川崎フロンターレ 2-2 FC東京
まあ毎回面白おかしい試合を続けてくれるチームだなとおもいます。いい意味でも悪い意味でも。面白いと感じる理由は簡単で、非常にわかりやすい試合運びをするからです。ディフェンスもボランチもトップ下もフォワードも、やるべきことをきちんとやってボールを前に進める。フォワード2人にマークがつけばトップ下の憲剛が突っ込んでくる。ディフェンダーがボールを奪えば森谷や山本が前線につなげる。そういうテンポ良く展開するサッカーって今ではなかなか見ることができませんよ。ヨーロッパのサッカーを見る前に一度フロンターレの試合を見るべしだと思いますね。
もっとフロンターレのサポーターから見れば、勝っていればそうですね、勝てばね、となるのですけど。なんでこう毎回毎回失点するのかなあ・・・・。それもつまんない点の取られ方で。
川崎は毎年8月になると調子を崩す傾向があり、今年もそうなるかなあと思っていたのですが、案の定そうなっています。それも守備のミスで負け、よくて引き分けという、非常にもったいない内容で、まあフロンターレとはそういうものと言っていいので気にしても仕方がないのでしょう。
冒頭の説明をひっくり返してしまいますが、勝ちきれないのはディフェンスが馬鹿馬鹿しいほどもろく、対人プレーが弱いのが原因だと思っています。特にセンターバック。攻撃は全く問題がないほど強く、美しいので課題は守備だけなんですよね。攻撃型のチームは失点をしやすいというのは確かにありますが、それは攻撃するときはディフェンスラインを上げるので裏を取られやすいというのが理由です。でもフロンターレってきちんと守備ブロックを作っていても失点するんですよ。敵のフォワードがステルスのようにサイドバックとセンターバックの間をすり抜けていって、シュートを決めてしまう。それが毎試合続く物ですから、失点をしても怒りすらわいてきません。もういいよ、勝てば・・そういう気持ちになります。逆にネガティブな意味でもわかりやすい試合運びをしていると言えるのですが。
まあ負けなかったからよしとしましょう。ジェシも戻ってきたのでディフェンスもある程度は持ちこたえてくれるでしょう。ディフェンスラインは連携が命なので、このあたりが不安ですけどね。まあ優勝から離れた順位にいるのに試合を楽しめるというのは、それはそれで幸せなことだと思うことにします。
等々力陸上競技場 観衆:17,864人(チケット完売)