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JEFユナイテッド千葉

2012/12/17

ジェフユナイテッド千葉 5-0 福島ユナイテッド

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 福島県のサッカーチームというと、以前はプリメーロ福島というチームが代表的で、天皇杯も大体出場してきたのですが、最近はこの福島ユナイテッドが台頭してきました。福島ユナイテッドは今年、地域リーグ決勝大会を勝ち上がり、来年はJFLに参戦します。毎年のことですが、JFLの新規参入チームはいつも楽しみです。

 大差がついた試合でしたが、やりようによってはもう少しなんとかなったのかなと思います。福島にとっては前半のオウンゴールがあまりにも大きなダメージでした。格下とされるチームが前半のうちに先制されると勝ち上がるのは非常に難しいですね。この失点により、切れるカードがなくなってしまいました。

 試合の進め方は地域リーグとはとても思えず、堂々としたものでした。守りを固めてカウンターという戦術は採らず、積極的にポゼッションをとって攻め立てます。試合開始から半ばくらいまでは福島の時間帯だったと思います。もちろんそれは千葉側が様子を見ていたのかもしれませんが、この時間帯で得点が得られれば、ジャイアントキリングも夢ではありませんでした。

 アマチュア故仕方ないのかもしれませんが、先制された後の展開は福島にとって残念というしかはありません。一つはゴール前の決定的なチャンスをことごとく外したこと、そしてペナルティエリア直前の絶好の位置からのフリーキックも枠をとらえられなかったことです。こういう、ここで決めれば同点に追いついたかも、そして逆転できたかも、結果的にそれは無理だったとしても見る側にも試合終了まではハラハラどきどきしていたかもしれません。

 0-2で前半を終えた時点で気持ちが切れてしまったのか、後半はどうにもなりませんでした。少なくとも後半の3失点は実力の差ではなく、集中力を欠いたことによるカウンターからの失点でした。なんというか・・・勝ち目がなかったとしても、90分間最後まで点を取る隙はなかったのか、11人全員で探してほしかったと思います。そういう最後まで戦い抜くその姿勢は来年のJFLでも通用すると思います。

 地域リーグ所属のチームが4回戦進出したのは快挙だと思います。しかも勝った相手は甲府と新潟です。その戦いはフロックでなかったことはこの試合から見て取れました。それだけに、この試合を「実力の差がでちゃったね」とは思いたくはないのです。「ここをこうすれば・・」そういう悔しさが見て取れました。

 フクダ電子アリーナ 観衆:5,238人

2012/11/26

大分トリニータ 1-0 JEFユナイテッド千葉 J1昇格プレーオフ決勝戦

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 Jリーグ初の昇格プレーオフ決勝戦が国立競技場で行われました。千葉側は全て売り切れでしたので、私はホーム側で観戦します。雨の中、試合を見るのはしんどいところもありますけどね。ドラマ性があって結構楽しめた試合でした。私がいた席の周りはJ1各チームのポンチョが色とりどりあって、みんなサッカーが好きなんだなと嬉しくなりました。こういう人たちが増えるといいですね。

 私は最初このプレーオフのレギュレーションを見て、どうみても上位チームの方が有利だろうと考えていました。引き分けでも勝抜けが決まるというのは精神的に楽だし戦術の幅が広がりますから。相手は点を取りに来るしかないので、最初の猛攻を防ぎきって疲れた頃を見計らってカウンターに出ればそれで終わりじゃないか、と思っていました。ところが 実際は逆で準決勝の2試合、決勝の1試合の全てが上位チームは1点もとれずに敗退、一番不利のはずの大分がJ1昇格の権利を手にすることになりました。この辺、よくわかりません。

 横浜FCも京都も決勝戦の千葉も、引き分け狙いということはなかったと思います。むしろ先制すればそれで決まりだから早く点を取ろうと考えていたと思います。もし上位チーム敗退の原因があるのだとすると、その先制点がとれない焦りがゲームマネジメントを壊したのかもしれません。京都-大分戦における大分の先制点は17分、横浜FC-千葉戦における千葉の先制点は35分。いずれも前半です。先制すれば勝てるという心理状況が、一転して点を取らなきゃ負けるという状況に陥り、追加失点を招いたのはあるかもしれません。引き分けでも勝ち抜けという状況はナビスコカップ決勝トーナメントでもありますが、あれはリーグ戦のついでという位置づけです。チームの未来、自分たちの未来という重要な場面であるプレーオフとは意味合いが違うのでしょうね。

