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JFL

2012/12/21

栃木ウーヴァ 1-0 ノルブリッツ北海道(PK4-1)

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 昨日の天皇杯は雨が降り注ぎましたが、今日は快晴です。陽が差す地方の陸上競技場で見るサッカーは、ほのぼのとした雰囲気がして好きです。そのひなびたスタンドを満員の観客が埋め、ゴール裏にはサポーターが陣取ります。その殺気だった空気が競技場の光景とあまりにも対照的で、大一番が始まるんだなと気づかせます。前節を落とした栃木は何が何でも勝たねばならず、必死さが出ます。

 で、試合の話。少し厳しい書き方をしてしまいますが、栃木もここまでバタバタする戦いをしてしまうようじゃ、来年もきついなと思います。正直な話、今シーズンで佐川滋賀がリーグ脱退を表明しなければ、あるいはアルテ高崎が今年も参戦して栃木よりも上の成績であれば、栃木は自動降格でした。それが他力本願で救われ、さらに入れ替え戦をホームアンドホームで戦うことができ、さらに第一戦はノルブリッツが積雪のため当日移動となったわけです。そこまでお天道様にお膳立てをしてもらって、それでいて地域リーグ決勝大会3位のチーム相手に第一戦は逆転負け。第二戦はPK戦までもつれ込んだわけです。バタバタした試合展開を見て、これなら北海道が上がった方がいいのかなあ・・新顔を入れた方がいいのかなと思いながら見ていました。PK戦で勝つあたりが首の皮一枚残して残留し続ける栃木の運の良さなのかもしれませんけどね。

 栃木ウーヴァのホームゲームは手作り感がいっぱいでとっても好感が持てるし、ジュニアチームも持っているし、ちゃんとホームアドバンテージを出しながら試合を開催しているしで、運営自体はJFLチームの鏡ともいえると思います。でも、勝ち上がるとか生き残るとか、そういう点では甘いんじゃないかなと思えるところもありました。たとえば試合後、私が撤収してスタンドを後にした瞬間、ピッチからアナウンスが聞こえました。「今年のチームはまとまっていませんでした。でも最後になってまとまりました」と。

 これって違うんじゃないかなと思います。選手がまとまっていないのではなく、自分がまとめられなかっただけではないかと。大体こんなの言い訳じゃないですか。ファンやサポーターに対しては、ただひたすら一年間応援してくれたことに対する感謝と最下位に終わったことに対する謝罪だけが言っていいことじゃないのかなと。私はJリーグの入れ替え戦を観戦したことがありますが、残留を決めたチームの社長の挨拶はただひたすら謝り続けていました。最下位ということはそういうことだと思います。

 たぶんこのクラブは社長も監督もキャプテンも、みんな根はいい人なんでしょう。でも18チームの生存競争という点ではそういうところから直していかないと勝てないと思います。

 栃木市陸上競技場 観衆:1,445人

2012/12/17

ジェフユナイテッド千葉 5-0 福島ユナイテッド

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 福島県のサッカーチームというと、以前はプリメーロ福島というチームが代表的で、天皇杯も大体出場してきたのですが、最近はこの福島ユナイテッドが台頭してきました。福島ユナイテッドは今年、地域リーグ決勝大会を勝ち上がり、来年はJFLに参戦します。毎年のことですが、JFLの新規参入チームはいつも楽しみです。

 大差がついた試合でしたが、やりようによってはもう少しなんとかなったのかなと思います。福島にとっては前半のオウンゴールがあまりにも大きなダメージでした。格下とされるチームが前半のうちに先制されると勝ち上がるのは非常に難しいですね。この失点により、切れるカードがなくなってしまいました。

 試合の進め方は地域リーグとはとても思えず、堂々としたものでした。守りを固めてカウンターという戦術は採らず、積極的にポゼッションをとって攻め立てます。試合開始から半ばくらいまでは福島の時間帯だったと思います。もちろんそれは千葉側が様子を見ていたのかもしれませんが、この時間帯で得点が得られれば、ジャイアントキリングも夢ではありませんでした。

