCは相変わらずディフェンスからゲームが作れませんでした。松下のところでサイドかバックパスを繰り返すのでその先が糞ずまりになります。4点とれたのはいずれも攻撃陣の個人技によるもので、4点とれたからいい試合だったとは言えないなと感じました。良いフォワードがいるのは大きな武器ですが、ゲームを作ることができなければ最終的には行き詰まると思います。これは今シーズンを通して感じたことでした。フォワードにしても大久保の謎のスタメン外しとか、カズが常にベンチ入りしていることなど謎な面があるのも不満があります。そういうところを綺麗にしていかないと次はないと思います。

 私は来年の課題はボランチだと思います。大卒のボランチを獲得して育てることが一番いいのですが、J1を狙うのならばこのポジションだけは即戦力が必要です。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:6,975人(公式発表)

2013/10/31

横浜FC 2-2 FC岐阜

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 今日の相手は下位に沈む岐阜ですが、横浜FCはこういう位置にいるチームを苦手とする傾向があります。そういう相手にきちんと勝ち点3がとれないとJ1昇格どころではないと思います。

 今日の試合は平日ということもあって、横浜FCは先発を大きく入れ替えました。フォワードは黒津と小野瀬。両方とも最近はレギュラーどころかベンチを外され、正念場となっている選手です。また岐阜もチーム自体がJ3降格の窮地に立たされている状態で、横浜FC戦は絶対に勝っておきたいところ。中下位チーム同士の試合とはいえ、面白い試合になるなと期待して三ツ沢に向かいました。

 試合は引き分けに終わったわけですが、予想通りお互いがガチに来て楽しめました。横浜FCとしては引き分けで残念でしたが、現状では仕方がないかなと思います。岐阜相手に2失点するあたりがチームの現状かなと感じました。

 お互いが勝ちきれなかった理由は、試合の重要なポジションにいる選手が機能していなかったからです。具体的に言うとFC岐阜は服部、横浜FCは小野瀬です。他の選手達はパスをつなぎ、精力的にゴールを狙っていたにもかかわらず、この両選手はほとんど消えていました。小野瀬は途中で交代しましたけどね。

 岐阜から話をしますと、服部はボランチのポジションにいるにもかかわらずゲームを作ることができず、結果としてディフェンスからトップ下にダイレクトにパスが飛び交うようになります。比較的ロングパスになるので横浜FCはボールの落下点を読むことが出来、ディフェンスラインで網をかけることができました。服部は日本代表のレギュラーを経験した選手ですが、やはり年齢から来る衰えはあるのかなと思います。私は3日前に長崎対岐阜戦も観戦しましたが、この試合でも服部のパフォーマンスは限界に感じました。岐阜が追いついたのは途中出場した外国人選手の能力によるものです。このスティッペはおそらくJ2でもトップクラスで有り、もしスタメンフル出場であれば岐阜が勝っていたかも知れません。病み上がりなのかもしれませんが、途中出場途中交代と、わずかしかピッチに立つことができなかったのが、横浜FCにとっては幸いなことでした。

 横浜FCは小野瀬の不出来が勝ちきれなかった原因だったと思います。小野瀬のパートナーは黒津です。黒津は裏への抜けだしを得意とするので、前線の機転は小野瀬が行うことになります。しかし、小野瀬は自分の所に来たボールを納めることができず、逆に奪われてカウンターの起点になってしまいます。こうなると事実上黒津の1トップ状態となってしまいます。この状態で黒津に点を取れというのは酷だなと感じました。結果的には黒津のアクロバティックなゴールで先制することができましたが、これはあくまでも結果で、黒津はそういうタイプではないし、そうそうそんなゴールは入るものでもありません。むしろ黒津らしさが出たのは2点目のPKに繋がった飛び出しだと思います。シーズン前半のアウェイ千葉戦でもありましたが、黒津のスピードは相手のPKを奪いやすいほどの武器になります。そこが生かせればいいのですが、今シーズンは黒津にとっても苦しいものになりました。 