 で、この決勝戦です。前半から終始攻めていたのは千葉側でした。ですから状況は準決勝とは違います。点を取れない焦りはあったのでしょうが、このペースで試合を進めれば勝ち抜けるという意識はあったと思います。
 試合の勝敗を分けたのは、その攻め続けた一瞬のエアポケットを大分は見過ごさなかったことだと思います。大分は森島が完全に押さえられ、手がない状態でした。そこで出した切り札、林と高松が千葉のマークを分散させて忍者のように裏をかき、ループを決めました。残りあと4分、ロスタイムを入れて9分の出来事でした。まあ千葉のディフェンダーの集中力不足ですが、この時間は攻め続けるのか守りを固めるのか、判断するのに難しい時間帯です。川崎もこの時間帯に散々やられていますので千葉の気持ちはよくわかります。難しいですね。こういう場面を完璧にマネージメントできればそもそもJ2昇格決定戦などに望まなくても昇格できたでしょうから。

 千葉にとって残酷だなと感じたのは点を取ったのが去年まで千葉にいた林だったというところです。オシム時代の代表的な選手だった村井と林が、大分に行ってそれが点を決めるというのは普通の敗戦以上にやりきれない気持ちだったと思います。試合が終わった後の勝者と敗者の対比はいつも以上に大きい物でしたが、それがサッカーなんだよと得意げに語るほど軽い物ではありませんでしたね。準決勝戦で点を決めた元横浜FCの藤田もそうなのかもしれませんが、村井や林の愛され方はまた違うでしょうから。

 この試合でJ2リーグ戦は終わりました。京都も横浜FCも千葉もまた来年、J1に挑戦するが始まります。正直な話、この3チームは戦力的にはJ1に上がれると思っていますが、上がれないのは上がれないだけの理由が確実に存在します。それを考えない限りまた来年も同じことが待ち受けるだけだと思います。

 国立霞ヶ丘競技場 観衆:27,433人

2012/11/20

横浜FC 0-4 ジェフユナイテッド千葉

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 一言で感想を言うのならば「お疲れ様でした」ということになると思います。試合のことを言うのならば、なぜカイオを先発で出さないのか?とか、先制点はハンドではないかとか、それなりにあるのですが、完敗と言っていいと思います。J1昇格のためにリーグ戦を死にものぐるいで戦って、プレーオフを勝つために考え得ることを全て準備して、試合に対して全力で戦い抜いて、それで0-4で負けならそれで仕方がないじゃないかと思います。シーズン前半のグダグダさえなければもっと上に行けたかもしれなかったのに・・・そう思う人もいるかもしれませんが、それを含めて勝負事なわけで、この結果は認めるしかないですね。

 J2昇格について言うのならば、私は上位3チームの自動昇格ですら甘いと思っています。せめて3位チームがJ116位チームと入れ替え戦をするにとどめるべきで、J2の4位5位6位がJ1に上がったってレベル的にも意味合い的にも甘いと感じます。勝ち点1、得失点差1が足りなくて泣いたその悔しさが、翌年J1に昇格したときに絶対落ちねえ、負けねえ、と心に決めることができると思いますよ

 ただ、興行的に見れば、J2は22チームもあるわけですから、こういうプレーオフを設けないと、昇格も降格も関係ないチームがシーズンの早い時期に大量に出てしまいます。それはサポーターにとっても応援しがいがないことでしょうから、仕方がないのでしょうね。実際、この試合はチケットが完売しました。普段あまりお客さんが入らない横浜FCにとっては経営的にもありがたい仕組みだったのかもしれませんね。

 前回見たヴェルディ戦もそうですが、90分間戦い抜いた試合を見ることができて、私的には満足でした。もちろん勝って次につながるのならばそれが一番です。でも負けてシーズンを振り返ってみると、ビリでスタートしたチームが夢の一欠片を手に入れることができたわけですから、今年はこれでよしとしてもいいかと思います。足下を一つ一つ固めながら進んでいく先に、J1昇格したあともちゃんと戦えるチームができるのだと思います。今現在でも課題は沢山あるじゃないですか。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:10,954人(チケット完売)

2012/07/16

横浜FC 0-1 ジェフユナイテッド千葉

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 大分戦、福岡戦、そして千葉戦と、今の横浜FCの立ち位置を理解するにはふさわしい試合だったかなと思います。これは決してネガティブに言っているわけではありません。今の横浜FCはどのくらい強く、J1に上がるためにはあとどのくらい強くならなければならないのか、そう考えることってとっても大切な事だと思うのですよね。

 これが富山や鳥取に負けるけれど千葉や大分には勝つよ、ということになると、いったいどういうことなんだと頭を抱えるのですけど(去年はそうでしたね)、今はこういう相手には勝つというのが見えるので、その先を見ることができます。勝てた理由、負ける理由がわかればそこを伸ばすなり直すなりすればいいだけですから。