 アマチュア故仕方ないのかもしれませんが、先制された後の展開は福島にとって残念というしかはありません。一つはゴール前の決定的なチャンスをことごとく外したこと、そしてペナルティエリア直前の絶好の位置からのフリーキックも枠をとらえられなかったことです。こういう、ここで決めれば同点に追いついたかも、そして逆転できたかも、結果的にそれは無理だったとしても見る側にも試合終了まではハラハラどきどきしていたかもしれません。

 0-2で前半を終えた時点で気持ちが切れてしまったのか、後半はどうにもなりませんでした。少なくとも後半の3失点は実力の差ではなく、集中力を欠いたことによるカウンターからの失点でした。なんというか・・・勝ち目がなかったとしても、90分間最後まで点を取る隙はなかったのか、11人全員で探してほしかったと思います。そういう最後まで戦い抜くその姿勢は来年のJFLでも通用すると思います。

 地域リーグ所属のチームが4回戦進出したのは快挙だと思います。しかも勝った相手は甲府と新潟です。その戦いはフロックでなかったことはこの試合から見て取れました。それだけに、この試合を「実力の差がでちゃったね」とは思いたくはないのです。「ここをこうすれば・・」そういう悔しさが見て取れました。

 フクダ電子アリーナ 観衆:5,238人

2012/08/13

Y.S.C.C 0-2 FC琉球

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 普段はYSCCを応援する方向で観戦しているのですが、この試合に限っては琉球を応援します。やはり我那覇のゴールに期待しています。琉球に移籍した当初は力が全く発揮できずにいて、このまま引退してしまうのではないかと不安に思っていたのですが、今年は好調を維持し、キャプテンも任されています。よかった。もう一度日の目が当たる所まで登って欲しいと思います。

 選手入場のあと、コイントスする瞬間、にこやかに笑った我那覇の顔が印象的でした。我那覇はフロンターレ時代となにも変わっていませんでした。背番号9も同じです。変わったのは所属チームとスパイクがアンブロからナイキになったところだけです。

 ただ、プレーをする位置ですが、2トップの右とは言え、若干後ろになっていたのが気になりました。我那覇もベテランの域にさしかかっていますし、エースは#11の高橋選手ですので、やむを得ないのですが、やはり先頭を切ってゴールに突っ込んでいて欲しかったです。

 試合のほうですが、YSCCのマークが激しく、自由にプレーをさせてもらえません。これは我那覇だけではなく高橋もそうです。ただ、力のあるフォワードが二人いるというのは相当驚異になったようで、終始琉球が押して試合を進めていました。

 YSCCは昇格1年目としてはいいサッカーをしていると思います。いいサッカーとは守備をするときは敵のフォワードを囲んでボールを奪い、そこから攻撃に転じるところのスピードが非常に速いところです。この意識が徹底されているので対戦相手も気が抜けず、インターセプトされたら速攻で自陣に戻るようになります。結果、試合は面白くなります。まあ中盤でのボールの奪い合いは典型的なJFLのそれで、グダグダ感が出てしまっていますが、中盤の混戦から前にスルーパスが出た後の速攻は綺麗だと思います。

 ただ、そこから先、ペナルティエリア直前からゴールを狙う意識が非常に稚拙で、それが前の讃岐戦、今節の琉球戦の無得点につながっています。ぶっちゃけ、中盤からフォワードが抜け出して、キーパーと一対一になったとき、どうしてわかりやすいシュートを打つのかなと。一対一の体制まで来たら絶対に点を決めなければフォワードではないと思います。それはサッカーを見に来た人たちの期待を裏切るとまで言っていいと思います。

 昇格1年目でこのサッカーができるのは素晴らしいと思います。しかし、常にその先にあるもの、それを見せて欲しいと思います。
 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:898人

2012/07/16

Y.S.C.C 3-0 MIOびわこ滋賀

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 午前中、船橋でプリンスリーグの試合を見た後で三ツ沢に移動し、JFLを観戦します。前節、YSCCが企画しているチケットで6枚4千円、JFL公式パンフレット付きというのがあったので購入しました。パンフレットは1冊千円なので実質チケット6枚で3千円となります。単価で考えると非常にお得ですね。ただ、本日の公式入場者数は563人。毎節500人台なので、ほぼ固定客で運営されているクラブという事になります。正直言うと有料試合を行うならコンスタントに1000人は入って欲しいところです。