 逆に言うと、もうそういう飛び出し一本で勝負できる時代ではないのかなと思います。ディフェンスラインを崩して得点、というパターンを現在の横浜FCで決めるのは厳しいです。J2のチームはだいたいそうですが、どこもディフェンスを重視していますので、そこは個人能力で突破しないと点は取れないでしょう。そういう選手になれればその先もあるのだと思いますけどね。

 シーズンも残り試合が少なくなってきました。これからは選手一人一人が来年に繋がる正念場となります。そういう部分を見ていきたいと思います。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:2,139人(公式発表)

2013/08/26

横浜FC 2-2 ガンバ大阪

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 ガンバにひるむことなく真正面から戦い続けた姿勢は素晴らしいと思います。これは興業試合を行う上で一番大切なことです。そしてこういう姿勢を貫いて勝ち続ける事ができたその先にJ1昇格があり、J1残留があるのだと思います。実際、J2としてはかなりレベルの高い試合でした。この試合を見に来た一般のお客さんはガンバを、そしてカズを目的に来たのだと思いますが、横浜FCの戦いぶりに好感を持ってくれたと思います。仮に負けたとしても、次も見たいと思ってくれたでしょう。

 でもまあ引き分けは引き分けなわけで、実質的には横浜FCのJ2の「位」を確定させてしまった試合でもありました。J1とのレベルの差、J2を勝ち抜けない理由、そういう部分も薄ら薄ら感じさせてくれました。

 試合の中身を言うのならば、大久保を控えにするという、訳のわからないスタメンが横浜FCにとって苦しい展開をさせてしまいました。試合開始直後、一旦様子見をしたガンバの気の緩みをついて速攻で点をとった部分と横浜FCのディフェンスが強固で対人で負けていない部分の二つが対等な試合に持ち込めたのかなと思います。宇佐美の天才ぶりが横浜FCのフォワード陣よりも頭一つ抜け出していて、結局その部分で逆転されてしまいました。その部分さえなんとかできればもっと有利に試合を進めることができるのになあ・・・そこが悔しいところです。

 いずれにしろ横浜FCはJ1昇格を狙うのならば、J1昇格後を見据えた試合をし続けることだと思います。それは守って守ってカウンターで勝つのではなく、ポゼッションを取りながら点を取り、そして勝つサッカーです。J1から降格してきたチームにそういう試合ができるのかは難しい話なのかもしれませんが、それを難しいと言っているようじゃJ1に昇格しても勝てるチームはありません。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:12,490人

2013/08/19

横浜FC 1-0 京都サンガ

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 岐阜が神戸に勝つこともあるんだから横浜FCが京都に勝つことだってあるだろう、そう感じさせた試合でした。試合のペースは圧倒的に京都が握っていて、横浜FCは押されてばかり、相変わらずフォワードにボールが行かない、そんな展開でした。京都の調子も良くないので、スコアレスドローか京都が1-0で逃げ切りか・・・そう予想しながら見ていました。まさか勝つとは思いませんでした。

 大久保をスタメンから外す、という時点ですでにシーズンは終わったと思っていました。どう見ても彼を上回るフォワードはいませんでしたし、大久保にマークがつくから他の選手達にもボールが回るんだろうと思っていました。ここ数試合の駄目だめさはこの辺が原因だと思っています。フォワードの猫の目起用とかね。実際、今日の試合だって大久保が入ってから明らかにペースが変わりましたよ。この試合のMVPは点を決めたペスンジンでしたが、どう見ても大久保かあるいはビッグセーブを連発したシュナイダーだと思います。こういう試合でMVPにキーパーを選ばないんだったらどういう試合で選ぶんだとすら思います。