 さて試合の話。負けたとは言え、とても面白い試合でした。最近の横浜FCは勝つにしろ負けるにしろ楽しく観戦できます。
 横浜FCの楽しいところは常にゴールを狙う意識が高かったことです。風上であることも原因ですが、ボールを持ったらゴールを狙うと言う姿勢がありありと出ていてペナルティエリア外からのシュートがかなり目立ちました。そのうちの何本かは結構惜しく、あれが入っていたらこの試合は、あるいはこの後の試合も変わっていたかもしれないなあと感じました。

 千葉の攻撃はそつがないものでしたが、横浜FCがそれに負けていたとは思いません。一発の決定機を確実に決めた(それがサッカーの一番大切な部分ですが)千葉が勝ったという結果でがっかりしてしまうものでもないと思います。

 横浜FCは大久保に疲れが見えてきました。前に見た福岡戦もそういう感じでしたので、そろそろ田原に変えてみてもいいかもしれませんね。それと小野瀬はもっと自由にさせた方がよいと思います。戦術に当てはめてしまうとあの選手の特徴はうまくだせないでしょう。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:8,547人

2012/03/18

ジェフユナイテッド千葉 3-0 横浜FC

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 今年初観戦の横浜FCですが、正直言ってなんだアレは、と言う落胆の気持ちがいっぱいでした。戦術の問題ではなく意識や集中力の問題だと思うのですが、簡単にボールを取られたり攻め上がるのが遅かったり、フィジカルコンタクトが殆ど無かったりと、おおよそ絶対勝とうと言う気持ちが見えませんでしたね。前半の早い時間で佐藤謙介がカイオに替えられましたが、彼が悪かったというよも全体として酷すぎたと思っています。例えば堀之内にしても、ボランチからのバックパスを簡単にロストしたり、ボールを奪った後の押し上げが非常に緩かったりと、勝つ気があるのかなと見ていて悲しくなりました。

 攻め方もそうです。試合の序盤では関がボールを取ったあとキックをかける場面、最前線にはフォワードの選手二人しかいませんでした。千葉のディフェンダーは4人いるわけですから、横浜FCが攻撃に移る時にはやはり4人必要です。あとの二人はほとんど戻らず、攻撃にはなっていませんでした。全体的に淡泊で、淡々とした試合でしたね。

 3-0と言う得点差ほど千葉はうまいとか強いと言う印象はありませんでした。典型的なJ2の試合です。全体的に判断が遅く、スペースがあるのにボールが出ない場面が目につきました。横浜FCはそれ以前の話ということになります。横浜FCを戦力外となった藤田が千葉で生き生きとして攻撃に絡んでいるところを見ると、横浜FCの問題点は選手ではないだろうな思います。チーム作りの問題と言い切っていいと思います。例えば何故カズは常にベンチ入りするのかとか、そういう表立ってはいないけど、わかりやすい疑問点が横浜FCにはあります。

 正直、まずは監督そしてフロントの問題だと思います。切るべき時に切れない、あるいはこれからと言うときに切るというおかしさ、なぜこの選手を取るのかという不自然さ、そういう部分が横浜FCにはあります。去年のフランサ、今年のホベルト、永井・・・・この選手を入れてJ1に上がれるのか、あるいは上がってからそれらの選手達でJ1残留できるのか?今のJ1は生き馬の目を抜きまくる壮絶なリーグで、ここに上がろうと思ったら相当の計画性を持たなければ無理です。そう考えると去年清水で殆ど出番のなかった永井を取る理由、同じくホベルトや阿部を取る理由、そういうおかしさ、逆を言うと誰もが理由をわかっているけどあえて口にしないおかしさが垣間見えるのです。その「おかしさ」をまず改善しなければ誰を監督にしようが同じことでしょう。惨敗という結果だけを見て憤るばかりでは先はないと思います。

 走り勝つ宣言・・・「だから何?」と思います。対戦相手に走り勝つとどうなるの?勝ち点がもらえるの?そういうよくわからない、薄ら寒い自虐のような企画を立てるのが今の横浜FCです。走り勝たなくてもいいんですよ。ちゃんと勝てれば。試合に勝ち続けて、その原因が相手より走り勝っているからだと観客が気づければ、それでいいのだと思います。ちなみにこの試合では千葉の方が走っているように見えましたけどね。

 あと、どうでもいいのですが、白のアウェイシャツに金色の背番号はやめてください。数年前の大分もこれだったのですが、観客からは背番号が全く見えません。よって観戦記を書こうにも前線の選手は誰がどこにいるのか全くわかりませんでした。こういう観客のことを全く考えないところからして駄目と思ってしまいます。これはまあ言いがかりですけどね。(これは横浜FCの問題ではないのですが、千葉や柏と言った明色系のユニフォームのチームは対戦相手はファーストユニフォームを積極的に選択しても良いと思います。)

 フクダ電子アリーナ 観衆:6,959人