 YSCCは本牧にある地元クラブなので観客はY.S.C.Cに縁のある人か、アウェイチームサポ、そしてこのカテゴリーを見るのが好きな物好きな人ということになると思います。この状態で観客を増やすというのは非常に難しい仕事です。チケットを回数券にしてお得感を打ち出すのはいいアイデアですよね。応援の意味で1冊買いました。

 さて試合の話。前節もそうなのですが、試合の全体を通してY.S.C.Cは前後が分断気味で、これがゴール前までなかなかボールがつながらない結果になっていると思います。今節からエースの辻選手が復帰していて、少し動けるようになっていました。しかしマークが集中すればそこで分糞詰まりになります。幸い?分断しているおかげでYSCCのディフェンスラインは人が多く、カウンターを取られても決定的なピンチはありませんでした。

 試合の後半も中盤を過ぎた頃、YSCCのボランチとトップ下が距離感を意識しだしたのせいか、攻撃のバランスがとれてきました。対応する滋賀の選手もばらけ初め、辻選手も動けるようになりました。先制点はそこで決まりました。決める人が決めるとスタジアムが盛り上がります。「やっぱり辻がいなきゃダメなんだよ」と言う声があちこちから聞こえました。それだけ存在感のある選手ということなのでしょう。

 そこから思い切りがよくなり、ファーからのロングシュートで得点、コーナーキックからの直接シュートで得点と、Jリーグでもあまり見ないような得点が増えてきました。この2得点は先制された事による滋賀の集中力切れが原因だと思いますが、一旦イケイケになるとうまく回るのがY.S.C.Cの特徴なのかもしれません。

 滋賀もロングシュートで惜しい所があったんですけどね。9番の外国人選手と同等の選手があと一人いるとY.S.C.Cにとってはかなり難しい試合になったと思います。

 ニッパツ三ツ沢球技場 観衆:563人(公式発表)

2012/05/03

栃木ウーヴァ 3-3 HondaFC

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 ゴールデンウィークはどこか遠征しようと思っていたのですが、自宅の耐久消費財が次から次へと壊れ始めて多額の出費がかかったので今年は自重することにしました。今月中旬は韓国遠征に行く予定なので、そちらで楽しみます。といってもどこも行かないのはつまらないので栃木県にJFLの試合を見に行きます。栃木ウーヴァFCは普段は栃木市陸上競技場で試合をしているのですが、去年あたりから小山でも1試合程度行うようになりました。小山陸上競技場は改築したようで、私のスタジアムガイドを更新することを兼ねて観戦に行こうと思います。

 試合の感想ですが、ホンダも弱くなったなあ、と感傷にふけました。JFLの門番と恐れられ、横浜FCがJFL時代に唯一まともに対戦できた、あの強いホンダの面影はありませんでした。栃木は元栃木の若林が健在で、彼がキーとなってゲームを作っていましたね。フォワードがゲームを作ることができるチームは見ていて楽しかったです。

基本的に栃木のゲームで、栃木は勝たなければいけない試合でした。引き分けてしまった原因は試合終了間際の微妙な審判の判定(ホンダの得点だったが、栃木から見ると不満があった)でしたが、その前の2失点目が、攻めるのか守るのか、選手間で意志の統一ができていなかったことにあったと思います。栃木の右サイドバックがボールを持った時、彼は攻めたがっていました。しかしフリーとなっていた左サイドハーフはあまり上がることをせずにセンターライン付近で立ち止まっていて、そこにパスを出そうとした瞬間にホンダにさらわれ失点しました。フロンターレでもよくある失点ですが、守るか攻めるか、監督が指示を出すべきだったと思います。

 栃木からすると格上のホンダに引き分けたことは一つの結果だと思いますが、その上を目指すのであれば、この試合は十分な反省点となるでしょう。審判の判定に不満があったでおわらせると次はないと思います。

 小山運動公園陸上競技場兼サッカー場 観衆:570人(公式発表)