 繰り返して描いてしまいますが、試合運びは明らかに京都の方がうまかったです。京都の敗因(というか無得点な理由)は山瀬の効きの悪さにありました。山瀬はボールを運ぶ技術はうまいのですが、そこから決めることができません。原がマークされるとそこで終わります。横浜FCはもっと酷く、ペナルティエリア前でボールを取られるので、京都が押しつつも両者無得点、という試合展開になったのでしょう。まあ結局はフォワードの差ですね。ペスンジンのゴールは、京都のキーパーが一瞬の判断遅れによるものでした。他の選手の陰になったのかもしれませんが、一瞬の飛び出しが遅れたので、ゴールエリアの中でキャッチングしてしまい、横浜の得点となりました。ですからこの試合はフォワードの差であると同時にキーパーの差でもありました。なんだかんだ言ってもシュナイダーはうまいと思いますよ。

 J2の試合も後半戦に入り、横浜FCはプレーオフを狙うことよりも残留を意識する方が現実的になりました。実際は残留すると思いますが、最下位との勝ち点差を考えると、展開次第によってはずぶずぶ行くんじゃないかなと思います。この試合は勝ちましたけど、横浜FCが抱えている問題点は何一つ解決していません。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:5,309人(公式発表)

 

2013/08/05

横浜FC 1-2 ギラヴァンツ北九州

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 毎試合毎試合これだけフォワードを入れ替えて、それで点を取れ、勝てなんて無理な話だよなと思いました。個人的には大久保+黒津、シャドウに武岡でいいんじゃないかと思っていますが、山口監督はそれじゃダメと思う根拠でもあるのでしょうか。もちろん期待しているほどの働きができていない、というのが本音なのかもしれませんが、今のJ2で一人で展開できるフォワードが何人いるのだと思います。

 点が取れない理由は明白で、中盤が糞ずまっているからですよ。人を動かさずにボールを動かそう、前線までボールを運べたらフォワードはシュートしてねって、そんなの無理ですって。黒津にしてもカズにしてもボールを受けた時点では相手のディフェンスが複数人びったり張り付いているんですから、そこで終わりです。私は池元、八角、渡邉と、元横浜FC選手達の水の運びっぷりに感心しました。自己犠牲って美しいものなんだなと。

 黒津、渡辺匠、西嶋と、かってJ2で一線風靡した選手達が期待に応えていないのは事実です。でもそれってシーズン開始前からある程度は読めていたんじゃないかなと思います。だってJ2だって毎年戦術の進歩があるわけで、それでベテラン選手は年を取っていくわけで、そう考えればある程度は仕方がないでしょう。ある程度は。

 攻撃が中央突破ばかりでサイドが全く使えてない。サイドバックは相変わらずオーバーラップしないし、中盤はフリーな位置をつかもうともしない。動くなという指示でも貰っているのかなとすら感じます。恐ろしいのはこれでもなお6位プレーオフまでの皮算用ができてしまうことで、プレーオフというのも残酷な制度だなと思いますね。でもさすがにもう無理か。

 もう後半戦も5試合が経過しました。これから先はいかに来年につなげることができるかになります。毎年毎年選手を総取っ替えしているチームに未来はあるのか、毎年毎年言われ続けていますが、今年もその見極めに入ってきています。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:4,458人(公式発表)

2013/06/25

横浜FC 2-1 カターレ富山

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 デジカメの電池切れによりスマホでの撮影となりました。やはり画質や使い勝手に難があります。高機能化が著しいケータイのカメラですが、1600万画素などと歌っていても、スポーツ撮影にはとても使えませんね。スマホカメラがコンパクトデジカメを駆逐するのではないかと言われていますが、私は十分棲み分けできると思います。

 さて試合の話。黒津覚醒と思われる結果で、黒津のゴールを待ち望んでいた私にとっては望外の喜びでした。もっともゴールを決めたのはコーナーキックからのヘディングで、裏からの抜けだしを得意とする黒津としてはまだまだカタチにはなっていないのかなと思います。黒津のカタチで言うのならば、前節の千葉戦で、PKを獲得したシーンの方がずっと黒津らしかったと思います。

 黒津と大久保のツートップを見て思うのは、大久保にとって黒津はベストパートナーであっても、黒津にとって大久保はベストパートナーではないということです。大久保にボールが渡ったら少なくとも黒津にはもう渡りません。せいぜいシュートをキーパーがはじいたこぼれ球にどこまで詰め寄られるか、ですね。もっとも黒津はそういうシーンも貪欲に狙っていきますけど。

 逆に言うと、黒津のような中盤に使ってもらうことで能力を発揮するフォワードというのは必要とされる時代が終わりつつあるのかもしれません。川崎の大久保もそうなのですが、結局は中盤がペナルティーエリアまでボールをだしたらフォワードはゴールを決める事ができる、そういうレベルのフォワードでないと結果は出せないように思えます。横浜FCの場合、武岡が黒津よりも大久保を好むシーンが前節までが多かったというのも黒津にとっては不利な要素でした。ゴールをとれない黒津を批判するエントリーもあったりして、ちょっと心が痛んでいたのですが、これから存在感を見せつけていってほしいと願っています。

 横浜FCもフォワードは増えてきました。大久保は不動のスタメンとして、パートナーに黒津、田原、永井がいます。これに高地、三浦カズ、小野瀬と言ったセカンドストライカーもいますので、これからも厳しい競争が続きます。でも、川崎時代だって不動のジュニーニョのペアとして、我那覇、チョンテセと争ってきたのです。怪我を克服すればまだまだスタメンをはれます。応援していますのでまたゴールを決めてください。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:4,561人

2013/06/06

横浜FC 0-2 コンサドーレ札幌

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 得点力がないチームが開始25秒で失点というのは論外でしかないです。試合が始まってカメラをバックから出してセッティングをしている最中に失点してしまいましたよ。ということでブログの写真はハーフタイムに撮った横浜FCのMC舞夏さんです。しかしこの人、年をとらないな。5年前と全く同じだ。

 開始25秒の失点で事実上試合は終わり、開始10分の失点で完全に終わりました。もし札幌が今シーズンの得失点差を広げるためにガツガツ攻めに来てくれたらカウンターを取るチャンスもあったのですが、セーフティーに試合を進めたために穴を開けることはできませんでした。こうなるとフォワードは誰が出ても全く同じで、得点することはできないでしょう。0-2から点を取れというのは今の横浜FCには無理な注文です。

 中盤の展開力がないから得点できないんだと今まで散々書きましたが、今節はその中盤をいじったことが悪い方に影響してしまったと思います。連携不足がありありと出ていて、特にセンターの間を通されるといくら森下でも失点を防ぐことは難しいと思います。また札幌はサイドから#24が高速で上がってきたためにサイドケアが遅れてセンタリングを簡単に許してしまいます。つまりサイドもセンターもダメダメで、これで失点を防げ、点を取れというのは厳しい話だなと感じました。

 0-2になってしまった時点で横浜FCに勝ち目がなくなったのは明らかでしたが、私はそれでも勝ちに行ってほしかったと思います。たとえ追加失点をしてでも中盤をあげ、パワープレーに行ってほしかった。それが見えず、淡々と試合を進めていったやり方に不満を覚えました。

 この試合は神奈川区民招待デーで、無料で観戦に来たと思われる子供達がいっぱい来ました。まあ毎試合そうなのですが、そういう子供達に退屈な試合を見せていいのかと、やるせなさが残りました。

 もちろん監督からしてみればそんな事知ったことじゃないのでしょうが、継続してファンを作るためには面白い試合を見せなければいけないと思います。フロンターレと横浜FCの差は結局はそこにあります。横浜FCサポーターからすれば比べてほしくないと思いますが、同時に見ていればその差は強く感じます。結局「フロントの理想」と「現場の現実」の乖離が今の低迷につながっていると思うし、その一例が負けているのに攻撃を増やせない点にあるのだと思います。選手はそろっていると思います。それがなぜ18位や19位なのか、そこを考える時期に来ていると思います。今年の昇格はすでに現実的でなくなりましたが、今のまま今年を消化すれば、来季も変わらないでしょうね。監督は替わるかもしれませんけど。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:7,135人

2013/05/13

横浜FC 0-0 愛媛FC

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 近年まれに見るつまらない試合でした。お互いにディフェンシブな布陣で、相手ゴールに迫っても常に守備の人数が多いため、決定的なチャンスを作り出せず奪われて、ボールが行ったり来たりするだけのサッカーでした。勝ち負けはともかく、お金を取ってこういうサッカーを見せようという姿勢にまず腹が立ちます。サッカーの楽しさは点を取るか取られるかのハラハラドキドキの部分がまずあって、その上で勝つか負けるかがあると思うのですけどね。今日の試合のどこにそういうところがあったのでしょうか。今日の試合に限った話ではないのですが、横浜FCは積極的に子供を招待しています。招待された子供達は当然のことながら横浜FCのサポーターではありません。そういう子供達にこういう試合を見せて、果たしてもう一度見に来たいと思うのでしょうか。

 Jリーグができて20年。今日の試合は記念試合だそうで、ボールは特別にあしらわれた模様のものを使いました。じゃあ20年前の試合と比べて今日の試合は20年分の進歩があったのか、そういう部分が今日来た観客に感じられたのでしょうか?私はそうは思わないのですけどね。

 ずっと以前から言っているのですが、試合の取り組み方に問題があります。この試合を勝てば良い、というのではなく、次につながる試合なのか?J1に昇格しても通じる試合だったのか?そういう考えの基に戦略なり戦術なりを建てなければダメだと思うのです。とにかく勝ち点3をとることが必要なのだ、ではないと思います。リーグ戦は特にそうです。

 今日の試合について、特に横浜FCの戦い方について書きます。ここ数試合をずっと見て、フォワードの組み合わせが全く固められていないことが気になります。カズについては前のエントリーで書いたので省きますが、黒津がサイドに追いやられていてボールが回ってきませんでした。これは中盤の展開力が全くなくて、守備エリアからフォワードへのパスルートが完全に相手に読まれていることが原因だと思いますが、そのパスの落下点における競り合いを黒津にさせようとするあたりがダメだと思います。パスの落下点の競り合いは中盤の仕事であり、フォワードの仕事じゃないです。中盤でのボールの奪い合いが勝てない、もしくは省略するからフォワードにボールが行かないのだと思います。黒津の特徴はスルーパスからの抜け出しですよ。それを競り合わせてボールをとれというのは無茶だなと思いました。第一、仮に黒津がボールをとったら次に何をしろと言うのでしょうか?そのままシュートまで持って行けるような技術があるのならJ2で試合をしていませんって。そういう部分が迷走しているなあと感たところです。

 次に選手交代について。永井の投入は本当に意図不明でした。永井を投入したのは黒津と入れ替えてフォワードをフレッシュにするためだと思いますが、全てが遅すぎるんですよ。それと小野瀬と交代すべきは寺田ではなくて松下だと思いますし、その小野瀬だって本当は内田が交代で出るべきだと思います。フォワードにボールが行かないのにフォワードを増やしても効果はないでしょう。そういう展開力は小野瀬よりも内田のほうがうまいと思います。まあ私は練習見学をしていないので、今現在の実力はわかりませんけども、去年の内田のプレーを見ている限りでは、ボランチやトップしての位置は内田が一番うまいと思っています。

 まあ全体的にダメな部分はあるのですが、フォワードの組み合わせ一つとっても迷走しているなあという思いが強く出ました。しかし現在の横浜FCの最大の問題点は攻め方の部分に工夫が全くないところで、ここを解決しない限り誰をフォワードに入れようが点は取れないと思います。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:5,024人

 

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